ひとり親の家庭に年3回お米を届けたい

子どもたちのお腹と心を満たす
お手伝いをしていただけませんか?

シングルマザーなどひとり親家庭を支援するNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」は、給食のない夏休み、冬休み、春休みの年3回、1,300世帯にお米などの食料パッケージを送っています。しかし食料品や配送費の値段が高騰する中、26年度も例年どおり実施するためには650万円足りず…。読者の協力で、年3回の支援を実現してくださいませんか。

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(クレジットカード、口座振替で送金できます)

ひとり親家庭で育った麻木久仁子さんが
しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の
小森雅子さんにお母さん、子どもたちの
現状を聞きました――

麻木
「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」は、いつごろから活動を始められたのですか。
小森
1980年に児童扶養手当制度をよくするためにシングルマザーたちが集まり発足しました。現在もシングルマザー当事者の声を大切にしながら、ひとり親家庭の就労や生活の支援、相談、政策の提言などを行なっています。
麻木
ということは、私の母がまさにシングルマザーとして必死に子育てしていた頃から活動されているんですね。80年だと私は18歳。その当時から、ひとり親家庭を取り巻く状況はどう変わりました?
小森
昔に比べると割合は増えているはずですが、周囲にはひとり親だということを隠している人もいます。電話相談でも「周りにシングルマザーは私だけで……」という話をよく聞きます。孤独感や孤立感を抱いている人は今も多いように感じます。
麻木
かつては母子家庭というと「かわいそう」「まともじゃない」と言われることも多かった。それに比べれば社会の偏見はだいぶ薄れてきたと思います。

ただ、私の母親が離婚してシングルマザーになったときは、日本の経済が元気でした。母はほとんど社会人経験がなく、離婚して40代で初めて働きに出たのに正社員になれた。お給料だけでは足りなくて夜もアルバイトをしていましたが、ともかく毎月安定した仕事があったわけです。でも、今はシングルマザーの多くが非正規雇用で、将来の安定が見通せない中で働いていますよね。日本全体が非正規雇用にシフトしているのに加え、シングルマザーは「子どもが病気になったら休むんでしょ」と思われ、雇う側が忌避しがちです。そう考えると、経済的な面では昔より厳しくなっているような気がします。
小森
特にコロナ期は本当に大変でした。非正規雇用のシフト制で働いていたお店が急に休業して、失業手当はもらえないのにお給料は入ってこないという、宙ぶらりんの状況になってしまった方がたくさんいました。私たちのところにも、「食べるものが買えない」という悲鳴のような相談がたくさん寄せられました。それで、ともかく主食のお米を送ろうと、2020年から本格的にひとり親家庭への「食料支援」を始めたんです。その後、コロナが落ち着いてきたのでひと区切りをつけようと思っていたタイミングで今度は物価高が直撃しました。
麻木
私も最近、スーパーのレジで金額を見て「えっ、こんなに高いの?」と思うことがよくあります。ましてや育ち盛りの子どもがいる家庭にとっては、食料品価格の急激な高騰は、努力でなんとかできる段階を超えています。
小森
はい。私たちが支援をしている方は、普段から余裕がなくて切り詰めて生活しているので、それ以上節約のしようがありません。食料支援をやめるわけにはいかないので、7月、12月、3月の年3回、お米や食料品などのパッケージを送っています。
麻木
夏休みなど、長い休みの前ということですね。給食がなくて、食事を全部家で賄わなくてはいけないから。
麻木久仁子さん

「スモールライトで自分のからだを小さくして、お腹いっぱい食べたい」

麻木
食料支援のパッケージには、何が入っているんですか?
小森
お米は各家庭に5キロずつ。あとは企業などからご寄付いただいたものを中心に、レトルト食品や乾麺、お菓子などを入れています。化粧品を入れると「自分では買う余裕がなかった」といってお母さんにとても喜んでもらえます。
麻木
それを何世帯くらいに送っているのでしょう。
小森
2025年度は1,300世帯に送りました。「児童扶養手当が全額支給される収入以下の方」を対象としたので、多くても年収が200万円台の方です。それでも告知したら3,000世帯以上から応募があったので、選考を重ねて……。
麻木
つらい選考ですね。応募したみなさん、同じくらい苦しい状況ですから。
小森
まずは事情があってこの先収入の増加が見込めなさそうな世帯を選んで、あとは申し訳ないのですが抽選にしました。選外になった方から「こんなに苦しい状況なのに、なぜもらえないんですか」という連絡をいただいて、本当に心苦しかったです。
麻木
衣食住の中でも「食」は特別です。人間、ごはんが食べられなかったら死んでしまう。「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が実施した生活調査の結果を見ると、一食にかける費用が150円という家庭が半分以上。どうやっているのか心配になります。
小森
「安く手に入るパンの耳を主食にしている」「麺をふやかして量を増やす」といった、戦前戦後の食料不足の時代を思わせる話を聞きます。実際、自由記述の欄で「戦時中の暮しを参考にしている」と書いていた方もいました。他にも、子どもが「(『ドラえもん』のひみつ道具である)スモールライトで自分のからだを小さくして、お腹いっぱい食べたい」と言っていたと書いてくれたお母さんがいて……。
麻木
そんなの悲しすぎますよ。「夏休み中、子どもたちは1日2食、母親である自分は1日1食にしています」という方もいました。私が〝母子家庭の子ども〟だった時代は、もちろん贅沢はできなかったけれど、「食べるものがない」経験はありませんでした。今がどれだけ厳しい時代なのかがよくわかります。

