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週刊通販生活トップページ  >  100歳まで元気に暮す晩ごはん:12月21日(金)

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白澤卓二先生の「100歳まで元気に暮す晩ごはん」

白澤卓二先生プロフィール
白澤卓二先生のプロフィール
1958年神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢医学会理事。著書に『100歳まで元気に生きる食べ方』(三笠書房)、『100歳までボケない101の方法』(文春新書)など多数。

11〜12月の晩ごはん:ガンの予防対策になるおかず

「インド人のアルツハイマー病発症率は、アメリカ人の発症率の4分の1程度」という調査結果をご存知でしょうか?
 その理由は、カレー粉に使われるスパイスの一つ、ウコンに含まれている「クルクミン」という黄色い色素成分が関係していると考えられています。
 アルツハイマー病にかかると、脳の表面に「老人斑」とよばれるシミができます。人工的にアルツハイマー病を発症させたマウスで実験をしたところ、クルクミンを与えたマウスは老人斑が30%減少したという結果が報告されているのです。

 もう一つ、鮭の身や桜海老に含まれている「アスタキサンチン」も注目されています。アスタキサンチンはビタミンEの500倍という強力な抗酸化作用を持つ成分として知られていて、細胞を老化させる一因となる活性酸素を取り除いてくれます。
 脳の血管と神経細胞の間には、血液脳関門とよばれる部分があって、有害物質、有用物質のどちらもなかなか入り込めないのですが、アスタキサンチンは血液脳関門を通り抜けて脳内の活性酸素を取り除くことができる希少な成分でもあります。

 また、アルツハイマー病にかかると、脳は慢性的な炎症状態になりますが、アスタキサンチンは炎症を抑える抗炎症作用も強く、傷ついた脳細胞を修復してくれる作用もあります。
 いま、医学の世界でも、抗炎症作用がある治療薬の研究をすすめていますが、薬にはどうしても副作用がともないます。そこで、鮭や桜海老のような食品が持つ抗炎症作用に期待が集まっているのです。

 それでは、白澤先生に教えていただいた「長生きするための食材」を使った晩ごはんのレシピ(夫婦2人分)を、4人の料理研究家の方々につくっていただきます。

12月21日(金)「スパイシーチキン」
材料(2人分)
鶏手羽元…6本(450g)
じゃがいも…300g
プチトマト…10個
いんげん60g
バター…30g
レモン…1/2個
酒、みりん、醤油…各大さじ1
生姜の絞り汁…大さじ1
塩、こしょう…各適量
黒、白粗挽きこしょう…各適量
にんにくのすりおろし…小さじ1/2
カレー粉…大さじ1
ハーブ入り岩塩…小さじ1強*
*クレイジーソルト、マジックソルト等の商品名で市販されているもの。
  • 塩分(1人分):3.6g
  • アレルギー:なし
つくり方
手羽元は皮をフォークでつつき、バットにのせる。Aの調味料を加えて揉みこみ、20分以上置いて味をなじませる。
1の手羽元を漬け汁から取り出してペーパータオルで軽く汁気をふき、Bを全体にまぶしてしばらく置く。
オーブンは180℃に予熱しておく。
じゃがいもは皮をむいて4〜6等分に切り、かためにゆでる。
オーブンの天板の上に4のじゃがいもをのせる。その上に網をのせて2の手羽元を上にのせる。天板をオーブンに入れて15分ほど焼く。
皮目にこんがりと焼き色がついたらプチトマト、いんげんをじゃがいもの横に置き、手羽元の上にバターを角切りにしてところどころに置いて、3分ほど焼く。火を止めてそのまま5分置く。
器に盛り、半月に切ったレモンを添える。
今週のレシピは松本忠子さんが担当。
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