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カードマジックが脳の活性化に役立つ3つの科学的根拠。

前田知洋さん(クロースアップ・マジシャン)瀧 靖之さん(東北大学加齢医学研究所教授)

「手順を丁寧に説明していけば、誰でもこの12種のトランプを使ったマジックは覚えられます」前田

前田知洋(まえだ・ともひろ)
NHKをはじめ、テレビ局が前田さんのマジックの世界を特番で組んだから、ご存知の読者は多いと思う。
国内のマジック愛好家の投票で決まる「マジシャン・オブ・ザ・イヤー」を第1回めに受賞、海外での出演も多く、アメリカの著名なマジック専門誌『GENⅱ』で特集を組まれるなど、世界で1、2を争うクロースアップ・マジシャン。
東京生まれ、東京電機大学工学部卒。卒論は「人工知能」。

1 マジックは健康な脳を維持していくために欠かせない「知的好奇心」を養う。

前田
以前、認知症の方にマジックを見せたことがあります。介護士から「選んだカードを忘れたり、突然席を立っていなくなっても、許してあげてくださいね」と言われました。
 ところがその認知症の方は、最後まで選んだカードを覚えていましたし、おどろくタイミングも普通の人と全く変わらなかったんです。介護士の皆さん、私のマジックよりもそのことにおどろいていました。
実は認知症の方でも、脳の深いところには楽しみ、苦しみ、いろいろな感情がかなり残っていると言われています。前田さんのマジックを見てびっくりされたということは、その方の脳が活性化したということです。脳の深いところにあった人間らしい感情が呼び起こされたわけですね。マジックは感情を一瞬にして呼び起こす手段になり得るということです。すばらしい。
前田
ありがとうございます。
脳の老化は「萎縮」という言葉で表現されます。脳の体積は大きければ大きいほど認識力や判断能力といった高次認知機能が高いとされます。老化が進むごとに脳は誰もが萎縮しますが、萎縮の個人差が将来の認知症になるリスクの決め手になるのです。
 ところが人間の脳はうまくできていて、脳を補完する神経などのネットワークシステムが張り巡らされているので、たとえ脳が萎縮しても、簡単には認知機能が下がらないようになっています。
前田
脳の萎縮は止められないけれど、脳のネットワークシステムは活動をつづけられるわけですか。
そうです。脳に適度な刺激を与えつづけることで、70歳、80歳になっても認知機能を維持することができます。脳は使えば使うほど、ネットワークシステムが充実していきます。つまり、脳にはいくつになっても変化する力があるんです。
 趣味を楽しんだり、新しいことを学んだりする知的好奇心は特に脳を刺激し、脳神経細胞のネットワーク強化につながります。400人の治験者を8年間調査した結果、知的好奇心を刺激している人は脳の萎縮ペースが遅く、若々しい脳を保っていました。知的好奇心に火をつけることが脳を若々しく保つのです。
 私はこれまで、健康な脳を維持していくには、料理や旅行といった趣味を持つことを勧めてきましたが、今日、前田さんのトランプのマジックを拝見して、マジックは脳に知的好奇心を送り込む趣味だと思うようになりました。
前田
『不思議の国のアリス』を書いたルイス・キャロルはマジックが趣味でした。チャーチル元英首相もマジックを見るのが好きで、国会開催中のランチのときにもよくマジシャンを呼んでいたといいます。

2 マジックは料理と同じ「巧緻運動」。指と思考の組合せで脳を刺激する。

前田
ぼくはマジックにはステージがあると考えています、まず、マジックの構造を知り、トランプを開けてマジックができるようになるというのが最初のステージ。次に、覚えたマジックを誰かに見せるというステージ。思ったよりウケないこともありますが、ある程度スキルを積むと、こういうタイミングで見せるとおどろくんだということがわかってくる。その先に、マジックの力で見る人を喜ばせて幸せにしたい、自分も幸せな気分になりたいというステージがあると考えています。
聞けば聞くほどマジックって、料理に似てますね。まず冷蔵庫を開けて材料を組合せる。次に料理をつくる。最後にできた料理を客においしいと喜んでもらう。マズイと言われることもありますが(笑)。
 料理のように手を動かしていろいろやってみること、次の動作を意識しながら指を運ぶことを「巧緻運動」と呼びます。脳の広い領域を刺激するのにとても有効な運動です。トランプのマジックも料理の包丁さばきと本質は同じなんですね。DVDを拝見しましたが、カードを微妙に操っていく手さばきはまさに巧緻運動の典型です。さらに観客とコミュニケーションをもつところも料理に共通します。

