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昨年(11〜12月の晩ごはん)、がんの予防対策には野菜や果物をバランスよく食べてくださいとお話しました。
下の図は、米・国立がん研究所が1990年代に「がん予防に効果がある」として調査・発表した40種の食材です。野菜、果物、穀類、海藻類を含む数万種以上の成分を調査した結果です。
ここに挙がっている食材の多くは、免疫力の向上につながる食材です。がん予防の第一歩は、免疫力を高めてがん細胞を目覚めさせない(がん化させない)ことなのです。
免疫力を高める食材では、私がいちばんにおすすめしたいのはブロッコリーです。ブロッコリーは「体のサビを取ってくれるおかず(10〜11月)」でご紹介したように、200種以上のフィトケミカルを含んでいる野菜です。中でもイソチオシアネートというフィトケミカルは発がん物質の活性化をおさえる働きがあります。
ピラミッドのトップに挙がっている生姜には、体をあたためて血流をよくする効果があります。体を冷やさないことも免疫を高めるうえで大切なことです。
また、免疫細胞の約7〜8割が存在している腸内の環境を改善する食材もおすすめです。しいたけに豊富に含まれている水溶性食物繊維の一種、β-グルカンは、水溶性の食物繊維で腸内の免疫機能を活発化させてくれるので、ぜひ積極的に摂ってください。