復活!ナンシー関の記憶スケッチアカデミー

Y・C(15歳・中学3年)

全体が歌っているかのような躍動感を見せる一方、長く伸びるはずのネックがブツリと断ち切られています。「明」と「暗」、「希望」と「絶望」。相反する二つのテーマを含む問題作と言えましょう。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

S・K(50歳・主婦)

まあ、こんな民族楽器があっても不思議ではありません。ボディには貝殻細工などで豪華な装飾がほどこされています。ただひとつ、横方向にも弦が張られているせいで楽器として失格です。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

S・F(21歳・学生)

何やら邪悪な感じが漂います。上下ふたつのクチビルに見えるソレが、いつかそのうち口を開けるように思えてなりません。美しい旋律を奏でている途中で、急に汚い言葉を叫ぶはずです。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

T・R(51歳)

愛想がないですねえ。娯楽感というものにも欠けます。音楽用品というよりは工業用品です。ボンベ系でしょうか。上の方にあるネジ状のものを回すとガスが出てくると思われます。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

H・C(36歳・主婦)

THE ALFEE高見沢モデルを思わせる、カスタム感あふれるギターです。高見沢モデルは天使やビーナスをイメージしていましたが、これはカモノハシでしょうか。切りっぱなしの弦がヒゲに見えます。

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ナンシー関

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I・A(36歳・会社員)

「人格」が感じられます。気が弱くあがり症でオドオドしがちな中間管理職。角野卓造あたりのはまり役。「な、何だねキミ」と語気を荒げながらも、やたらと汗をかいているように見えませんか。

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T・F(76歳)

どこをどう取ってもギターではありません。おそらく音も出ません。気になるのはてっぺんに立ったアンテナ。もしかしたらすごくハイテクなものかも。でも、転がしても自然に起き上がります。

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ナンシー関

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M・C(78歳・主婦)

このまま首からブラ下げるしかないようにも思えますが、それじゃあ弾けません。むりやり右肩を通してみると、往年の田端義夫ばりの高い位置での構えに。弾きにくいったら、ありゃしない。

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ナンシー関

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I・K(73歳・パート)

本来ならネック部分を上にして置くのがギターの常識ですが、あえてさかさまにしました。気の弱い生き物になってしまいました。つま弾くと「ポロン」ではなく「アァウ~」と鳴くでしょう。

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ナンシー関

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I・T(9歳・小学4年)

「ギター」と書き添えてある作品が非常に多かったです(バランス上、文字部分を削除したものも有り)。4割はくだりませんでした。何故でしょう。それを考えるのが私、理事長の仕事でしたね。

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U・K(26歳・会社員)

何とも不可思議な作品です。前衛芸術でしょうか。どう見ても「手」にしか見えないソレは何を意味するのか。途中で切れた3本の弦は。いや、はたして弦なのかどうか。ま、いずれにしても演奏不可能。

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K・S(79歳)

どんなバタ臭いものでも「和」に引きずり込んでしまう和モノ化。ギターという完全な洋モノにはどう立ち向かうか、三味線か?琵琶か?と思っていたら「軍配」できましたか。そうきましたか。

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ナンシー関

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K・H(90歳・隠居)

その昔、ギターは不良でフォークやロックは反体制だったと聞きます。社会への憤りに突き動かされ、ギターを叩きつけて壊したりするパフォーマンスもあったようです。この作品はそんな若き情熱の残骸。アツいです。

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T・T(77歳)

昔、エレキギターは「エレキ」と呼ばれたものでした。この作品はその「エレキ」という言葉に惑わされたのでしょうか、電気ばかりが前面に。あげく「エレキゲタ」になってしまいました。感電注意。

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ナンシー関

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O・T(28歳・農業)

どうひいき目に見ても「虫系」です。生き物はもちろん無機物であろうが、どんなお題の時も必ず「虫」が来るから不思議です。この場合は「明らかな触角」と「甲虫の腹を思わせる横縞」が原因でしょう。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

S・N(54歳・会社員)

これもまた不思議なのですが、何故か「落花生」という作品も、お題の種類にかかわらず必ず来ます。で、これまた見事に落花生。こういう形のは下の部屋にピーナツが入ってなかったりします。

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今回のお題「ギター」の総評

「エレキ」か「アコースティック」か迷った人もいたかと思います。敢えて限定しなかったのですが、構造や形状も単純なアコースティックの方が多かったようです。とは言え、多くの作品はエレキだアコースティックだ以前の問題。弦をはじいて音を出すまではわかっていても、どうやって音階を奏でるかとなると、どうも……。ま、ギターの構造なんて知ったこっちゃありません。日用品じゃないし。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39歳。