T・E(69歳・無職)作
人魚はナイスバディの妙齢の美女というのが通り相場。しかし、現実とは往々にして厳しいもの。この人魚、そう言った厳しさ加減において絶妙です。そばに行くとちょっと生臭そうという意味でも。
S・F(72歳・主婦)作
なんか福々しくてありがたい感じがします。袋に詰められて拘束された人にも見えますが。泳ぐのも遅そうです。もし、引き揚げた網にこれがかかっていたら、地元の神社に祭るといいと思います。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
S・N(52歳・会社員)作
巨乳・美乳ぞろいの人魚にあってしょぼい乳ですねぇ。貧乳ってやつですね。この人魚は、おとぎ話や少女マンガの世界ではなく、とりあえず4コママンガの住人という気がします。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
S・H(54歳・販売員)作
すっかり着てしまいました。魚部分の境界線が上にきすぎている人魚は他にたくさんありましたが、こんなにドレス然としているのは珍しい。完全にイブニングドレス、あきらかに正装です。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
Y・T(62歳・自営業)作
なるほど、どこに生息しているかと問われれば「海」のような気はします。しかし、人魚の「魚」の部分はどこへ行ったやら。あと、せいぜい小指くらいの大きさの生き物に違いないでしょう。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
S・Y(52歳・会社員)作
このまま水面ギリギリを「ツー」っとどこまでも真っ直ぐに進んでいくのでしょうか。人魚であるかどうかというよりも生気すら感じられません。またがって乗る乗り物に見えます。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
T・M(39歳・会社員)作
人魚だ、っつってるのに。人と魚。なんで4本足で立つかな。あ、しっぽまで生えてやがる。夕陽バックで断崖絶壁にたたずんでるし。4本足+両手で全部で6本てことは昆虫の仲間ってことか。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
M・A(31歳・会社員)作
「どこから魚だっけ?」と迷った末に「首から下全魚」と思い切った作品も多くありました。しかし、これは妙に膨れた胴体部分の中に両腕を隠しているのがバレバレです。ニセモノですね。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
I・K(48歳・会社員)作
エビですか。魚と人間からなる人魚はあんなにロマンチックなのに、エビと人間となるとこんなにも貧相とは。人魚より、人面犬とかの仲間でしょう。せいぜい人面エビってところでしょうか。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
T・T(55歳・会社員)作
家族もいれば部下もいる、立派な男です。熟年です。男は男らしくと教育されてきた年代です。しかし、人魚を描いている時、心の中に「女の子」がいたはずです。「もっと可愛く、もっとキレイに」とお星様などを描き加えている時、その瞳は少女のように輝き「ウフッ」くらいは言っていたでしょう。「描く」ことは心の開放です。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
T・Y(48歳・会社員)作
何でしょうか。不思議な作品です。人魚としてどこが合ってて、どこが違うのか、みていると解らなくなります。でも、とりあえずどうしても乳だけは描きたいという心意気は伝わってきます。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
U・S(68歳・会社員)作
家族もいれば部下もいる、立派な男です。熟年です。男は男らしくと教育されてきた年代です。しかし、人魚を描いている時、心の中に「女の子」がいたはずです。「もっと可愛く、もっとキレイに」とリボンやお花などを描き加えている時、その瞳は少女のように輝き「ウフッ」くらいは言っていたでしょう。「描く」ことは心の開放です。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
U・G(17歳・高校3年)作
これは怖いです。その髪、水中でまるで生き物のように揺れ動いてはいろんなものを絡めとるに違いありません。その上なんでモリまで構えてるんでしょう。下半身も不穏当に長すぎます。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
I・S(33歳・会社員)作
昨日(左にスライド)の作品を動的な「怖」とすれば、この「怖」は静です。泳いでいてこいつが向こうからゆっくりと近づいてきたら、金縛りと似た状態になり動けなくなるでしょう。それも怖っ。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
O・S(69歳・無職)作
「キーッ」とか鳴きながらものすごいスピードで泳ぎ回っていそうです。曲がる時も直角に曲がるでしょう。優雅に美しく泳ぐ他の人魚を横目でにらみつけ「カッ」と痰を吐いて泳ぎ去ります。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
Y・M(56歳・無職)作
これは女の人です。人魚とは認められません。コペンハーゲンの人魚像の下半身も、ウロコの下に左右の足が透けて見えますがビキニのパンツが命取り。ただの開放的なお姉さんになってしまいました。
今回のお題「人魚」の総評
「人魚」はその字を見ればおおよその構造がわかります。とにかく「魚」と「人」のミックスであることは間違いない。勝負はそこからです。どこがどう魚なのか。上が魚で下が人間という間違いはありませんでした(わざと狙って描いてきたものはありましたが)。多かったのは、首から下全魚。ヒザから下だけ魚というのもありました。今回もいろいろでした。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39歳。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。