レッグ
ウォーマー
青木ヶ原樹海(富士山の北西麓・南都留郡鳴沢村に広がる原生林)に眠る溶岩は採掘が禁止されている。
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販売を許可されている溶岩は地元河口湖にある(株)富士山で保管されているもの。
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まずは「大型ダイヤモンドカッター」で板状に切断する。
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次に「ダイヤモンドベルトカッター」でこぶし大に切断。
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断面が黒く見えるのは酸化鉄が豊富に含まれているせい。
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さらに「ドラム式粉砕機」で小石大になるまで砕く。
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小石大にまで砕かれた富士山溶岩。
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最後に「乾式粉砕機」で5ミクロン以下の微粒粉に。
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5ミクロンの微粒子に粉砕された富士山溶岩。
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富士山溶岩をレーヨンに約10%(100g当り10g)の割合で練り込んで、「フジヒートわた」をつくる。
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富士山溶岩を約10%混合した「フジヒートわた」の発熱力は、「未混合レーヨン」の約2.8倍に高まっている(ユニチカガーメンテック調べ)。
完成
シキボウ㈱富山工場で「綿」「アクリル」に混ぜて紡がれて「フジヒート糸」に。
脚を冷やしたくないあなたに。
「体温の標準は36℃を保っていても、それは上半身の話だ」という話、ご存知ですか。下半身は上半身よりもつねに低いのです。だから昔から「腰を冷やすな」「膝を冷やすな」と言われてきました。腰、膝、足首といった関節部分は脂肪が少ないために血管が外気の冷たさをまともに受けてしまう部位ですから、下半身の関節部分を効果的に保温すれば血行が促されて全身の冷えの軽減につながっていきます。
お腹を冷やしたくないあなたに。
お腹には大切な胃腸から子宮、卵巣などがどっさり収納されているので、「お腹を冷やすことは大切な内臓を冷やすこと」になってしまいます。これらの臓器が冷えると、血液の循環がわるくなり、体は内臓温度を保とうとして血液が内臓に集中するから、今度は手足の冷えを引き起こしてしまいます。
足元を冷やしたくないあなたに。
お腹(内臓)の冷えを上回るのが、足の冷え。なにしろ血行の司令塔である心臓からもっとも離れたところにある部位ですから。足の冷えは脚から腰へ上がっていく〝全身の冷え〟の元締め的存在。とくにつま先から足首は脂肪分が少ないために、冷えをモロに受けてしまう部分だから、まずはここからしっかり暖めていきましょう。
お腹、膝、足首…下半身全体を暖めたいあなたに。
『スパッツ』は1.8ミリの厚め生地が、脚全体を暖かいフィット感でくるんでくれます。特に冷えやすいお腹・膝・足首の部分をパイル編みにして、蓄熱力を高めてあります。夏のクーラー冷えが苦手な人は薄地タイプがぴったり。重ね着でモコモコしやすい冬も、生地厚わずか1.2ミリの『標準ロングパンツ』なら着ぶくれしません。
上半身を冷やしたくないあなたに。
上半身の冷え対策は腹巻だけでは不十分かもしれません。上半身が冷えると血流が悪くなり肩コリや首コリの原因になります。薄手で軽いフジヒートで上半身をあたためましょう。
冷えによる頻尿に悩むあなたに。
腰の下にある「仙骨」周辺は、膀胱、子宮、卵巣など大切な内臓につながる神経が集まる部位。その「仙骨」を暖めると、神経の緊張がやわらぐので全身の血行が促されます。
冷え対策の要となる「仙骨」を、ぜひ本品で暖めてください。
お出かけ中も体を冷やしたくないあなたに。
重さはわずか90グラム、生地厚は0.5ミリで透けるほど薄いのに、フジヒート生地で肩や背中を暖めてくれます。カラーは合わせる服を選ばないグレージュと、冬空に映えるはなやかなレッドの2種類。薄手でかさばらず軽いので、鞄に入れても邪魔になりません。
朝までポカポカで眠りたいあなたに。
肌触りはいずれもふわふわ、すべすべ。掛布団から敷パッド、パジャマまで、冬の寝床をホカホカにしてくれる道具を揃えました。電気毛布、つけなくて済むはずです。
冷蔵庫の普及で一年中、常温より冷たい食品を食べたり飲んだり……現代人の腸は一年中冷えきっています。
さらにエアコンです。〝寝室のエアコン、朝までつけっ放し〞が常識になってきました。エアコンの普及で夏も汗をかかなくなりました。地球温暖化の21世紀に生きる私たちは、人類史上初の〝一年中体を冷やしている人類〞なのかもしれません。
そして言うまでもなく、いちばん体を冷やしてはいけない季節は〝冬〞です。
今冬はぜひ、暖かい肌着フジヒートをご用意ください。
フジヒートの生地には、〝貞観の富士山大噴火〞(864年)が生み出した富士山溶岩の微粒粉を練り込んであります。この生地は、熱源(体温)に反応して一日中、遠赤外線を発熱します。
富士山溶岩の遠赤外線放射率は3~5㎛で80%以上を示しています。
その分、発熱量が高いということですね。
工学博士
尾谷 賢先生
工学博士、NPO法人北海道産業技術支援協会代表理事。遠赤外線評価の基準となる「分光放射率測定法」により天然鉱物30種の遠赤外線放射率測定を行う。
人間の体の約6割は水分が占めているので遠赤外線を吸収しやすく、体表からおよそ0.2ミリの深さまで届いた遠赤外線は熱エネルギーに変ります。この熱が毛細血管を流れる血液を通じて体全体に伝わるので、体が芯から暖まるように感じるのです。
一般の鉱物では遠赤外線3〜5㎛の領域は50%程度まで放射率が低下しますが、富士山溶岩の遠赤外線放射率は3〜5㎛でも80%以上を示して、低下が見られません。その分、発熱量が高いということですね。これは富士山溶岩に多く含まれる酸化鉄が影響しているからだと考えられます。
(アイ・アール・システムの赤外線放射輝度測定装置で23年7月に計測)
この2000年間で最大規模の「貞観の大噴火」(864年)が生み出した
溶岩の酸化鉄がこの肌着の特長です。
火山学者
馬場 章先生
昭和大学富士山麓自然生物研究所講師。富士火山専門の自然科学研究、青木ヶ原溶岩のもつ磁気特性など溶岩の機能性を研究する火山学者。
貞観の大噴火で噴出したマグマは冷えて固まり、やがてその上に木々が芽吹いて青木ヶ原樹海が形成されました。この地域で採掘される富士山溶岩は『青木ヶ原溶岩』と呼ばれます。
青木ヶ原溶岩は地質学上は『玄武岩』に分類されます。他の火山の溶岩の酸化鉄含有率が2〜8%であるのに対して、青木ヶ原の玄武岩には10〜12%も酸化鉄が含まれているのが特長です。もともと鉄分を多く含んだマグマが流出して、冷えて固まる際に酸素と結合して結晶化したのが酸化鉄。いちど酸化してしまえば一千年前の溶岩であっても、酸化鉄の成分や性質が変化することはありません。
富士山溶岩(玄武岩)の主な成分
出典:産総研地質調査総合センター