珍コレ名鑑

コレクション2 ペットボトルキャップ 稲熊顕治さん

ペットボトルキャップ 稲熊顕治さん(62歳・愛知県)18,900個以上 28ミリの円いキャンバスに描かれた小さなアート。日々、新種の第一発見者を目指す。

「28ミリの円いキャンバスに描かれた小さなアートです」

 そう語る稲熊さんがコレクションを始めたきっかけは、勤務する会社で総務を担当していた2001年。

「廃棄物置き場に捨てられた無数のペットボトルを見ていると、小さなキャップにさまざまな絵柄が印刷されていることに気づきました。単なるゴミとしか見ていなかったものが急に愛おしくなり、お宝に変わった瞬間です」

 もともと切手やコインのコレクターでもあった稲熊さん。「このジャンルならトップになれると思ったんですが(笑)、後になって意外とたくさん収集家がいることがわかりました」。

 しかし、それがかえって良かったようで、「地域限定や期間限定ものも多く、コレクター同士で情報交換したり、持っていないものをお互いに交換することもあります。おかげで、コレクションは海外のものも含めて1万8900個くらいまで増えました」。

 日夜、コンビニやスーパーで新作は出ていないかチェック。地域限定ものの場合は、何本かまとめ買いをしてコレクター仲間にも譲るそう。

「新種の第一発見者となれば、仲間にも自慢できます。コレクターとしての収集欲、アートとして鑑賞する喜び、蓋としての役割を終えれば捨てられてしまうものを残していくことへの使命感もありますね」

 一番のお気に入りは、カゴメ(当時、現在はアサヒ飲料)の『六条麦茶』のキャップ。「優雅で癒されるデザインが素晴らしいんです。2000年前後に製造されたもので、私がコレクションを始めた頃にはすでに市場に出回っていませんでした。それを仲間のコレクターが『稲熊さんに持っていてほしい』と譲ってくれました。その後、新聞から取材された際にそのエピソードを話したら、読者から50個ものキャップを送っていただきました。仲間にお返しをして、コレクション仲間にも配った思い出深いキャップです」。

カゴメ(当時)「六条麦茶」のキャップ。イラストは中村頼子さんによるもの。
カゴメ(当時)「六条麦茶」のキャップ。イラストは中村頼子さんによるもの。
揃いのプラスチックケースに綺麗に収納。
棚はすべてキャップで埋まっている。
揃いのプラスチックケースに綺麗に収納。棚はすべてキャップで埋まっている。

  • コレクション1 食品サンプル 小幡晃子さん(52歳・千葉県)
  • コレクション2 ペットボトルキャップ 稲熊顕治さん(62歳・愛知県)
  • コレクション3 駅弁掛け紙 上杉剛嗣さん(57歳・静岡県)
  • コレクション4 銅像(偉人顕彰像)写真 遠藤寛之さん(43歳・東京都)
  • コレクション5 駄菓子屋ゲーム 岸 昭仁さん(49歳・東京都)

facebook

twitter

LINEで送る