小型でも明るくて見やすいカールツァイスの高級レンズ。
独・カールツァイス社
5倍単眼鏡
サイズ | 長さ11.3×直径1.8cm |
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重さ | 約23g |
材質 | ABS、ガラス |
性能 | 倍率5倍、最短合焦距離約4m、ひとみ径2mm |
製造国 | ドイツ |
環境チェック情報
主要材料 | 経口部分・食品接触部分使用材料 | 梱包材 |
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ABS、ガラス | なし | 段ボール |
倍率5倍なのに直径1.8センチ、重さはわずか23グラム(百円玉約5枚分)。このサイズで荒俣さんが感心した明るさと解像度を生み出したのは、ドイツが誇るレンズメーカー、カールツァイス。ドイツ国内で製造している。
限定100個
「これ、僕の秘密兵器。人垣で近づけないダ・ヴィンチの絵だって、これでのぞけば繊細な筆のタッチまではっきり見える」
荒俣宏さん(作家)
10年前、ドイツへ行ったときにフランクフルト空港で買った。19世紀の生物学者エルンスト・ヘッケルの邸宅を訪ねる予定だったからね。ヘッケルと言えばクラゲ。書斎の壁と天井を覆っているクラゲのレリーフをすみずみまで見たかった。
いや、想像以上だった。天井のクラゲの触手一本一本までくっきり見えた。万年筆かと思うほどのミニサイズだけど、ギリギリまで照明をおさえたヘッケルの書斎でも細部までくっきり見える。さすがはツァイス、レンズがいい。
以来、取材旅行では必ずこれを胸ポケットに入れている。もっと倍率の高い単眼鏡や双眼鏡はあるけれど、いつも持ち歩くには重すぎるし、少し離れたところから絵や建築の細部を見るにはこれで十分。軽いから手が疲れない。両手でクリクリとピントを調節すれば心ゆくまでのぞいていられる。
あらまた・ひろし●小説、博物学、神秘学などジャンルを超えた著書、訳書は350冊を超える。72歳のいまでも好奇心はますます旺盛。