第10回
「きもの鹿鳴館パーティに潜入!」の巻
アンティーク振袖やドレスを身に纏って楽しむ大人の社交場『きもの鹿鳴館倶楽部』。着物業界も注目する人気サロンです。そのパーティが東京・千代田区の九段会館で開催され、近藤サトさんが参加しました。
主催者である須藤紀子代表理事は、150着以上のアンティーク振袖を所有していて、レンタルすることができます。その独特な魅力と参加者の皆さんの華やかな姿を紹介します。



一般社団法人『きもの鹿鳴館倶楽部』
着ていた人に思いを馳せるのも楽しみ

日常を離れて弾けることでストレス解消!

夫婦で楽しめるのも鹿鳴館の魅力

サト鹿鳴館倶楽部にご夫婦で参加されたきっかけは?
参加者6コロナ禍の頃、須藤さんが勤務先の学校へマスクを寄付してくれました。鹿鳴館パーティもチャリティになるということで、その活動にとても共感しました。今回は主人も巻き込んで参加させていただいています。
イギリスでも着物は大人気です!

参加者7ロンドンの「チェルシー・フラワー・ショー」に出展された石原和幸さんの庭園で、アーティストをしている娘の作品が展示されたんですね。その時にこちらのアンティーク振袖を着る機会をいただきまして。娘のほか、応援団として15名ほどが黒振袖を着たのですが、現地の方からはスター扱いで、写真を撮らせてと何度も言われました。
アンティーク振袖を着られる喜び


サトアンティーク着物は見ることはあっても、着る機会はなかなかないですよね。
参加者8そうなんです。「アンティークに袖を通せるなんてありえない!」と思っていました。こちらの鹿鳴館パーティではたくさん用意してくださるので、毎回喜び勇んで参加しています(笑)。
サトこちらは、一際華やかな赤い振袖ですね。
参加者8ヘッドドレスも自前で、普段からこんな着こなしで楽しんでいます。
サト帯は巻いただけで、帯締めは透明なベルト! ブーツを合わせるのもモダンで素敵です。
参加者9私もアンティーク着物が大好きなのですが、振袖は鹿鳴館パーティでしか着られないので、振袖を着たいがために参加してます。やはり、年齢的に地味な着こなしが多くなるので、こちらではフリフリしたいなと思って(笑)。
自分で和髪を結って本格的に楽しむ

サト皆さん、ご自身で和髪を結うのですか?
参加者10はい、約20分くらいで仕上げます。飾りも手鏡を使って自分でつけます。和髪の楽しみができた時に、紀子さんにお会いしていろんなことを教えていただきました。
サトこちらに、参加女性で最高齢の方がいらっしゃるのですが、その若々しさの秘訣は何でしょう?
参加者11今日は娘になった気持ちで楽しいです(笑)。秘訣は楽しいことをたくさんすることですね。

年齢にこだわらず振袖を楽しんでほしい

サト主催者として考える『鹿鳴館倶楽部』の意義は何ですか?
須藤さん今日のパーティを見ていただいて分かるように、皆さん年齢層が高いんですね(笑)。でも振袖を着て袖をフリフリして、ドレスをふわふわして、すごく楽しまれています。そんなふうに多くの人を喜ばせるのが私の使命だと思って、全国で開催しています。今後は成り行き任せで楽しいことをやり続けたいと思います。
通販生活読者の皆さんへ

「アンティークの着物が好き」という方、実は凄く多いです。以前、私のYouTubeチャンネル『サト読ム。』で、須藤さんの着物コレクションを紹介した回も大きな反響がありました。昔の技術は途絶えてしまって同じものが再現できない。そこにロマンを感じる人が多いのだと思います。
ただ、アンティークというのは基本的に見るもの。それが実際に着ることができるというのは『鹿鳴館倶楽部』の大きな魅力だと思います。アンティーク振袖は色柄が控えめで生地も軽いので、年齢に関わらず着こなせます。少なくとも私は違和感がありません(笑)。
「振袖を着るのは成人式だけ」なんてもったいない! ぜひ皆さんもどんどん着て、キモノの推し活を楽しみましょう!!
きもの鹿鳴館倶楽部のパーティの模様は
こちらの動画でご覧ください!!
企画・構成/中野充浩(ワイルドフラワーズ)、取材・文/植田広美、撮影・編集/Gee(長久弦、小林淳一)