ジップロン
料理中、いちいちタオル掛けに手を伸ばさなくていいって助かるんです
エプロンなんて「進化の余地なし」とレッテルを貼られた旧時代道具が、こうも新しく生れ変わるなんて驚いた。作者は料理家の和田明日香さん。
エプロンと手拭きタオルの一体化という素晴らしいアイディアの源泉は、お義母さんの平野レミさんってホントですか? 「12年前、レミさんと一緒に台所に立つようになったら、エプロンの首元にいつもハンドタオルをクリップで挟んでいたんです。『エプロンにタオルがついていれば、いちいちタオル掛けに手を伸ばさなくてもいいじゃない』って」
レミさんの発想に感銘を受けた明日香さんは、このアイディアをさらに進化。
汚れたらタオルを取り外して洗濯できるように、エプロンの下にジッパーでつけることにした。
「料理中って手についた肉の脂を洗い流して、まな板洗って、包丁洗って……そのたびに何回も手を拭くじゃないですか。台所に立つ人ならこの便利、実感していただけると思うんです」
タオルは吸水性にすぐれた今治産。お皿についた水気をぬぐってもびしょびしょになりにくい。厚さは約1センチと特厚なので、レンジから出したお皿を取り出すときはミトン代わりにもなる。
エプロン生地は撥水加工をしてあるから、洗い物で飛び散った水滴くらいなら弾いてくれる。
日用品の開発を手掛けるイッティ(2009年創業)が製品化。