和装小物を作ろう!【帯留作りの巻】

第5回
和装小物を作ろう!【帯留作りの巻】

今回はサトさん流「帯留作り」に挑戦です。帯留の素材としてサトさんが選んだのは、なんと箸置き!! そこでできるだけ多くの箸置きを探すべく、調理道具や食器を扱うお店が集まる合羽橋道具街へ。

通販生活ファンの女性2名(藤井さんと清水さん)にも着物姿で参加してもらい、好みの箸置き探しからスタート。その後サトさん指導のもと、オリジナル帯留作りの実践となりました。

すぐに真似できる帯留作りのコツから、個性溢れる「帯留」の完成までをご紹介します。

イラスト/さとうあゆみ
合羽橋道具街の交差点。3人の着物姿に外国人観光客の視線が集まっていました。今回参加した藤井ゆかりさん(左)、清水亜季さん(右)。

「合羽橋道具街」で箸置き探しスタート!

最初に訪れたのは、合羽橋道具街の入口・菊谷橋交差点にある『和の器 田窯(でんがま)』です。お店の外にまで並べられたお手頃な和食器から、有名な窯元の逸品まで、国内各地の窯元の器が手に入る人気店。

こちらのお店では、「伝統的なものが好き」という藤井さんの帯留となる箸置きを探します。しかし、あまりの商品数の多さに圧倒され気味な3人(笑)。さらに陶器の箸置きはどれをあてても違和感なく帯留になりそうで、さらに迷い続けることに。

「昔は、職人さんによる素晴らしい技術で作られた陶器の帯留も多くあったんです。今はなかなか手に入らなくなってしまいました」(サトさん)
「旅行が趣味なので、こうして悩みながらも各地の焼きものを見るのは楽しいですね。どれを選んでも着物に合いそうだと思います」(藤井さん)
藤井さんが選んだのは、九谷焼の正方形の箸置き。「ちょうど良いサイズ感と、帯に合った色柄が決め手になりました」(藤井さん)

食品サンプルで作る帯留は遊び心いっぱい!

次に探すのは、サトさんが素材に希望した食品サンプル。これを目当てに合羽橋道具街を訪れる外国人観光客も多いほど、リアルさとキッチュな魅力で大人気のアイテムです。

3人とも店内に入るやいなや、「そっくり!」「カワイイ〜!」の大合唱(笑)。

お寿司、野菜、果物、スイーツなどあらゆる食材が揃っていて、帯にあてるたびに「違和感ない!」の声が。

「いやいや、違和感ありますよ! みんな感覚がおかしくなってる(笑)」(サトさん)

最終的にサトさんが選んだのは、「こんなのまであるの!?」と誰もが驚いた「フグの煮こごり」でした。「これはもう、縞瑪瑙(めのう)ですよ!」(笑)。

透明感のある琥珀色の輝きがオシャレで、サトさんもすっかり満足してました。

木の箸置きはカジュアルな帯留に

最後に訪れたのは、1910年創業の老舗箸店『はし藤』です。広い店内には国内で作られた様々なお箸がズラリ! 美しくディスプレイされた様子はまるでアートのようで、海外からの観光客にも大人気のお店。

サトさんたち3人もついついお箸に目が……。

「お箸に見惚れている場合じゃないですね(笑)。清水さんの箸置きを選びましょう。お箸屋さんということで、木の素材の箸置きがメインですね」(サトさん)

寄木細工のほか、チーズやビール、メガネなど形が個性的な箸置きがたくさん並んでいます。

「浴衣にビールの帯留を合わせて楽しむ人も多いですよ」(サトさん)

あれこれと吟味して、清水さんが選んだのは、ビー玉が埋め込まれた白木の箸置きでした。ガラス玉の帯留もあるので、違和感もなくて素敵です。

「ブローチみたいで、そもそも箸置きに見えないし、ビー玉がアクセントで可愛いと思いました」(清水さん)

「箸置き帯留」の作り方

用意するもの

  • 箸置き(金具と接着できる素材で、裏面に金具を付けられる平坦な部分があるもの)

  • 帯留用金具(丸形、四角形など、箸置きの大きさに合わせる)

  • 接着剤(箸置きの素材が接着できるタイプ)

作り方

  • ① 箸置きの裏面の平坦な部分にフィットする金具を選ぶ。

  • ② 金具の裏面に接着剤を塗布する。

  • ③ 箸置きの裏面に金具を付け、乾くまで置く。

サトさんからのアドバイス

「帯留を作る金具は手芸店に売っています。形やサイズもいろいろあるので、使いたい箸置きに合うものを選びましょう。使っている帯締めが通るかどうか、穴の大きさを確認することも大事です」(サトさん)

それぞれ大満足の「帯留」が完成!

3人の「帯留」はあっという間に完成し、実際に帯締めを通して身につけてみました。

藤井さんの作品「九谷焼の箸置き」の帯留

「この箸置きを見た時、帯の色に合うかなと思って選びました」

サトさんから一言

もう通常の帯留にしか見えないです! 。藤井さんの雰囲気にもぴったりで、誰も箸置きだなんて思わないはず。私たちは知ってるから気づくけど(笑)。

この九谷焼きの帯留なら万能なので、これから秋冬に活躍しそう。デニム着物にも合うし、小紋まで使えます。

清水さんの作品「木製の箸置き」の帯留

「インテリアもナチュラルな素材が好きなので、パッと見て気に入った箸置きでした」
「ハンドメイドには不安があったのですが、びっくりするほど簡単にできて、これならまた作ってみたいと思いました」

サトさんから一言

箸を置く凹みが目立つと、箸置きだとバレやすいのですが、清水さんの選んだものはアクセサリー感覚なので違和感ありません。

ビー玉の色がいくつかありましたけど、アクセントとしては濃い色が正解。この赤い色が効いてます。ガラス素材なので春夏のカジュアルな着物に合いますね。

サトさんの作品「食品サンプル」の帯留

「サトさんがつけていると高級感があって素敵です」(藤井さん)
「個性的な帯留に見えて、とってもお似合いです」(清水さん)

サトさんから一言

縞瑪瑙(めのう)という名のフグの煮こごりです(笑)。思った以上にファッショナブルで気に入りました。この半分くらいの厚さにできれば、よりフィット感が出そうです。

昭和初期には瑪瑙を使った帯留がたくさんあって、今もアンティークとして人気なんですよ。まさか煮こごりをつけているとは思わないでしょうが(笑)。バレるのもまた楽しいですよね。

帯留作り体験を終えて

「まさか、こんな目的で合羽橋を歩くとは思わなかったのですが(笑)。気に入った箸置きで帯留めを作ることもできて1日楽しかったです」(藤井さん)
「最初は、箸置きを帯留にするというイメージがわかずにいましたが、サトさんに教えていただいて無事に完成できました。こんな素敵な体験ができて嬉しいです」(清水さん)

通販生活WEB読者の皆さまへ。今回は、箸置きを使った帯留め作りにチャレンジしてみました。好みの帯留になりそうな箸置きを探すのも楽しみの一つ。読者代表のお二人もそれぞれ違う素材を選び、個性溢れる帯留めができあがりました。

私のように食品サンプルで作るなら、敢えて分かりやすい形を選ぶのもオススメ。着物姿のアクセントとなる帯留は、素材も形も自由に楽しめるアイテム。ルールや失敗なんて気にせず、好きなものを帯留に作り変えて、「着物の推し活」を充実させましょう!

ウェブ通販生活のYouTubeチャンネルで、
サトさんのオリジナル動画を配信中!!

取材・構成/植田広美、撮影・編集/長久弦(Gee)