「健康な脳を維持するには料理や旅行が最適と言ってきましたが、今日からマジックが加わりました」瀧

瀧 靖之(たき・やすゆき)
医師・医学博士。東北大学加齢医学研究所教授。16万人以上の脳MRI画像を解析してきた脳医学者。脳の発達と加齢に関する脳画像研究の第一人者。主著に『生涯健康脳』(ソレイユ出版)、『本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣』(PHP研究所)。

マジックに挑戦しているときの脳の状態を測定。40☆70代の男女計5人の脳の活性状態を帝京平成大学健康メディカル学部・飯田修平助教指導のもと測定(16年11月21日、(株)日立製作所ヘルスケア柏事業場で実施)。画像は60代女性のもの。

赤い色が濃いほどより脳が活性化している状態。光トポグラフィ装置(脳の血流を近赤外線で計測)で脳の活性状況を確認。5人等しく活性化した(日立製作所製OT-R40による脳の3D画像を使用)。

通常の状態

DVDを見ながら
マジックの手順を覚えている
脳の活性状態

観客にマジックを
披露しているときの
脳の活性状態

マジックを見ている
観客の脳の活性状態

[脳の活性化テスト]
光トポグラフィ装置(日立製作所OT-R40)による脳(前頭前野・側頭葉)の3D画像を使って、「マジックの手順を覚える」「観客に披露する」「マジックを見ている観客」、それぞれの脳の活性状態を帝京平成大学健康メディカル学部で脳機能研究担当の飯田修平助教授指導のもと測定(16年11月21日実施)。

(株)日立製作所ヘルスケア柏事業場

3 マジックは「コミュニケーション」の能力を鍛えるから脳の活性化に役立つ。

前田
ぼくのマジックはコミュニケーションそのものなんです。ぼくにとってマジックとは「対話」(ダイアローグ)。マジックのせりふを考えるとき、観客とキャッチボールをするように構成しています。観客の反応を受け取って自分のせりふを言うことを何度も繰り返すので、ぼくはこのようなスタイルを「呼吸型」と呼んでいます。
 それに対して、西洋に多いマジックは、だいたいが「独白」(モノローグ)です。「女の人がいます。箱に入れます。おまじないをかけたらライオンになりました。どうです、凄いでしょう」といった感じです。このスタイルは押しが強いので、「プッシュ型」と呼んでいます。
なるほど、前田さんのマジックスタイルである「呼吸型」は、技と会話を両立させるデュアルタスク(二つのことを同時に行なう)なんですね。こうやったら相手にはどう見えるか、どうやったら相手が喜ぶか、不思議がるか、興味を持つかと、つねに他者視点を意識していらっしゃる。このように自分と他者の両視点を持ち合せていると、前頭前野をはじめ脳のさまざまな領域が刺激を受けて健康な脳の状態になるんです。
前田
マジックの伝授で大切なことは、その他者視点です。技(わざ)の習熟も大切ですが、観客の反応を見て素早くキャッチボールしながらせりふをつくることも同じくらい大切です。このDVDではマジックの解説に主眼を置いていて、せりふは本番の場でご自分でも工夫してつくっていってもらいたいと考えました。
そうか、DVDを見ていて感じた無機質なイメージは意図的だったんですね。観客の表情やしぐさを素早く読んで、せりふは相手の反応次第で工夫しなさいということですか。
 お話を聞くほど、知的好奇心をくすぐり、巧緻運動とコミュニケーション能力を必要とするトランプのマジックは脳の活性化にピッタリだと確信しました。
2016年10月13日東北大学 瀧教授研究室にて。

前田 知洋のマジックDVDボックスはこちら

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