京舞井上流五世家元で人間国宝の井上八千代さんと、娘の安寿子さん。
スロワージュコスメを愛用する母娘が、中でもごひいきにしているのは、
冬コスメ売上1位の『潤みど』でした。
井上八千代さん
いのうえやちよ●京舞井上流五世家元。1975年八坂女紅場学園の教師となり、以降「都をどり」などの指導にあたる。1999年芸術院賞。2013年紫綬褒章。2015年重要文化財保持者(人間国宝)に認定。
井上安寿子さん
いのうえやすこ●京舞井上流名取。四世及び五世井上八千代に師事。京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)卒業後、2015年より八坂女紅場学園教師を務める。芸術選奨文部科学大臣新人賞ほか受賞。
ごひいきのスロワージュコスメたち。
「できるだけ自然に近いものを使いたいですからね」と八千代さん。
- 八千代
- 『潤みど』は、原料が天然由来のものだけですし、香料も入っていないところが気に入っています。ひと塗りするだけで、肌が見違えるほど潤うみたい。最初は「え、これがクリームなの?」って硬めの感触に驚きましたけど、手で温めるとすぐに柔らかくなるんやね。
- 安寿子
- スーッととろけていくようで、このつけ心地もいい。
- 八千代
- もうひとつ愛用している『ゆきあかり』(日本酒エキスローション)に重ねると、ほんまにしっとり。保湿力の高いクリームはベタつくものやと思っていましたけど、これは違いますね。
- 安寿子
- 肌にのせるとぐんぐん入っていく感じやね。舞台の白塗りは専用の油を使って落とすから、顔の油が全部持っていかれるみたいでものすごく乾燥するんやけど、これをつけると肌がしっとり落ち着きます。セラミドがしっかり入っているおかげか、すごく潤う。寒いし空気もカラカラな京都の冬も、乾燥で悩まずにすごせました。
- 八千代
- そうそう。私は京都と、夫(能楽師の観世銕之丞 さん)の住む東京を新幹線でよく行き来するのですけど、暖房が効いた車内にいると顔がパリパリになるほど乾燥してしまって。でも『潤みど』を毎日つけていたら、新幹線でも顔がつっぱらなくなりました。
- 安寿子
- デコルテまでたっぷりつけるのが私流。首って年齢が出やすいから。
- 八千代
- 確かに舞台メイクをするために鏡の前に座ると、首にシワが増えたな……って気づかされますね。でも歳をとることは、決して悲しいことじゃないと思うんです。先代の四世井上八千代(祖母)は95歳まで舞台で舞を舞っておりましたけど、歳を重ねることでしか表現できないものがあることを一番近くで学ばせてもらいました。年齢とともに舞に表情のようなものが出てきますし、自由に動けないからこそ、今の体でどう表現しようかと挑戦する楽しさもあるんやなと。それが、先代に教えられた「歳をとる魅力」ですね。
- 安寿子
- 私は体は自由に動くけれど、まだまだお師匠さん(八千代さん)の求める動きはできていません。それでも歳を重ねるにつれて、演目の理解や曲への向き合い方が変わってきて、動きにも少しは変化が出てきたかな。
左:「これが、祖母から贈られた名取扇。祖母の直筆で八千代と入っています」井上流では椿が流儀の花とされている。
右:演目によって着物も変え、演目の季節に合せた模様をあつらえる。
上:「これが、祖母から贈られた名取扇。祖母の直筆で八千代と入っています」井上流では椿が流儀の花とされている。
下:演目によって着物も変え、演目の季節に合せた模様をあつらえる。
- 八千代
- 年齢とどう向き合うかは、舞だけでなく肌に関しても同じやと思います。若さにしがみつくのではなく、今の自分に合った方法で、無理なく現状維持できるのが理想。シワだってない方がいいけれど、全部なくすのは難しいですから。そのためには、『潤みど』で当たり前のお手入れを丁寧に続けていかなあかんと思っています。天然原料だけで余計なものも入っていないから毎日安心して使えますし、乾燥小ジワも少し薄くなったみたいです。
- 安寿子
- 歳を重ねればシミもシワもできるし悩みは増えていくけれど、その分、経験値も増えて対処の仕方もわかってくる。だからあまり悩まず、私は今を楽しんでいきたいなと思います。
- 八千代
- 舞のお稽古も肌のお手入れも、目の前のことに目いっぱい取り組めば、この先どんどん楽しくなりますから。師匠として母として、安寿子にもそうあってほしいと願います。