ローカル丼選手権
日本各地の旨い丼、全員集合!!
「これが肝、そしてここは頬なんだけど美味しいのよ。こっちは白子……」 そう説明しながらあんこうの切り身を大皿の上に並べるおかみさん。終始ニコニコなんですが、“初めまして”と挨拶を交わしたときからそのホンワカした笑顔にやられちゃいました。ぬる〜り地肌のあんこうをさばくには吊し切りなんていう荒技が用いられるみたいだし、あんこう鍋もどこか野趣溢れる漁師飯っぽいイメージ。なので、あんこう料理の名店として知られる北茨城・五浦の“大浜丸 魚力”を訪ねると決まったとき、“きっと豪快な雰囲気のお店なんだろうな”と、勝手に想像していたわけです。ところがどっこい魚力は、おかみさんの村山美代子さんと娘さんを中心に女性ばかりで切り盛りするアットホームなお店。み〜んな笑みを絶やさず、楽しそうに仕事をしている姿が印象的です。
けれど、「なんで今頃あんこうなの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうね。あんこう鍋といえば寒い時期のごちそう。魚力でも10月から3月くらいまではあんこう鍋がメインとなりますが、4月〜9月頃、つまり鍋を扱わない時期に“あんこうの煮込み丼”を用意しているのです。暖かくなってもあんこうは獲れるそうで、シーズンオフにもあんこうの美味しさを堪能してもらいたいと、考案したのが異色のどんぶりだったのでした。
ところで振り返ってみると、海系、川系、サカナはいろいろ食べたなぁ。海鮮丼や天丼になるような王道ネタはもちろんのこと、あじ、いわし、しらす、うなぎにアユ、ヤマメ、ハヤ、それにナマズでしょ、そうそう沼津へ出かけて深海魚の天丼、秩父では鰉魚丼も堪能いたしました。最近、人の名前が思い出せなくて冷や汗をかくことの多いワタシですが、美味しいどんぶりは不思議と鮮明な記憶となって脳みそのなかにとどまっています。やっぱり根っからの食いしん坊なのねと妙に納得しちゃいますが、初体験だった今回のオサカナどんぶりもずぅ〜っと忘れられない逸品になりそうです。
そんな予感は出かける前、この丼物の情報を入手したときからありました。だって、主役は“あんこう”なんですよ。オ〜ッ、ついに来たか!! って感じです。あんこう鍋すら食べたことがないワタシが、あんこう煮込み丼を語っていいのかとも思いますが、それにしてもあんこうってどこもかしこも食べられるんですね。“身”のほかに肝、フクロ(胃)、皮など“あんこうの七つ道具”と言われるほど多様な部位が食材になっちゃうわけ。それぞれをきれいに“掃除”して食べやすく整えるのがポイントのようで、先にも書いたようにまな板の上では滑るため吊してさばくのが独特。今回は吊り切りを目の当たりにすることはできませんでしたが、経験とそれなりの腕っぷしの強さが必要なこの仕事、73歳になる美代子さんが担当していると聞いてびっくりです。
「毎日入荷するわけではないので、吊し切りをお見せできませんでした。魚力では冷凍モノは扱わないから、あんこうが入荷してから氷で締めた生の切り身がなくなるまでの間しかお出しすることができません。冬はたいていあんこう鍋をご用意できると思いますが、あんこう煮込み丼についてはご来店される前にお電話で入荷状況を確認いただいたほうがいいですね」 そう美代子さんが言うように、魚力でいただくあんこう鍋が美味しい理由その一は、生のあんこうを使っていること。プリップリで歯ごたえがあるけどスッキリお腹に収まる感覚は生だからこそ。で、次は特製の“あん肝みそ”。これが美味しい理由その二。魚力のあんこう鍋は、あんこうの水分とあん肝で煮込む“どぶ汁”ですが、魚力ではあん肝に近隣の農家が作る田舎みそを加え、長時間煎りながら練りあげた“あん肝みそ”を使っています。こうすると香ばしさが加わり臭みが消えるのだとか。
そんなこだわりを鍋と同じように盛り込んだのが“あんこう煮込み丼”。あんこう鍋にゴハンとタマゴを加えて作る〆のおじやにヒントを得て、美代子さんの娘さんが考案したこのユニーク丼、あんこうのぶつ切りにわかめ、長ねぎ、タマネギ、えのきを加え、自慢のあん肝みそベースのたれで煮込みます。そうして、できあがる直前に溶き卵を落とし半熟状態のままどんぶりゴハンの上へ。う〜ん、これはテッパンです。オイシイにきまってます。いささか驚いたのは、濃いめの味付けかなぁと想像していたのに、見た目に反して(失礼!)繊細かつ上品な仕上がり。とろ〜りタマゴもまろやかさにひと役かっているのでしょうが、これが噛みごたえのあるあんこう各部のコリコリ、プリプリの食感をより鮮烈に浮かび上がらせ、いや〜旨い。ならば、今度は冬場にあんこう鍋!! と心に決めた五浦のあんこう煮込み丼でした。
あんこう煮込み丼は、お出かけ前に用意が可能か確認を。みそ汁、お新香、小鉢が付いて1260円。
かなりのボリュームだけれど、すんなり完食できちゃ合うから不思議。まろやかな味わいが心に残る。
一番奥が身、そのほかトモ(ひれ)、皮、ふくろ(胃)、肝などあんこうはさまざまな部位が口にできる。
あん肝みそがベースのたれであんこうの切り身を煮込み、長ねぎ、タマネギ、エノキなども加える。
溶き卵を加えればほぼ完成。あんこう鍋の〆のおじやからヒントを得ただけに、ココもポイント。
ふんわり、プリッとした食感は生のあんこうの身を使っているからこそ。コラーゲンもたっぷり!?
すぐそばの五浦海岸には岡倉天心ゆかりの六角堂や茨城県天心記念五浦美術館がある。お店の窓からも太平洋を臨む素晴らしい景色が臨める。

