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白澤卓二先生の「100歳まで元気に暮す晩ごはん」

白澤卓二先生プロフィール
白澤卓二先生のプロフィール
1958年神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢医学会理事。著書に『100歳まで元気に生きる食べ方』(三笠書房)、『100歳までボケない101の方法』(文春新書)など多数。

11〜12月の晩ごはん:ガンの予防対策になるおかず

「インド人のアルツハイマー病発症率は、アメリカ人の発症率の4分の1程度」という調査結果をご存知でしょうか?
 その理由は、カレー粉に使われるスパイスの一つ、ウコンに含まれている「クルクミン」という黄色い色素成分が関係していると考えられています。
 アルツハイマー病にかかると、脳の表面に「老人斑」とよばれるシミができます。人工的にアルツハイマー病を発症させたマウスで実験をしたところ、クルクミンを与えたマウスは老人斑が30%減少したという結果が報告されているのです。

 もう一つ、鮭の身や桜海老に含まれている「アスタキサンチン」も注目されています。アスタキサンチンはビタミンEの500倍という強力な抗酸化作用を持つ成分として知られていて、細胞を老化させる一因となる活性酸素を取り除いてくれます。
 脳の血管と神経細胞の間には、血液脳関門とよばれる部分があって、有害物質、有用物質のどちらもなかなか入り込めないのですが、アスタキサンチンは血液脳関門を通り抜けて脳内の活性酸素を取り除くことができる希少な成分でもあります。

 また、アルツハイマー病にかかると、脳は慢性的な炎症状態になりますが、アスタキサンチンは炎症を抑える抗炎症作用も強く、傷ついた脳細胞を修復してくれる作用もあります。
 いま、医学の世界でも、抗炎症作用がある治療薬の研究をすすめていますが、薬にはどうしても副作用がともないます。そこで、鮭や桜海老のような食品が持つ抗炎症作用に期待が集まっているのです。

 それでは、白澤先生に教えていただいた「長生きするための食材」を使った晩ごはんのレシピ(夫婦2人分)を、4人の料理研究家の方々につくっていただきます。

12月30日(日)「カレー豆乳鍋」
材料(2人分)
豚ひき肉…150g
酒…大さじ1
醤油…小さじ1/2
片栗粉…大さじ1
玉ねぎ… 1/2個
キャベツ…100g
にんじん…50g
カリフラワー…100g
ミニトマト…1/2パック
豆乳…1と1/2カップ
水…1カップ
鶏がらスープ…小さじ2
酒…大さじ1
ナンプラー又は醤油…大さじ1/2
カレー粉…大さじ1~1と1/2
片栗粉…大さじ1
水…大さじ2
  • 塩分(1人分):1.6g
  • アレルギー:なし
つくり方
ひき肉にAを加えてもみ込み、梅干しくらいの大きさに丸める。
玉ねぎは縦に1cm幅に、キャベツは3cm角に切る。にんじんは5mm幅の輪切り、カリフラワーは小房に分ける。
土鍋にBと2のにんじんを入れて火にかける。煮立ったら1の肉団子を加える。火が通ったら2の玉ねぎ、キャベツ、カリフラワーを加えて煮る。野菜がやわらかくなったら、ヘタを取ったミニトマトも加える。
煮立ったらよく混ぜ合わせたCを入れてとろみをつけ、味をととのえる。
今週のレシピは堀江ひろ子さんが担当。
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