復活!ナンシー関の記憶スケッチアカデミー

T・M(14歳・学生)

ぴちぴちと跳ねるイキの良さとはうらはらに、なんという顔でしょう。みじんのぴちぴちも感じられません。その深く沈んだ瞳は人生の深淵に臨むが如し。北欧の象徴的表現法にも通じるかもしれません。日本のムンクとしておきましょう。ムンクはいいけど、コレえびか?

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

U・K(6歳・小1)

名前と年齢の間には普通「職業」が入るでしょう。それが「女」とは。「えっ、私の職業? そうねえ......女かしら。ただの女よ。ふふ」と寂しく目を伏せる場末のバーのママみたいです。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

U・N(22歳・会社員)

新しい悪者の怪獣です。放射能汚染によってエビの卵子と宇崎竜童の精子が、何故か結合してしまいました。どうして宇崎竜童なのかと問われると困るけど。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

K・S(33歳・会社員)

怖いですね。首から下は確かにエビですけれど、その一本角が。このままツーッとこちらに向きを変えて真正面になったら、と思うと怖さも倍増します。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

S・T(65歳・無職)

今回もいろんなエビが送られてきましたが、これが一番マズそうです。食ったら祟られそうです。こういう生き物は各地でいろんな呼び方をされています。

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O・N(75歳・無職)

最初、やしの木かと思いました。しかし、良く見るとコレは腹側から見たエビです。75歳とは思えないフレキシブルな視点。Nさんという名前もNと書くとダイナマイツ!な感じです。

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T・K(56歳・無職)

あー、かわいいですねえ。このままサンリオの新キャラクターとしても即戦力で採用でしょう。何のちゅうちょもなく眉毛を描き込むおとなげ無さがポイントです。

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S・M(47歳・介護職員)

上のTさん作品とはまた違ったキュートさがあります。プラナリアを思わせる不細工系のカワイさ。近頃の女子中高生にはこういうのがうけたりします。

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S・T(40歳・主婦)

何でしょう、この皮のダブつきは。それともカバー?今回、えび天やエビフライに逃げた作品も多かったのですが、コレも同じ衣(コロモ)系でしょうか。ルーズソックスにも似てる。

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K・S(4歳・園児) / K・M(4歳・園児)

双子にはまだまだ謎が多いと聞きます。某有名国立大学の付属小学校では双子を優先的に入学させ、いろいろな調査をしているそうです。この双子さんも同じものを見て育っているはずなのに。共通点は、どちらもエビじゃないというところだけです。

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I・D(15歳・高1)

どこの国のエビでしょうか。毒を持っていますね。手足や触角も、トゲというよりびっしりと毛が生えている感じです。海や川ではなく山奥に棲息しているにちがいありません。エビなのに。

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K・S(79歳・無職)

ちょっと見、いや、じっくり見てもエビとしては変なのですが、どこか風情があります。こんなエビがいてもいいじゃないかと思わせる佳作です。

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M・S(7歳・小2)

さて、Sちゃんは何を見たのでしょう。エビなのはかろうじて尻尾だけ。お母さん、かんぴょうか何かにエビの尻尾をつけて「これがエビなの」と偽っていませんか。子は親の鑑。それにしてもリボンて。

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Y・T(28歳・OL)

海の食物連鎖の中でも、エビは弱い生き物だろうとは思います。しかし、それにしても押しが弱い。もうちょっと、自分に自信を持つべきでしょう。エビとはいえ。

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O・H(80歳・無職)

さて、最後の作品といってもいいここまできて難敵です。見る人間の精神状態によっていろんなモノに見える心理テストのようです。私にはお笑いコンビ・ホンジャマカの石塚の笑顔に見えました。

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今回のお題「海老」の総評

見慣れているようでしかしいざとなると―人間の記憶の不思議を垣間見るには絶好のテーマと言えるでしょう。世界でも名だたるえび好きである日本人は、えびを「海の生物」ではなく、どうしても「海産物」「海の幸」「晩ご飯のおかず」ととらえてしまう傾向がありました。そんな中寄せられた作品は、伊勢海老・ロブスターといった豪快系は少なく、大正えびやブラックタイガー、あげくは無頭のむきえびなどが多かったようです。皆さんの慎しやかな生活にほのぼのさせられました。が、えび天やえびフライを描いてお茶を濁そうという魂胆は、感心できません。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39歳。