コットンの古着からつくった再生コットン糸の夏服、ついに誕生しました。

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リサイクルコットンプルオーバー 限定1800枚

ナチュラルのみ
サイズM〜Lのみ
重さ約185g
素材綿・麻・その他(古着)
製造国日本
洗濯方法洗濯機で弱水流ネット洗い
サイズバスト(適応バスト)前丈後丈裄丈
M〜L136cm(79〜94cm)65cm72cm60cm

環境情報

ホルムアルテヒド測定値家庭洗濯可能梱包材
20ppm以下ポリ袋(PP)、紙
最近は、回収した古着から糸をつくった再生繊維の服をよく見るようになりました。「日本は服の使い捨て大国」というニュースを耳にするたび胸が痛かった身としてはうれしい限りですが、いまだ化繊の服がほとんど。 古着を溶かしてふたたび糸化する化繊と違って、コットンの古着を服地の糸に再生するには、ひと手間もふた手間もかかるからです。(編集部・杉村美佳)

 コットンは天然繊維だからまた栽培すればいいと思うかもしれませんが、育てるにも資源が要ります。Tシャツ1枚分のコットンをつくるのに2000リットル以上の水が必要と言われますから、再生して大事に使いたい……私たちの思いに共鳴してくださったのが、1934年創業のナカノ株式会社でした。通販生活の読者の不要な衣料品を永年受け入れてくださっているのでご存じの人も多いはずです。
「うちに集まる古着は年間約1万トンで、コットンは17%ほど。多くはウエス(工業用の雑巾)として再利用します。当然ながらウエスは使えば終わり。一度の循環で終わるので、長い循環を目指してコットン反毛(ほぐしてわたに戻す)の糸で軍手をつくる取組みも続けていますが、服地の糸は難しい。クラボウさんにご相談してはいかがですか?反毛再生糸でわが国でも一、二の技術をお持ちですから」(取締役リサイクル部統括・藤田修司さん)
 ナカノで反毛したコットンわたを抱え、一路、クラボウ(1888年創業)の安城工場へ。わたをチェックする紡績課の佐藤康典さんの顔が曇ります。
「古着わたは元の服によって糸の状態が様々で繊維長が揃わないし、何より短い。このまま糸にひくとまず切れます。長さと強度を補完する素材を混紡して、あとは糸の撚りでどこまで強度を高められるかどうか……やれるだけやってみましょう」
 待つこと半年。3度の組成変更と生地試作の末にやっと完成したのが本品の糸です。この再生コットン20%に、繊維長を補う超長綿のピマコットン10%、強度を補うコットン60%、吸湿性を高める麻を10%加えた、薄手の夏用カットソー地ができ上がりました。ポツポツと浮かぶカラフルなネップ(節)こそ再生コットンの証。肌の間にすき間をつくるネップの凹凸が風を招く涼しい着心地です。

通販生活読者の不要になった衣類は、ナカノ株式会社が回収してくれます。

 通販生活では、2000年の夏号からナカノ株式会社さんに通販生活の読者の不要衣類の回収をお願いしてきました。ナカノさんでは関東を中心とした自治体が回収した古着の再生も受け持っていて、その量は年間約1万トン。Tシャツに換算すると、およそ4000万枚にのぼります。そのうち約50%が古着として国内外で販売され、残りの約20%をウエスと呼ばれる工業用の雑巾に、さらに残りの約30%を「反毛」といって繊維をほぐしたわた原料にして世に送り出しています。
 ナカノ株式会社リサイクル部統括の藤田修司さんは、
「反毛わたの多くは自動車シートなどの内装材に使われます。3年ほど前からは反毛わたから糸をひいて服づくりに取り組むメーカーさんも増えてきましたが、半分はすぐに撤退してしまう。反毛わたから品質の高い服地用の糸をつくるのが難しいうえに、手間がかかる分だけ価格も上がるため、売るのも難しいんです。
 反毛わたの服が定着していくには、まず買い手のみなさんのファッションに対する価値観も変えていただく必要があります。永年、私たちの元へ古着を資源と思って送ってくださっている通販生活の読者の皆さんなら、反毛わたの服の価値を理解してくださって、再生糸の色やネップ(節)をファッションの一部として受け入れていただけるんじゃないかと希望を持っています」

仕分けして圧縮した服の山の前に立つ藤田さん。コットン服の一部はナカノのフィリピン工場へ送られ、わたに反毛される。

ナカノでは衣類に加えて、つぎの繊維製品も回収しています。

●厚手カーテン、レースカーテン ●掛毛布、敷毛布 ●タオル
●ハンカチ、スカーフ ●帽子(繊維製、ニット製)
●着物、浴衣、帯

【回収できないもの】
●汚れがひどい衣類 ●濡れている衣類 ●ビニール製の衣類
●ゴム製の衣類 ●布団、枕 ●じゅうたん、カーペット  
●足ふきマット ●手袋 ●靴、足袋、スリッパ ●傘   
●裁断くず、わた、糸くず、ロープ、麻袋         

季節や中古衣類市場の相場により、上の衣類以外でも受付けできない場合があります。「古着の出し方」についての詳細は、ナカノ(株)のウェブサイトでご確認いただけます。

回収先/〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦2-8-6
ナカノ(株) エコムナ横浜工場「通販生活」係
お問合せ先/045-701-6263 (時間 8:00〜16:30)

送料はご負担ください。

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