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週刊通販生活トップページ  >  100歳まで元気に暮す晩ごはん:12月13日(木)

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白澤卓二先生の「100歳まで元気に暮す晩ごはん」

白澤卓二先生プロフィール
白澤卓二先生のプロフィール
1958年神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢医学会理事。著書に『100歳まで元気に生きる食べ方』(三笠書房)、『100歳までボケない101の方法』(文春新書)など多数。

11〜12月の晩ごはん:ガンの予防対策になるおかず

「インド人のアルツハイマー病発症率は、アメリカ人の発症率の4分の1程度」という調査結果をご存知でしょうか?
 その理由は、カレー粉に使われるスパイスの一つ、ウコンに含まれている「クルクミン」という黄色い色素成分が関係していると考えられています。
 アルツハイマー病にかかると、脳の表面に「老人斑」とよばれるシミができます。人工的にアルツハイマー病を発症させたマウスで実験をしたところ、クルクミンを与えたマウスは老人斑が30%減少したという結果が報告されているのです。

 もう一つ、鮭の身や桜海老に含まれている「アスタキサンチン」も注目されています。アスタキサンチンはビタミンEの500倍という強力な抗酸化作用を持つ成分として知られていて、細胞を老化させる一因となる活性酸素を取り除いてくれます。
 脳の血管と神経細胞の間には、血液脳関門とよばれる部分があって、有害物質、有用物質のどちらもなかなか入り込めないのですが、アスタキサンチンは血液脳関門を通り抜けて脳内の活性酸素を取り除くことができる希少な成分でもあります。

 また、アルツハイマー病にかかると、脳は慢性的な炎症状態になりますが、アスタキサンチンは炎症を抑える抗炎症作用も強く、傷ついた脳細胞を修復してくれる作用もあります。
 いま、医学の世界でも、抗炎症作用がある治療薬の研究をすすめていますが、薬にはどうしても副作用がともないます。そこで、鮭や桜海老のような食品が持つ抗炎症作用に期待が集まっているのです。

 それでは、白澤先生に教えていただいた「長生きするための食材」を使った晩ごはんのレシピ(夫婦2人分)を、4人の料理研究家の方々につくっていただきます。

12月13日(木)「鶏レバーと鶏もも肉のカレー風味焼き」
材料(2人分)
鶏レバー…150g
鶏もも肉…1/2枚(約100g)
玉ねぎ(小)…1個
ブランデー…大さじ1
カレー粉…小さじ2
ローズマリー(ドライ)…小さじ2
生クリーム…大さじ3
オリーブ油…大さじ2
バター…大さじ1
塩、こしょう…各少々
  • 塩分(1人分):0.6g
  • アレルギー:乳
つくり方
鶏レバーは冷水でさっと洗い、水気をきる。鶏もも肉はやや大きめのひと口大に切り分ける。玉ねぎはみじん切りにする。
1の鶏レバーと鶏もも肉に軽く塩、こしょうをする。
フライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、鶏レバーを炒める。あまり動かさず、周囲が白っぽくなったら裏返して両面に焼き色がつくように焼き、バットに取り出す。
3のフライパンに残りのオリーブ油とバター小さじ1/2を熱し、鶏もも肉を加えて炒め焼きにし、焼き色がついたら3のバットに取り出す
4のフライパンに残りのバターを溶かし、玉ねぎを加えてきつね色になるまでよく炒める。鶏レバーと鶏もも肉を戻し入れて炒め合わせ、ブランデーを回し入れてアルコール分を飛ばす。
カレー粉をふり入れ、香りが出たらローズマリーの半量を加えて炒め合わせ、生クリームを加える。軽く温めて、塩、こしょうで味をととのえる。
器に盛り、残りのローズマリーをふりかけ、あれば生のローズマリーを添える。
今週のレシピは城戸崎愛さんが担当。
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