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週刊通販生活トップページ  >  100歳まで元気に暮す晩ごはん:12月15日(土)

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白澤卓二先生の「100歳まで元気に暮す晩ごはん」

白澤卓二先生プロフィール
白澤卓二先生のプロフィール
1958年神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢医学会理事。著書に『100歳まで元気に生きる食べ方』(三笠書房)、『100歳までボケない101の方法』(文春新書)など多数。

11〜12月の晩ごはん:ガンの予防対策になるおかず

「インド人のアルツハイマー病発症率は、アメリカ人の発症率の4分の1程度」という調査結果をご存知でしょうか?
 その理由は、カレー粉に使われるスパイスの一つ、ウコンに含まれている「クルクミン」という黄色い色素成分が関係していると考えられています。
 アルツハイマー病にかかると、脳の表面に「老人斑」とよばれるシミができます。人工的にアルツハイマー病を発症させたマウスで実験をしたところ、クルクミンを与えたマウスは老人斑が30%減少したという結果が報告されているのです。

 もう一つ、鮭の身や桜海老に含まれている「アスタキサンチン」も注目されています。アスタキサンチンはビタミンEの500倍という強力な抗酸化作用を持つ成分として知られていて、細胞を老化させる一因となる活性酸素を取り除いてくれます。
 脳の血管と神経細胞の間には、血液脳関門とよばれる部分があって、有害物質、有用物質のどちらもなかなか入り込めないのですが、アスタキサンチンは血液脳関門を通り抜けて脳内の活性酸素を取り除くことができる希少な成分でもあります。

 また、アルツハイマー病にかかると、脳は慢性的な炎症状態になりますが、アスタキサンチンは炎症を抑える抗炎症作用も強く、傷ついた脳細胞を修復してくれる作用もあります。
 いま、医学の世界でも、抗炎症作用がある治療薬の研究をすすめていますが、薬にはどうしても副作用がともないます。そこで、鮭や桜海老のような食品が持つ抗炎症作用に期待が集まっているのです。

 それでは、白澤先生に教えていただいた「長生きするための食材」を使った晩ごはんのレシピ(夫婦2人分)を、4人の料理研究家の方々につくっていただきます。

12月15日(土)「カレー肉じゃが」
材料(2人分)
じゃがいも…大2個
玉ねぎ…1/2個
牛もも薄切り肉…100g
トマト…小1個
砂糖…大さじ2弱
醤油…大さじ2弱
カレー粉…小さじ2
  • 塩分(1人分):2.5g
  • アレルギー:なし
つくり方
じゃがいもは皮をむいて4〜6つ割りにし、面取りして5分ほど水にさらす。玉ねぎは4つ割り、牛肉は4cm長さに切る。トマトはくし形に切る。
1のじゃがいもがちょうど並ぶ大きさの鍋にじゃがいもと玉ねぎを入れ、ひたひたの水(1カップ強)を注ぎ中火にかける。煮立ったら火を弱めてアクを取り、2〜3分煮る。
2に砂糖の半量を加えてふたをし、10分ほど煮る。醤油の半量を加え2〜3分煮る。
3の鍋に牛肉を一ヵ所にかたまらないように散らして入れ、アクを取りながら2〜3分煮る。
牛肉の色が変わったら残りの砂糖、醤油、カレー粉を順に加え、ふたを少しずらしてかぶせ、8〜10分煮る。
じゃがいもがやわらかくなったらふたを取り、トマトを加えて火を強め、汁気を一気に飛ばす。
6を器に盛り、あればゆでた絹さやを飾り、カレー粉少々(分量外)をふりかける。
今週のレシピは城戸崎愛さんが担当。
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