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「自分史短歌」とは、人生を振り返り、折々の記憶を詠む短歌です。

短歌を始めるのに年齢は一切関係ありません。いつ始めても遅いということはない。そして、短歌は長生きをすればするほどうまくなるものだと思っています。生きてきた時間が長いほど、短歌の材料となる記憶や経験が豊富になっていくからです。

あなたはこの世にあなたたったひとりしかいません。あなたの人生もたったひとつしかなく、誰かの人生と似ていても詳細は違う。だから、あなたにしかつくれない短歌が必ずあります。ルールは五七五七七であること。これだけです。あなたのこれまでを短歌で教えてください。胸を撃ち抜かれるために両手を広げて、あなたからの短歌をお待ちしています。

選者のイメージ

選者

木下龍也さん

プロフィール

木下龍也さん

きのしたたつや・1988年、山口県生まれ。歌人。個人から依頼された「お題」をもとに作歌した100首を収録した『あなたのための短歌集』(ナナロク社)が話題に。

2026年冬号に掲載された短歌の一部を
木下龍也さんの講評とともにご紹介します。

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講評
「どんどん」の三連打で書ける範囲が狭くなっていく感覚を恐ろしく表現しつつ「かくという字がかけないでいる」という極端な例によるユーモアも添えられている。そのバランス感覚が素晴らしい。

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講評
認知症の影響だろうか。知らない子に問いかけるような口調だ。誰の「結婚式の写真」か明示されてないが両親のものならば、私はふたりから生まれて「来た」と伝えようとしているのかもしれない。

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講評
策士。確かにこの方法ならば先生にもほかの生徒にもバレることなく本人だけに気持ちを伝えることができる。流行るのでは。もらうことしか考えていなかった僕には到底思いつかないアイデア。

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講評
裁縫に苦労はしただろうが、その苦労も楽しかったのだろう。上手になると「下手」だった頃には戻るのは難しい。この一首にはかけがえのない親子の時間と既製品にはない温もりが込められている。

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講評
誰かが待つ家の明るさや安心感を知っているからこそ、その暗がりは余計に寂しい。鍵の冷たさだけでなく、これからひとりで寂しさに包まれるのだという心細さも「ひんやり」に込められている。

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講評
寒空の下で背負われて見上げたオリオン座。母の背中はこんなに近いのに「優しさ」はとてつもなく、今の主体が憧れ続けているものでもある、ということを星の遠さに重ねながら描く見事な歌。

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