復活!ナンシー関の記憶スケッチアカデミー

T・T(50歳)

謎だらけです。妙に小さい腹がけ、だるまのような体形、裸足でありながらヒールのあるかかと、股間にのぞくナニかの微妙に不思議な位置。何がどうしてこうなったのか、推測不能。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

T・K(62歳・自営業)

同じ線を何度も重ね描きすることでえもいわれぬ質感をかもしだすというこの手法は、何故か御年配の方に多く見られます。そして何故か怖いっす。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

M・H(58歳・看護師)

金太郎自体には問題はありません。ただ、敢えて腹がけを左手でちょっとずらしおチンチンを見せているのは何故。子供のチンチンです。見えたからってとやかくは言いません。しかし、ずらしてまで見せるその真意は?

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

M・A(49歳・主婦)

金の文字の腹がけは、確かに金太郎のアイデンティティー。何はなくとも腹がけさしとけ、という気持ちはわかります。しかし、交通事故の実験とかに使うダミー人形じゃあ、いくら「金」っていわれてもねえ。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

N・H(43歳)

これまた日本人離れした金太郎ですね。天然アフロとおぼしきヘアスタイルと、はっきりとした濃い顔立ちは、足柄山というよりキラウエア山という感じ。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

W・F(62歳)

何は無くとも㊎の腹がけ、という金太郎の中で、非常に珍しい金太郎です。意外に深いカットのハイレグなパンツは右腰がほどけかけているヒモパンでしょうか。

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ナンシー関

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匿名希望(20歳・学生)

物語「金太郎」における「熊の悲哀」を描き切った作品といえるでしょう。たまんねえよなあ、馬のかわりさせられたり相撲とらされたりさあ。オレ熊だよ。本気だしたら一発よ。子供相手に大人げないからやられてっけどさ。ったくよお、早く降りてくんねえかな、おっ、マサカリだけは気をつけてくれよ。こっち向けるんじゃねえよ。シャレになんないからさあ。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

K・K(48歳・主婦)

チョンマゲ結ってちゃあいけません。これでは若手の相撲取りです。チョンマゲというのはあらゆる物の意味を打ち消します。タキシードを着ていようがセーラー服を着ていようが、チョンマゲだったらそれは相撲取りなのです。チョンマゲ、気をつけましょう。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

M・J(48歳)

金太郎につきものの熊と、北海道みやげの木彫りの熊につきものの鮭を、ダイレクトに結びつけてしまった問題作。一瞬納得してしまうから不思議です。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

M・S(24歳)

かわいいですが、何故か不気味。それはきっと、むき出しの股間で、剛毛生い茂る熊の背中に深くまたがっているその感触を、無意識のうちに共有してしまうからではないでしょうか。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

H・C(83歳)

赤穂浪士の亡霊かと思いました。男児の健康の象徴として、ある意味縁起モノともされている金太郎なのに。誰がこの金太郎に我が子の成長を託す気になりましょうか。この作品の目をじっと見つめてみてください。逆に生気を吸い取られる気さえします。

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今回のお題「金太郎」の総評

日本屈指の有名な物語の主人公です。おかっぱ頭に金印の腹がけ、マサカリに熊とお馴染みのアイテムもたくさんあります。中でも腹がけは全作品の97パーセントを超える認知度。割れた桃の中から飛び出していたり、竹の中に入っていたりという別キャラクターとの混同も何作品かありましたが、それでも腹がけだけはしているのには笑いました。腹がけだけという無防備なコスチュームのため、おチンチンを隠すのに苦労した人も多かったようです。子供なんですから出ていてもかまわないような気もするんですが、果たして実際本物はどうだったのでしょう。というより、本物ってダレでしょう。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39歳。