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大人たちの戦争で満足に治療を受けられない子どもたちに1口2,000円のお年玉を。

  • カンパの方法

 ご存知の読者も多いと思いますが、援助飛行でドイツに連れて行く子どもは、現地で「面会」をして決めています。毎回、約1ヵ月前からラジオ放送でドイツ平和村の面会があることをアフガニスタン全土に知らせます。
 面会初日、首都カブールの「赤新月社(赤十字)」の前には、早朝から多くの親子が集まります。16年8月の援助飛行時には、約500人の子どもが集まりました。通常は800人近くが集まるのですが、いま、アフガニスタンの治安は悪化していて、「面会」に来られない子どもが増えているのです。
「道路が破壊されて通行できない」
「ゲリラに襲撃される危険がある」
 そんな場所があちこちにあるので、多くの人は迂回してカブールまで来なくてはなりません。何日もかけてようやくたどり着いたという声をたくさん聞きました。本来、ドイツへ連れて行くべき子どもが「面会」にすら来られない状況は、本当に残念です。
 「面会」は、現地の医師であるマルーフ先生と私たちが5日間かけて行ないます。負傷した箇所がむき出しで骨が見えている子、巻かれた包帯を何週間も交換していない子、スカーフやビニール、紙などで患部を覆っているだけの子……。
 マルーフ先生が親族から症状を聞きながら応急手当をしている間、私たち平和村のスタッフは、平和村受け入れ「4条件」に適合しているかどうかを1人ひとり確認していきます。
 ①母国では必要な治療ができないこと。②ドイツでの治療で治る見込みがあること。③治療後、子どもたちの帰国が家族や国によって保証されていること。④家族が困窮していること。
 今回は48人の子どもをドイツへ連れて行くことに決めましたが、ドイツで治療しても助からない子どもを連れて行くことはありません。異国で亡くなるより、家族のなかで最期を迎えるほうが子どものためであり、親のためなのです。今回の面会中にも重症の子ども1人が亡くなりました。

カブールの大学病院ですら、医薬品は何もない状態。

 アフガニスタンでは2014年からアメリカ軍が撤退を始めています。同時にNGO団体も減少し、ますます医薬品が少なくなっています。首都カブールの大学病院ですら、医薬品は何もない状態。地方では、医療施設もほとんどありません。平和村では、援助飛行のたびに約5トンの援助物資を現地へ持っていきますが、ごくわずかな人たちの一時的な助けにしかなりません。
 平和村に来る子どもに最も多い「骨髄炎」は、貧困の病気と言われています。初期治療がきちんと行なわれていれば骨髄炎になることはありません。現地の衛生状態やインフラが改善され、生活水準が上がらない限り無くならない病気です。私たちには現地の状況を劇的に改善することはできませんが、より多くの子どもたちにドイツでの治療を提供したいと思っています。
 骨髄炎、骨折、やけどなど、ケガの原因は私たちにとって重要なことではありません。転んだ、爆撃に遭った、かまどに落ちたなど、親が説明してくれる場合もありますが、原因がわからなくても、今ここにケガを負っている子どもがいることこそが現実なのです。私たちは、そうした子どもがいる限り、支援を続けていかなければなりません。  

平和村に新たに「手術室」を建設します。約2億4000万円が必要です。

 平和村は医療施設ではないので、包帯を替えたり消毒を行なう処置室はありますが、治療室はありませんでした。そんな私たちが手術室をつくる理由は2つあります。
 せっかくドイツへやって来ても入院を待たされ、数ヵ月も平和村で何もできずに過ごさなくてはならない子どもが増えてきました。緊急性がある子どもはもちろんすぐに入院しますが、緊急性がない場合、例えばやけどの治療や骨折による拘縮の治療などは入院が遅れることが多いのです。
 また、手術で骨を固定するために入れた金属をその後取り外す手術をする際に入院を待たされることもあります。本来なら帰国できるのに、入院が遅れたため次回の援助飛行までさらに6ヵ月滞在しなければならないケースもでてきました。帰国が遅れるということは、治療を必要とする子どもをドイツへ連れて来たくても連れて来られない悪循環につながります。
 こうした状況を打開するには、簡単な手術を平和村で行なえるようにすることが最善の方法です。現在、小さな体育館やプールのある施設を、手術室と包帯替えなどを行なう処置室やリハビリ室に建て替える予定です。すでに6人の医師と2人の麻酔科医が無償で手術をすると申し出てくれています。手術室ができれば、さらに多くの医師の協力を得られるでしょう。
 手術室を造るには通常の建物よりも多額の費用が必要です。現在の見積りでは最低でも約2億4000万円(約200万ユーロ。1ユーロ=120円換算、以下同)が必要と言われています。

