復活!ナンシー関の記憶スケッチアカデミー

H・K(27歳・フリーター)

乗りにくい。乗っても前が見えない。降りにくい。カッチリはまったら身動きとれなくなるかも。背もたれ高いなあと寄っかかったらポキンと折れたり。何故か不吉なことばかり予感させる作品。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

S・K(8歳・小学2年)

これまた乗りにくい。本立てか?サイクリングコースで貸し出している大人数乗りの自転車を思わせます。あと、このコブの上に上手く寝転がると、体重を分散して支えるムアツふとんになるかも。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

K・S(68歳・無職)

砂地を歩きやすいように蹄は幅広、砂埃が入らないように睫毛もたくさん生えています。そう、ラクダは砂漠の重要な交通手段。でも、このラクダには人情として乗れません。哀しい。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

A・C(46歳・会社員)

顔がKinKi Kidsの堂本光一に似ています。ジャニーズの王子様と呼ばれる彼に、砂漠の持つどこかロマンチックな部分を託したのかもしれません。ブリザードに長髪がなびきます。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

T・K(58歳・主婦)

なにがコブやら、なにが脚やら、なにが耳やら尻尾やら、ってとこでしょうか。一番左にある小さな丸ふたつは、さて「目」と見るか「鼻の穴」と見るか。ま、どっちでもいいっちゃいいんですけど。

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S・E(15歳・中学生)

ラクダとサボテンのかけあわせで産まれました。砂漠には強い抜群のスタミナを持っていますが、背中に乗られることを完全に拒否。まさに、触る者みな傷つけます。暗い目は親への恨みでしょうか。

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H・W(17歳・高校3年)

形状の異なる前後の脚、完全に消失したアゴ、デタラメと言うよりも何かを示唆しているような気がします。生物は少しずつ環境に適合していくと言いますが、これは数百年後のラクダかも知れません。

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I・Y(12歳・小学6年)

ハガキの山の中から、このラクダは私を見つめていました。いくら奥へ奥へと追いやっても、いつの間にか顔を出してこっちを見ているのです。何だっつうんだその顔。見んな。あげくの果て怖いです。

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ナンシー関

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S・H(67歳・無職)

何ともささやかなコブです。はっきり言ってしょぼいです。もたれかかろうものなら、そのまま落下です。それよりも、気をつけて乗らないと肛門にコブが刺さりかねません。

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ナンシー関

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S・Y(52歳・休職中)

前脚担当と後ろ脚担当のふたりが入っています。コブはそのふたりの頭。そう思ってみると、もうそうとしか見えなくなってきました。首は前脚の人の右手、尻尾は後ろ脚の人の左手が入ってます。

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U・W(16歳・高校1年)

どうでしょうかこの顔は。ラクダ度が低いだけでなく、生き物の顔としても納得いかないものがあります。顔の真ん中に尻のような割れ目がありますか。そこで呼吸をしますか。

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F・E(8歳・小学生)

これはラクダではありません。でもおそらくこの生き物は、周りのみんなから「このラクダ野郎!」と言われているに違いありません。そういう意味ではラクダであるとも言えるのです。

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Y・A(61歳・主婦)

ラクダといえばコブ。このコブはまたジオラマのような趣があります。雲海から顔を出す山の頂と言った方がいいでしょうか。しかし、二列二段で4コブときましたか。新しいです、確かに。

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S・K(11歳・小学5年)

二列二段で驚いている場合ではありませんでした。数えてみました。31コブ。もうコブというよりプチプチシートです。台所用のスポンジの固い鍋洗い用じゃない方にも似ています。

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Y・S(69歳・会社顧問)

何かに憤ったようなエネルギーが感じられます。街で意味もなく暴れている若者のような衝動。各コブのグリグリ模様が攻撃的。乗る者を掘削する勢いです。69歳会社顧問とは思えません。

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F・H(50歳・公務員)

この生き物は小さいに違いありません。成長しても、せいぜい座敷犬くらいにしかならないでしょう。砂漠ではちょっとした砂嵐に簡単に吹き飛ばされます。天敵はさそりです。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。

S・M(84歳・主婦)

まるでおとぎばなしの一場面のよう。「ネバーエンディングストーリー」を超えました。とりあえずこうやって乗っていても目的地には着かないでしょう。お花畑か海底のどっちかに向かっています。

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今回のお題「ラクダ」の総評

さてラクダといえば、何をおいてもコブです。いやコブしか手掛かりがないとも言えます。とりあえずコブを描けばラクダと認識されます。しかし、とんちんかんの発生源もまた、そのコブにあったわけです。コブの数、形状、さまざまでした。コブいっさいナシ、という強者も何人かいました。コブは何のためにあるのか、そこから考えていきましょう。私も現時点ではその答えを知りませんが。

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39歳。