19度坂道ウォーカー
本機は勾配がキツイので65歳以上の読者にはおすすめできません。
19度傾斜の電動ベルト式マシンを開発した大東電機工業の沼田康一さん(47歳)に聞いてみた。
“坂道専用”という凄い発想、どこから?
「初めはマンションで使うときの足音騒音を抑えたいと思って」
ウォーカーの上で歩くスピードが上がるほど、騒音は大きくなる。しかし、「坂道」ならスピードを出す必要がないから騒音を抑えられる。おまけに運動効率は高いという瓢箪から駒の開発。
慣れるまではハンドルを握って時速0.8~2.2キロの短縮5分コースで。慣れてきたら時速0.8~1.7または2.2キロの30分フルコースに。
5分登ると、息がはずみ、汗がダラダラ流れはじめる。酸素摂取量は平地歩行の約2~2.7倍で有酸素運動効果=脂肪燃焼効果は高い。
ハードだが、効果抜群。ベルトはゆっくり動くが、躓かないようにつま先を持ち上げる(前脛骨筋)。片足を持ち上げるとき(大腿直筋)、体重はもう片方の足を踏ん張って支える(腓腹筋、大臀筋)。坂道だからお腹と腰に力を入れて上半身を支えないといけない(腹直筋、傍脊柱筋)。
1956年設立の大東電機工業は57年以降、健康機器を日本国内で設計開発し、中国の自社工場で製造している。