蜜ロウ ミスト・デ・ワックス

蜜ロウ、エゴマ油、アルカリイオン水……たった３種類の食品だけを原料にした、スプレータイプのツヤ出しクリーナーを見つけました。「何が入っているのかを分かりやすくするため、原料の種類をできる限り少なくする」、そして「口に入っても問題のない原料を選ぶ」。安全性を追い求めたお父さん、小川耕太郎さんのこだわりが生み出した逸品です。
　本品の肝は、pH12のアルカリイオン水です。おにぎりの加工製造にも使われる水ですから、安全なのは言うまでもありません。さらに、汚れを細かく分解して引きはがす性質があるので、汚れ落し効果も十分です。
　専用スプレーボトルの目盛に合せて水道水で本品（原液）を２〜20倍に希釈してから、床や汚れに吹きつけてください。あとはモップや布巾で乾拭きするだけ。蜜ロウとエゴマ油の自然なツヤが残ります。家具や壁紙、食べ物を扱う台所周りにも使えます。立った姿勢で使えるスプレータイプだから、腰痛があって雑巾がけがつらい人にもおすすめです。

【開発者インタビュー】
　研究室といっても、事務所１階の６畳ほどしかない台所ですよ。最近まで家族の食卓にも使っていた場所なので、ここに持ち込んでも危なくない原料ならば製品に使ってもよい、というのが僕の基準です。
　このスプレーワックスは、国産の蜜ロウとエゴマ油でつくったワックスを、アルカリイオン水で液状に乳化させたものです。うちのワックスは油分が濃いので、化学塗料で仕上げたフローリングだと弾いてしまって使えません。そうした床材にもなじむ液状タイプをつくろうと、奮起したのが１９９９年でした。
　ご存知のように、水と油は簡単には混ざりません。合成成分の乳化剤を使えばラクに混ざりますが、僕の主義に反する。10年以上かけてやっと出会えたのが、乳化剤と同じ働きをする特許製法のアルカリイオン水でした。食品加工にも使われている、安全性の高い水です。この水とワックスの攪拌と静置をくり返すことで乳化に成功し、２０１２年に販売にこぎ着けました。小さなお子さんやペットのいる家庭でよろこんで使ってもらっています。

●『蜜ロウ ミスト・デ・ワックス』は、無塗装の無垢材、漆塗り・鏡面仕上げなど特殊な塗装の床や家具、人工大理石、土壁、漆喰などには使えません。