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豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 前編

第6回 前編 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク

「オレ、高校に行けないかも……」という子どもの
つぶやきから私たちの活動は始まりました。

栗林知絵子さん(左)
NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」理事長(東京都豊島区)

豊島子どもWAKUWAKUネットワークの一連の活動により、2015年度「あしたのまち・くらしづくり活動」内閣官房長官賞、2015年度東京都女性活躍推進大賞などを受賞。豊島区で民生児童委員を務める。

天野敬子さん(右)

「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」事務局長。不登校・ひきこもり研究所を主宰し、不登校生とその親への支援活動に携わる。現在は、墨田区のスクールソーシャルワーカーとしても勤務する。

東京都豊島区で、こども食堂や無料教育支援をはじめ、子どもに関する様々な支援を行なう「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」。
その先進的な取り組みは、全国から注目を集めています。
理事長の栗林知絵子さんと事務局長の天野敬子さんに、地域で子どもに寄り添った活動を続けるその原点から伺いました。
取材・文=釜池雄高(通販生活編集部)

栗林実は私、結婚して自分に子どもができるまで、子どものことってそんなに好きじゃなかったんです。

私自身が小さい頃、新潟の自然のなかで思いっきり遊んでいたので、自分の子どもたちにもそういう場が欲しくて、2004年に区政70周年事業で豊島区が立ち上げた「池袋本町プレーパーク」の運営に参加しました。それが地域の子どもたちと関わり始めたきっかけでした。

プレーパークでは、子どもが思いっきり外遊びできるように見守る大人が常駐します。当初は現場にいる大人が私ひとりだったからなのか、子どもたちが、「お腹空いた。昨日からご飯食べてないから何か食べるものちょうだい」「オレ、高校に行けないかも……」なんてことを、ふたりになったときにぽろって話してくれたんです。

そういう子どもたちがいることを、私は知ってしまった。だったら、私のようにおせっかいな人たちがつながれば何かできるんじゃないかと思って、天野(敬子)さんはじめ地域の方たちに相談したのが「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」(以下、WAKUWAKU)の始まりなんです。

天野栗林さんから相談を受けたとき、私は同じ豊島区内で不登校やひきこもりの子どもたちの相談支援をしていました。子どもに関わる地域の大人たちがネットワークをつくれば、もっと子どもたちのためにできることが広がると思ったんですね。

2012年6月に社会活動家の湯浅誠さんに来ていただいてWAKUWAKUの設立シンポジウムを開催し、1年後の13年8月に法人化しました。まだたったの5年ですが、WAKUWAKUができることも徐々に増えてきました。

栗林WAKUWAKUの活動は、地域の子どもを地域で見守り育てるために、子どもと地域の人たちが関わる場所をつくることが中心です。

WAKUWAKUのキッカケにもなった「池袋本町プレーパーク」以外に、学びの場である「無料学習支援」、子どもがひとりで来ても安心してご飯が食べられる「こども食堂」や「夜の児童館」、何かあった際の宿泊機能を持った「WAKUWAKUホーム」、子育て中の家庭に研修を受けた先輩ママが訪問して話を聞いたり家事を手伝ったりする「ホームスタート・わくわく」といった活動をしています。

訪問型病児保育

いくつかの活動を並立していることで、プレーパークで常連になった子が「お腹空いた」と言ったら、こども食堂に連れて行くことができます。

学習支援に毎回来る子の中には、家庭に勉強をする環境がない子やひとり親家庭の子も多い。そういう子たちがこども食堂に来て、家庭的な雰囲気のなかで会話をしながらご飯を食べる体験をすることは、人生を豊かにすると思うんです。

この前、こども食堂と学習支援に来ていたひとり親家庭の女の子が就職したんです。自分と同じような境遇の子に、こういう場所があるって教えてあげたい。私もWAKUWAKUのことを手伝いたいって言ってくれました。

地域のなかで居場所があると、みんなおせっかいになって戻ってくる。私たちは「おせっかえる」と呼んでいますが、この循環をつくれるのが地域活動の醍醐味ですね。

子ども食堂

子ども食堂には地域から多くのボランティアが集まって、子どもたちの食事を作る。

天野この1〜2年で、区役所に相談に来られた方にWAKUWAKUの活動を紹介してもらえるような連携ができてきました。月1回、無料学習支援をしている団体と区や社会福祉協議会が参加する集まりがあります。

そこに、区で子どものいる生活保護家庭を支援する「子ども・若者支援員」さんが毎回参加してくれて、お互いに気になる子どもをつなげあう関係性ができてきたことが大きいと思います。

栗林WAKUWAKUの特徴は、活動に携わっている多くが豊島区民であることです。子どもは、自分から地域の外に出ていくことはほとんどないので、地域住民でなければ伴走的な支援はできません。

この街に一緒に住む仲間として、ずっと関わっていけるのは地域活動のよさですよね。

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活動を応援したい方は、ぜひ下記へ
ご支援をお寄せください。

NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」

〒171-0014 東京都豊島区池袋3-52-21
電話:090-3519-3745
https://toshimawakuwaku.com/

郵便振替口座

記号:10100
番号:56396291
加入者名:トクヒ)トシマコドモワクワクネットワーク

ゆうちょ銀行

店名:○一八(ゼロイチハチ)
店番:018
普通 5639629

下記のサイトから、クレジットカードで寄付することができます。 https://toshimawakuwaku.com/support/

支援金300万円の内訳

豊島おなかいっぱい
PROJECT100万円

WAKUWAKU入学応援
給付金200万円

おなかいっぱいPROJECTは、実費としてダンボールと送料が1世帯あたり約1000円かかる。入学応援給付金は、条件に該当する50世帯に各4万円を18年3月末に支給した。

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