手延べ生そうめん

　一度味わったら、もうほかのそうめんには戻れません。麺1本1本にむちむちとした強いコシがあって、のど越しもチュルっと弾むよう。なんともみずみずしい“生”そうめんです。
　日本初の生製法を編み出したのは、長崎・小林甚製麺（明治41年創業）。工場長の水田明さんは、製麺技能士として38年のキャリアを誇ります。
「ここ島原で伝統的に受け継がれてきた製法では、仕上げに天日干しして、麺の水分量を13%程度まで飛ばしますでもこの生そうめんは水分量31%。あえて一切乾燥させず、熟成麺の豊潤なコシをそのまま活かしました」
　工場の直売場で販売したところ、いままでにない食感が話題を呼んで連日即完売。今年4月には長崎県特産品新作展の最優秀賞に輝きました。
「麺の旨みも評価していただきました。国産小麦に、五島灘の海水からつくったまろやかな『いそしお』と、低温圧搾で深い甘みを引き出した『九鬼の太白胡麻油』を加えて、よりをかけながら手で丁寧に延ばしています」
　延ばしたてを冷凍でお届けします。冷蔵庫で6時間解凍後、1分茹でてください。焼きあごの香ばしいつゆ付き。