- 住所:茨城県北茨城市大津町字五浦1-131
電話:0293-46-5995
営業時間:平日11:30〜14:30、17:30〜20:00 日曜日11:30〜15:00、17:30〜20:00
定休日:水曜日 
近所の駅前に丼物の専門店ができたのは知っていましたが、カウンターだけの立ち食いそばやさんみたいな感じだったので、あまり気にも留めていませんでした。でもかつ丼が美味しかったという友人の話を聞いて、ならばと行ってみたわけです。谷保かつ丼なるオリジナルメニューを頼むと、登場したのは卵とじではないソースかつ丼。これはメニューに書いてある通りだったので驚きませんでしたが、ビックリしたのはカツの厚み。確実に2cm以上ありましたね。脂身の少ないロース肉でしたが、柔らかくて肉汁たっぷり。ほどよい酸味のオリジナルのソースがこれまたイケマス。ご主人はフランスで料理の修業を積み、帰国後にこのお店をひらいたみたいですが、なんでどんぶり専門店にしたのかは不明。それにしてもこれで580円は安すぎます。プラス100円のおみそ汁の具は豆腐となめこでしたが、これも美味しかった。ほかの丼物もかなり気になります。
【投稿者:東京都/おさむさん】

- ご飯の上に千切りキャベツを敷いたオーソドックスなソースかつ丼っぽいが、かつの厚みにびっくり。

- 屋号が「どんぶり三兄弟」というのもナゾ。ほかにもリーズナブルで美味しいどんぶりメニューが揃う。

- 住所:東京都国立市富士見台1-17-8
電話:042-843-0233
営業時間:11:00〜22:00
年中無休
谷保カツ丼580円 
お品書き
ただいま準備中のネタ一覧です

- 福島県二本松市の
「成駒のソースかつ丼」」 - 長野県北佐久郡軽井沢町の
「とりまるのぶっかけ丼」 - 新潟県新潟市の
「とんかつ太郎の醤油たれかつ丼」 - 群馬県甘楽郡下仁田町の
「くるまやの下仁田丼」 - 茨城県ひたちなか市の
「東光庵の三浜丼」 - 栃木県日光市の
「またぎの里の熊丼」 - 静岡県富士市の
「田子の浦港 漁協食堂の
ぷりぷりしらす丼 富士山盛り」 - 新潟県南魚沼郡湯沢町の
「雪ん洞の越後もち豚丼」 
- 「のりたま丼」
- 「浅漬け丼」
- 「挽肉玉子丼」
- 「蒲焼き丼」
- 「キムチーズ丼」
- 「茄子丼」
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