ネコを主人公にした漫画=「ネコの漫画」。編集部で調べたところ、主な作品だけでも100タイトル以上になりました。
そこで、読者に好きな「ネコの漫画」を投票を実施(※)。人気の上位10作品を読者の推薦コメントと一緒にご紹介します。
※)実施時期:2025年8月/形式:メールアンケート/ 回答数417件
掲載内容は2025年10月時点のものです
『綿の国星』大島弓子
全4巻 白泉社
予備校生・時夫に拾われた白猫の「チビ」の目を通して、飼い主家族や近隣の猫たちの関係を叙情的に描いたファンタジー。登場する猫は、頭に猫耳のついた人間の姿という擬人化した姿で描かれ、人間の言葉を理解するという設定が特徴。
©大島弓子/白泉社
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10代の終わり、「自分は何なのだろう? どう生きていきたいのだろう?」と、ボンヤリとした不安があった。人間になれると信じていたチビ猫が「猫として生きること」を受け入れたことが「自分は自分だ」と思え、素直に自分を受け入れるきっかけとなった。1978年6月20日初版発行の単行本が今も手元にある。
京都府・maroさん(65歳)自分を人間の女の子だと思っている猫。当時中学生でメス猫を飼っていた私の心に深くささりました。
神奈川県・るみるみさん(58歳)単なるネコの漫画ではなく、人間の心の機微を描いた名作。漫画の中には、読み捨てにできない、繰り返し読んで味わえる「作品」があることを初めて知った。
大阪府・jettさん(60歳)
『夜廻り猫』深谷かほる
11巻まで発売中 講談社
野良猫の遠藤平蔵が「泣く子はいねが~」と呼びかけながら、学校や会社、家庭の中などで報われず、辛い思いを抱える人の涙の匂いを嗅ぎとり、話を聞いてまわる。社会的弱者に目を向け、寄り添うことの大切さを描いた8コマ漫画。
©深谷かほる/講談社
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人も猫も犬も、良い奴も悪い奴もいる。それでもどいつもこいつも、生きている。それでいい。それがいい。
和歌山県・るなさん(57歳)ネコの漫画に興味なく、通販生活に掲載されなければ知らないままだったと思います。沁みる内容の漫画。毎号楽しみになりました。長い掲載を望む。
茨城県・じょえるさん(66歳)本屋で試し読みの小冊子を読んでいて、立ち読みしてるだけなのに涙があふれてきました。仕事で行き詰まっていたときでもあり、誰にもわかってもらえない、家族にも友達にも相談したくないことだったので、心の癒やしに出会えた喜びで大号泣したことを思い出しました。今では全巻集めて癒やされています。
兵庫県・かっちゃんさん(62歳)
『ねことじいちゃん』ねこまき(ミューズワーク)
11巻まで発売中 KADOKAWA/メディアファクトリー
猫と高齢者が多く住む、愛知県の篠島・佐久島・日間賀島をモデルにした島が舞台。妻に先立たれた大吉じいちゃんと、オス猫タマの日常が、四季折々の島の風景に合わせて描かれる。電子書籍版は全編フルカラー。
©ねこまき(ミューズワーク)/KADOKAWA/メディアファクトリー
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なんともほのぼのとして、ほろっとくる場面もあり、猫との距離感がいいです。絵柄も大好きです。
秋田県・もこふくさん(68歳)じいちゃんとその周りの人の人生がちょうど私の親世代が生きてきた時代と重なり、ネコあるあるのシーンとともに、優しくて少し哀しく描かれています。読みながら涙したり、クスッと笑ったり。小さな島の方言(たぶん三河弁?と思うのですが)が、 柔らかくて、とても懐かしく感じます。心の温まる優しい漫画です。
京都府・コテコテさん(59歳)
『夏目友人帳』緑川ゆき
32巻まで発売中 白泉社
妖怪が見える高校生・夏目貴志が用心棒の妖怪斑(ニャンコ先生)と共に、祖母レイコの遺品「友人帳」をめぐり、振り回されていく。「友人帳」に関わった妖怪たちの思いや、高校生活の友人たちとの関係性も巧みに描かれる。
©緑川ゆき/白泉社
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妖怪モノは数あれど、これほど心が温まる作品はほかにないです。ニャンコ先生が愛おしいです。作品の舞台といわれる熊本県人吉市に、聖地巡礼をしに行きました。