治療費の一部を負担することになり、約6000万円を支払っています。

 平和村の活動はドイツ国内の病院の協力なくしては絶対に成り立ちません。ドイツの病院では、永年無償で平和村の子どもたちの手術や治療を行なってくれていました。骨髄炎ややけどの治療などは、何回もの手術や長期間に及ぶ入院で、その治療費は莫大な金額に上ります。平和村の子どもたちは健康保険などありませんから、治療費は全額、病院が負担してくれていたのです。
 しかし近年、病院も財政難から治療費の全額を負担することが難しくなってきました。2014年から、治療費の一部を平和村が負担するケースが増えています。例えば、骨髄炎の治療でドイツへ来た子どもに小児がんが見つかりましたが、がんの治療は医療費が高額で長期にわたるため、平和村から約2,280万円(19万ユーロ)を支出しました。
 他にも、検査で小児白血病が見つかった女の子には120万円(1万ユーロ)、鎌状赤血球症と多機能不全が見つかった女の子にも1,080万円(9万ユーロ)を支出しています。
 14年からの3年間で、平和村から7つの病院へ約6,000万円(50万ユーロ)を支払いました。一度に支払える金額ではないので、長期の分割払いにしています。これまで多額の医療費を負担して平和村の子どもたちを治療してくれた協力病院には本当に感謝しています。しかし、今後も病院への支払いは増えていく傾向にあります。  

シリアなどの難民救済の影響でドイツ国内からの募金が10%減少。

 ドイツには2015年の夏からシリアなどの難民が急増して、いまでも約180万人が在留しています。ドイツ国民は難民救済の募金など大きな支援をしてきました。政府としても、国民の支援がなければこれだけの難民受け入れはできなかったでしょう。
 平和村も、難民支援は大切なことと捉え、協力しています。しかしその影響もあり、2016年はドイツ国内から平和村への募金が10%ほど減少してしまいました(16年10月末現在)。
 手術室の建設にしても、いまのところ費用のあてはまったくありません。2001年に平和村の老朽化した施設を建て替えた時も、当初はお金がほとんどありませんでした。それでも、ドイツライオンズクラブや『通販生活』読者のみなさん、他にも多くの方からの寄付でなんとか完成することができたのです。
 楽観的かもしれませんが、お金がないことを理由にしてしまうと、何もできません。子どもたちを救うための新たな目的ができたら、そのために募金をお願いする――それしかありません。
 日本の、とりわけ『通販生活』読者のみなさんには、15年という長期にわたり継続して平和村を支援していただき、驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいです。いつも平和村を忘れず募金してくださるみなさんには心苦しい限りですが、どうか本年もご支援をよろしくお願いいたします。

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本誌読者からのカンパはドイツ平和村の活動の大きな支えになっています。

 ドイツ国際平和村は、世界の紛争地の子どもたちを救うことを目的に1967年に設立され、今年で50周年を迎えました。この50年間に援助飛行でドイツへやって来た子どもは、55ヵ国、約1万人になります。また、ベトナムやカンボジアなど、平和村が現地に建てた医療施設を含めると、約2万9000人の子どもたちを救ってきました。

 援助飛行は、年に4往復。アフガニスタンと周辺国(タジキスタン、ウズベキスタン、ジョージア、キルギス、アルメニア)へ2往復、アフリカ南西部のアンゴラへも2往復しています。その費用は約1億200万円です(15年、1ユーロ=120円換算、以下同)。

 トーマスさんのお話にあった通り、現在はドイツで治療してくれる病院に治療費の一部を支払っています。それに病院への往復交通費を含めた金額が約8,730万円。平和村にいる子どもや母国で継続して使用する子どもの医薬品代が約5,280万円。松葉杖や車椅子など整形外科用品代が約1,330万円。平和村に滞在する約180人の子どもたちの食事代も約2,500万円かかります。

 すべてを合わせた年間の運営費は日本円で約10億140万円。治療費の負担が増えたこともあり、2014年に比べて13%増えています。

 平和村の活動はすべて寄付金のみでまかなわれており、『通販生活』読者はこれまで約6億円の援助を行ない、平和村の活動の大きな柱になってきました。今年は手術室の建設やドイツ国内での寄付金の減少を受け、平和村の財政がひっ迫することが予想されています。もちろんカタログハウスも企業献金をしていますが、一人でも多くの読者のカンパをお願いする次第です。

これまでの本誌読者によるドイツ平和村へのカンパ額

  • カンパの方法
  • 平和村の活動について
  • 特別鼎談(2016年春号)
  • アフガニスタン現地ルポ(2015年春号)
  • 援助飛行密着ルポ(2014年秋冬号)
  • アフガニスタン現地ルポ(2014年春号)