アンケート調査から見えた
ひとり親家庭の現実リアル

リアル1

1ヵ月の就労収入(賞与除く)は、
平均13.9万円。

1ヵ月の就労収入の分布円グラフ

リアル2

夏休み、1日2食以下の子どもが41%。

夏休みの食事回数の分布円グラフ

リアル3

66%が、家族が必要とする
お米を買えなかった。

お米購入状況の円グラフ

シングルマザーが楽に生きられる社会は、
みんなが楽に生きられる社会。

麻木
一方で、日本のシングルマザーは諸外国に比べて就労率が非常に高いし、自立しようという意識はとても強い。子育てに大変な一時期、ちょっと足りない部分を支援するだけで、いずれは多くの方が自立していけるんじゃないでしょうか。
小森
お子さんが小さくて1人で留守番できないような時期を乗り越えれば、もっと本格的に働けるというお母さんたちがたくさんいらっしゃいます。それを「自分でなんとかするのが当たり前」といって追いつめてしまうと、心身の健康を害してしまうことがよくあるんです。
麻木
調査結果では、約半数のお母さんが自身の健康状態を「よくない」と回答していました。節約のため「エアコンを使わない」「具合が悪くても治療をしない」という声もあります。でも、そうやって我慢して健康を損なったら、支援を受けなくてはいけない時期も長くなってしまいます。

この国はいつも目先の損得だけでものごとを決めてしまいがちだと思うんです。ひとり親家庭を支援すれば、そこで育った子どもたちはしっかり勉強して社会に出て、いずれは立派な納税者になってくれる。長い目で見れば、そのほうが社会にとっても絶対にプラスになります。
小森
本当におっしゃるとおりです。
麻木
あと、回答にある「50代」にも目が行きました。シングルマザーは30〜40代のイメージでしたが、今は晩婚化もあって、50代で未成年の子どもを育てているお母さんが少なくないんですね。ということは、やっと子どもを自立させたらもう60代が目前。そのとき、ずっと子ども優先でやってきたお母さんに老後の蓄えや十分な年金があるんだろうか。
小森
今はシングルマザーでなくてもひとりで暮す中高年の女性が増えていますし、その中にはずっと非正規雇用の方たちも多い。シングルマザーの問題は、実は女性全体の問題でもあるんです。
麻木
自分が苦しい状況にあると「うちだって大変なのに、どうしてシングルマザーばかり支援するのか」と恨み言をぶつける人もいるけれど、そんなことをしても自分が楽になるわけではない。シングルマザーに限らずマイノリティ(少数派)が楽に生きられる社会は、みんなが楽に生きられる社会なんだと、多くの人にわかってもらいたいです。

お母さんたちの声

  • 米の値上がりが続き買えないため、麺類、小麦粉を主食にしています。子どももそんな生活を感じとって「お腹空いてないから」と言って1食しか食べない日もあります。成長期の子どもに我慢させている自分が情けないです。

    (北海道、50代、子ども1人)

  • 物価高でタンパク質を摂る頻度が大幅に減り、子どもたちがお腹がすいたと言ったり、私自身も体調不良が続くようになりました。

    (兵庫県、30代、子ども2人)

  • 夏休みでも金銭面に余裕がないわが家は、子どもたちをどこへも連れて行けません。本心は旅行に行きたいです。1泊で近場でいいんです。それすらかなわないわが家…、生きているのが嫌になります。

    (東京都、50代、子ども3人)

  • 働いて収入を上げたいものの、児童扶養手当の所得制限を考えると手に入るお金は変わらなくなってしまうので、あまり仕事量を増やせないのが悩みです。

    (東京都、30代、子ども3人)

すべての子どもがお腹いっぱい食べられる
社会を私たちでつくらないと。

麻木
そのためにも「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の食料支援は本当に大切な活動だと思うのですが、財政的にはかなり厳しいそうですね。
小森
お米をはじめ食料品の値上がりで、当初組んでいた予算ではとても足りなくなっています。お米はまとまった量を注文するので一般の小売よりは少し安く買えていますが、それでもブレンド米で5キロ3500円程度。加えて、配送料や倉庫代などの経費も軒並み上がっています。

しかも、物価高騰などでご自身の生活に余裕がなくなった方が多いのでしょうか、寄附がかなり減少しているんです。毎月、定額のご支援をいただいていた方から休止のご連絡をいただくことも増えました。昨年同様1,300世帯に送るとすると、今の予算では年2回に減らさざるをえない状況です。
麻木
本来は規模を拡大したいくらいですよね?
小森
はい。お米を送っただけでそのご家庭の生活すべてを支えることはできないけれど、やっぱり食べ物の持つ力は大きいと思うんです。もちろん、民間の活動だけでは限界がありますから、「児童扶養手当の増額」など、国や行政にお願いしたいこともたくさんあります。それでも、受け取った方との信頼関係も生まれますし、「困ったときに支えてくれる人がいるんだ」とつながりを感じてもらえることは何より大切です。
麻木
お米をもらった分のお金で久しぶりに果物を買ったり、子どもと一緒に出かけようと思ってもらえたらうれしい。とにかく、育ち盛りの子どもを満腹にできない社会なんておかしい。どんな家庭に生まれても、すべての子どもがお腹いっぱい食べられる社会を私たちでつくらないと。その一歩として、「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が、お米を送れる家庭を少しでも増やしていきましょう。
小森雅子さん

「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の
食料支援にご協力いただける方は、
以下からお願いします。

食料支援の様子
左/25年度の食料パッケージの一例。
右/受け取った家庭では、子どもたちに笑顔が。
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(クレジットカード、口座振替で送金できます)

食料支援専用口座

西武信用金庫
(金融機関コード:1341)
飯田橋支店
(支店コード:166)
普通口座:
0019252
名義:
特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ
カナ:
トクヒ)シングルマザアズ・フオーラム

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