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白澤卓二先生の「100歳まで元気に暮す晩ごはん」

白澤卓二先生
白澤卓二先生のプロフィール
1958年神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢医学会理事。著書に『100歳まで元気に生きる食べ方』(三笠書房)、『100歳までボケない101の方法』(文春新書)など多数。

6〜7月の晩ごはん「40代を過ぎたら糖尿病対策が必要です。血糖値の上昇をおさえてくれるオクラ、モロヘイヤ、ゴーヤを毎晩食べてください」

 みなさんはご自分の血糖値をご存知ですか?
 厚生労働省の「平成19年度国民栄養調査」によると、40代以上の3人に1人が糖尿病と糖尿病予備軍と言われています。糖尿病になると血管へかかる負荷が増えて、動脈硬化や脳梗塞のリスクが高まりますから、毎日の食事に注意してください。

 糖尿病と大きく関わっているのが、すい臓から分泌されるインスリンです。糖尿病になると、血液中の血糖値を下げる働きをしているインスリンの分泌量が減ります。すると食事のたびに血糖値が急激に上昇しやすくなって、血管に過大な負担がかかるのです。

 これを予防するためには、血糖値の上昇を抑える食材がおすすめです。とくにおすすめなのが、オクラとモロヘイヤです。この2つに豊富に含まれているヌルヌル成分のムチンは、食事によって体内に取り込んだ「糖質」を包み込んでゆっくり消化吸収して、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。

 もう一つ、おすすめの食材がゴーヤです。ゴーヤに含まれている苦味成分のモモルデシチンとチャランチンは、インスリンに似た働きを持つと言われています。さらにゴーヤに含まれている食物繊維にも糖質をゆっくり吸収させる働きがあるので、ぜひ、旬の夏に積極的に摂ってください。

 それでは、白澤先生に教えていただいた「長生きするための食材」を使った晩ごはんのレシピ(夫婦2人分)を、4人の料理研究家の方々につくっていただきます。

6月28日(木)モロヘイヤは糖質の分解を助けてくれるビタミンB1も豊富。「モロヘイヤのシーザーズ風サラダ」
材料(2人分)
  • モロヘイヤの葉…100g
  • レタス…小1個
  • きゅうり…1本
  • ミディトマト…2個
  • 玉ねぎ…1/4個
  • ゆで卵…1個分
  • アンチョビ…1本
  • ベーコン…2枚(30g)
  • 食パン(サンドイッチ用)…1枚
  • パルメザンチーズ…大さじ1
  • にんにく…少々
  • A 塩…小さじ2/3
  •    こしょう…少々
  •    酢…大さじ2
  •    サラダ油…大さじ3
  •    砂糖…ひとつまみ
  • 塩分(1人分):3.1g
  • アレルギー :卵・乳・小麦
  
つくり方
  1. モロヘイヤの葉は熱湯で2分ほどゆでて冷水にとり、水気をきる。
  2. レタスは冷水につけてパリッとさせてから水気をよくきり、食べやすい大きさにちぎる。きゅうりは縞状に皮をむき、縦半分に切って斜め薄切りにする。トマトは4等分に切る。玉ねぎは薄切りにして水にさらし、水気をきる。
  3. ゆで卵は4等分に切る。アンチョビは細切りにする。ベーコンは1㎝幅に切り、熱したフライパンでカリカリに焼く。
  4. 食パンは三角形に切る。フライパンに少量の揚げ油(分量外)を熱し、こんがりときつね色に揚げてクルトンを作る。
  5. 盛りつけ用の器の内側ににんにくの切り口をこすりつけ、1、2、3を彩りよく盛り合わせる。
  6. 食べる直前に合わせたAをかけ、4のクルトンを添え、パルメザンチーズをふりかける。
今週のレシピは城戸崎愛さんが担当。
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