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白澤卓二先生の「100歳まで元気に暮す晩ごはん」

白澤卓二先生プロフィール
白澤卓二先生のプロフィール
1958年神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢医学会理事。著書に『100歳まで元気に生きる食べ方』(三笠書房)、『100歳までボケない101の方法』(文春新書)など多数。

6〜7月の晩ごはん「40代を過ぎたら糖尿病対策が必要です。血糖値の上昇をおさえてくれるオクラ、モロヘイヤ、ゴーヤを毎晩食べてください」

 なぜ人は年齢を重ねると疲労が回復しにくくなるのでしょうか?

 人が体を動かすときには、血中の糖質を筋肉に取り込んでエネルギーに変換していますが、加齢につれて、この「糖質をエネルギーに変換する力」は低下していきます。「5年前と比べて疲れやすくなったな」という人は、エネルギー不足に陥って疲れを感じやすくなっているのです。

 したがって疲労を感じやすくなっている人は、糖質のエネルギー変換を助けてくれるアミノ酸とビタミンB1をたっぷり摂ってください。

 アミノ酸が豊富な食材といえば、豆腐ともやしでしょう。どちらにも複数のアミノ酸が結合してできた「ペプチド」が豊富に含まれていて、だるさや疲労感の一因と言われる乳酸を分解する酵素を活発化させます。

 ビタミンB1を摂るなら、豚ヒレ肉がおすすめです。100グラム当り0.98mgもビタミンB1が含まれています。たとえばビタミンB1が比較的多く含まれている鶏レバーでも100グラム当り0.34mg、グリンピースは0.33mgですから、豚ヒレ肉に含まれるビタミンB1がいかに多いかおわかりでしょう。むろん、ヒレ肉ですから脂肪が少ないですし、良質なたんぱく質もたっぷり含んでいます。

 ただし、ビタミンB1は体外に排出されやすい栄養素なので、タマネギ、ニラ、ニンニクと一緒に食べてください。ビタミンB1を吸収しやすくする「アリシン」が豊富に含まれています。

 それでは、白澤先生に教えていただいた「長生きするための食材」を使った晩ごはんのレシピ(夫婦2人分)を、4人の料理研究家の方々につくっていただきます。

7月20日(金)アミノ酸が豊富な豆腐とカツオでたまった疲れをやわらげる。「焼き豆腐の土佐煮」
材料(2人分)
焼き豆腐…1丁(300g)
なまり節…150g
貝割れ菜…1/2パック
生姜…2かけ
だし汁…1と1/2カップ
酒…大さじ1
みりん…大さじ4
砂糖…小さじ1
薄口醤油…大さじ2
塩…少々
  • 塩分(1人分):3.7g
  • アレルギー:なし
つくり方
焼き豆腐は縦半分に切り、それぞれを2〜3等分のさざ波切り(切り口に波状の凹凸をつける切り方)にする。なまり節はうろこや骨があれば取り除き、1㎝ほどの厚みに4〜6枚切る。
生姜は半量をせん切りに、残りはすり下ろす。
底の広い浅鍋にAを入れて煮立て、なまり節、豆腐を並べ入れ、弱めの中火で落としぶたをして6〜7分煮て火を止める。そのまま冷まして味を含ませる。
食べる直前に2〜3分温め直し、根元を切り落とした貝割れ菜を煮汁に入れて軽く火を通す。
器に焼き豆腐、なまり節、貝割れ菜を盛りつけ、せん切りにした生姜をのせる。全体にすり下ろした生姜の汁をふりかける。
今週のレシピは鈴木登紀子さんが担当。
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