食材の旨みを逃さずに引き出す『バーミキュラ鍋』で世をあっと言わせた愛知ドビーが、10年に及ぶ技術の蓄積でつくり上げた話題のフライパンである。
　なにしろ冷蔵庫にある野菜を炒めるだけでおいしい。ピーマン、人参のくさみはどこへやら、キャベツは噛みしめるとみずみずしい香りが口いっぱいに広がってくる。野菜の甘みとシャキシャキの歯ごたえが重なって、ああ、箸が止まらない!
　一体、いままでのフライパンとなにが違うのか。
　鋳物ホーローの技術だ。バーミキュラ鍋で培った鋳物の蓄熱力と新開発のホーロー性能で、火にかけるとものの1分でフライパン全体が高温になる。油をひいてゆらゆら煙が上がったところに野菜を入れると、ジャーッという大音響とともに大量の蒸気が立ちのぼってくる。この蒸気こそがおいしい証拠で、野菜の余分な水分を瞬時に蒸発させながら旨みを封じ込めてくれる。
　ハンバーグも本品なら絶品に焼ける。予熱で煙が出たフライパンに丸めたタネを入れると、3分くらいで焼き色がついて旨みが封じ込まれる。あとはフタをして弱火で5分蒸し焼きにするだけ。ナイフを入れると肉汁がじゅわっとあふれ出すレストラン顔負けの焼き上がり、きっと感激するはずだ。
　油なじみがよく焦げつきにくいホーロー加工。柄はウォールナット。蒸し焼きがふっくらおいしく仕上がる「専用フタ」は別売。