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週刊通販生活トップページ  >  100歳まで元気に暮す晩ごはん:12月20日(木)

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白澤卓二先生の「100歳まで元気に暮す晩ごはん」

白澤卓二先生プロフィール
白澤卓二先生のプロフィール
1958年神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢医学会理事。著書に『100歳まで元気に生きる食べ方』(三笠書房)、『100歳までボケない101の方法』(文春新書)など多数。

11〜12月の晩ごはん:ガンの予防対策になるおかず

「インド人のアルツハイマー病発症率は、アメリカ人の発症率の4分の1程度」という調査結果をご存知でしょうか?
 その理由は、カレー粉に使われるスパイスの一つ、ウコンに含まれている「クルクミン」という黄色い色素成分が関係していると考えられています。
 アルツハイマー病にかかると、脳の表面に「老人斑」とよばれるシミができます。人工的にアルツハイマー病を発症させたマウスで実験をしたところ、クルクミンを与えたマウスは老人斑が30%減少したという結果が報告されているのです。

 もう一つ、鮭の身や桜海老に含まれている「アスタキサンチン」も注目されています。アスタキサンチンはビタミンEの500倍という強力な抗酸化作用を持つ成分として知られていて、細胞を老化させる一因となる活性酸素を取り除いてくれます。
 脳の血管と神経細胞の間には、血液脳関門とよばれる部分があって、有害物質、有用物質のどちらもなかなか入り込めないのですが、アスタキサンチンは血液脳関門を通り抜けて脳内の活性酸素を取り除くことができる希少な成分でもあります。

 また、アルツハイマー病にかかると、脳は慢性的な炎症状態になりますが、アスタキサンチンは炎症を抑える抗炎症作用も強く、傷ついた脳細胞を修復してくれる作用もあります。
 いま、医学の世界でも、抗炎症作用がある治療薬の研究をすすめていますが、薬にはどうしても副作用がともないます。そこで、鮭や桜海老のような食品が持つ抗炎症作用に期待が集まっているのです。

 それでは、白澤先生に教えていただいた「長生きするための食材」を使った晩ごはんのレシピ(夫婦2人分)を、4人の料理研究家の方々につくっていただきます。

12月20日(木)「鮭の北海ごはん」
材料(2人分×2食)
※鮭の北海ごはんは一度にたくさんつくったほうがおいしいため、2食分の材料を掲載しています。
甘塩鮭…2切れ(160g)
帆立缶…大1缶(135g)
じゃがいも…大2個
バター…30g
米…3合
酒…大さじ3
だし汁(昆布)+帆立缶汁…(合わせて)2と3/4カップ 塩…小さじ1と1/2
  • 塩分(1人分):3.3g
  • アレルギー:乳
つくり方
鮭は3cm幅に切り、こんがりと焼く。じゃがいもは皮をむき、ひとくち大に切る。
帆立は身と汁に分け、身は粗くほぐす。汁は取り置き、だし汁、塩と合わせておく(左記のA)。
米は炊く30分前に洗って浸水し、ざるに上げて水気をきってから炊飯器に入れる。Aを注ぎ、1の鮭、じゃがいも、2の帆立をのせる。上にバターをちぎって散らし、炊飯する。

*残った鮭の北海ごはんは冷蔵で4〜5日保存できる。
今週のレシピは松本忠子さんが担当。
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