福岡県・ぴょんちゃんさん(58歳)ちょっぴり怖くてドキドキの中、夏目とニャンコ先生の関係が物語の先へ導いてくれる。
熊本県・つわぶきさん(71歳)
『Whatʼs Michael?』小林まこと
全5巻 講談社
失敗すると、踊ってごまかす茶トラ猫「マイケル」が主人公。ある時はヤクザの飼い猫、またある時は漫画家の飼い猫と設定を変えながら、ほかの飼い猫などとのコミカルなやり取りを一話完結にしたギャグ漫画。
©小林まこと/講談社
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犬と猫が麻雀をしているシーンで、いい牌が来ると尻尾を振ってしまう犬はバレてしまう、人間もそういうことがあるので、いまだに話題に上る。
東京都・つじちゃんさん(60歳)マイケルが、猫としては少々恥ずかしいヘマをしたときの猫踊りが最高。連載当時、うちでは、それを真似て失敗をごまかしていました。
東京都・くろこ・だいるさん(65歳)
『デキる猫は今日も憂鬱』山田ヒツジ
11巻まで発売中 講談社
生活能力ゼロの会社員・幸来に拾われた黒猫・諭吉は巨大化し、家事能力を備えた「デキる猫」に成長。仕事に追われる20代の会社員と、彼女を支える一匹が繰り広げるほのぼのとした日常を描いた作品。
©山田ヒツジ/講談社
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犬派の私ですが、こんなに飼い主思いの猫なら一緒に生活してみたいと思うので。
大阪府・ポップさん(67歳)まさに理想の猫です。うちの猫が諭吉のように大きくなり、家事を代わりにやってくれないかなと夢見てます(苦笑)。
神奈川県・うめちゃんさん(58歳)
『きょうの猫村さん』ほしよりこ
11巻まで発売中 マガジンハウス
幼い頃に拾ってくれた飼い主と生き別れた猫の「猫村さん」が、家政婦として人間の家で働く様子を描く。シンプルなえんぴつの線画で、世話好きで情にもろい猫村さんと、さまざまな人々との出会いや交流を描いた心温まる作品。
©ほしよりこ/マガジンハウス
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絵が独特、唯一無二なのと、エピソードがレトロでほっこりする。猫が家政婦だなんて衝撃的。得意料理のネコムライスが秀逸。
新潟県・ちくわさん(60歳)
『ラーメン赤猫』アンギャマン
12巻まで発売中 集英社
言葉を話し、2足歩行する猫たちが経営するラーメン屋が舞台。個性的で愛らしい猫の従業員の中に、唯一人間の従業員である社珠子(やしろたまこ)を中心にしたコメディ漫画。ワケアリの従業員や客たちの日々の悲喜こもごもを描く。
©アンギャマン/集英社
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キャラクターたちが個性豊かで真面目に働く姿に感激した。目的や目標を持って日々クタクタになるまで全力で役割を全うする猫たちに励まされました!
東京都・よんさん(53歳)
『はぴはぴ くるねこ』くるねこ大和
14巻まで発売中 KADOKAWA
作者が引き取った保護猫たちとの日常を綴ったエッセイ漫画。里親を探しながらも情が移ってともに暮すようになるなど、猫たちと過ごすドタバタの日々を、笑いと涙で描く。猫たちの個性や、命の大切さを織り交ぜた作品。
©くるねこ大和/KADOKAWA
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本屋で立ち読みして、吹き出し笑いの後、うっかり泣いてしまった漫画です。不審な客と思われたことでしょう。その後、わが家に保護猫がくるとは思いもしませんでした。
山形県・norizoさん(60歳)
『おじさまと猫』桜井海
15巻まで発売中 スクウェア・エニックス
妻に先立たれ孤独な日々を送る元ピアニスト・神田冬樹(おじさま)が、ペットショップで売れ残っていた風変わりな猫「ふくまる」に惹かれ、家に連れ帰ることで始まる物語。おじさまとふくまるの相思相愛ぶりが描かれる。
©Umi Sakurai/SQUARE ENIX
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私も連れ合いを亡くして辛い時期に、息子から紹介されてハマりました。今はネコ一匹と暮しています。実写版の草刈正雄も若いときからファンなのでうれしい。
京都府・ベルリンさん(62歳)