再生紙糸を編み込んだサラサラ生地のTシャツが誕生しました。

  • 古紙再生Tシャツ0ナチュラルのみ 画像を拡大
  • 古紙再生Tシャツ1後ろ裾は前より3.5センチ長いデザインで、お尻まで届く。 画像を拡大
  • 古紙再生Tシャツ2和紙糸と綿糸の コンビが生む サラリとした肌合い。再生紙糸(再生古紙40%)と、綿糸を撚り合わせて天竺編み。 画像を拡大
  • 古紙再生Tシャツ0
  • 古紙再生Tシャツ1
  • 古紙再生Tシャツ2

カタログハウス

古紙再生Tシャツ

ナチュラルのみ
サイズM〜L、L〜LL
重さ約190g(M〜L)
素材綿65%、分類外繊維(和紙)35%(再生古紙40%混)
お手入れ方法洗濯機で弱水流ネット洗い
製造国日本
サイズバスト(適応バスト)着丈肩幅袖丈
M〜L106cm(79〜94cm)63cm 38cm 35cm
L〜LL 109.4cm(86〜101cm)65cm39.4cm38cm

環境情報

ホルムアルテヒド測定値家庭洗濯可能梱包材
20ppm以下ポリ袋(PP)
やさしい生成り色のもとは、コーヒーを淹れるときに使うペーパーフィルターの端材です。なぜコーヒーフィルターからTシャツが生まれたのか? その理由は、和紙を撚って糸にする伝統の紙糸と、最新の古紙リサイクル技術——日本が誇る新旧2つの技術の融合にありました。

糸づくりから縫製まで全国の工場が分担して尽力。

 和紙は繊維に細かい孔が空いているので、通気性と吸湿性にすぐれた素材です。その和紙を撚った紙糸はサラサラの肌合いが特長ですが、伸縮性に欠けるため洋服にするのが難しい、という弱点がありました。
 難問解決に挑んだのは、それぞれの分野で高い技術を誇る日本各地の工場です。まず、古紙再生の老舗、大和紙料がコーヒーフィルターなどをもとに紙パルプを製造。美濃和紙の専門工場が紙すきを行いました。
 糸づくりは和紙糸のトップメーカー、広島の備後撚糸が担当し、和紙を撚った紙糸を綿糸と撚り合せて1本の糸に。この糸を大阪の山崎繊維工業が編み、大分にあるダイナンの縫製工場で製品化。まさに日本の技術力を結集した一枚なのです。
 綿糸と撚り合せてあるので、風合いは自然で柔らか。一方で、和紙がもつ繊維の孔はそのままですから、通気性は同厚綿ニット生地の2.7倍もあります(一財・ボーケン品質評価機構調べ)。抜ける風が汗をどんどん乾かしてくれますから、一日中サラサラが続きます。
 デザインにもひと工夫。ゆとりのある袖は、年齢が出やすい肘をカバーする6分丈。左胸のミニポケットが胸の位置を高く見せてくれます。後ろ裾は前より約3.5センチ(M〜L)長くしてありますから、気になるヒップ周りを目立たせません。

「運び込まれるコーヒーフィルターは毎月100トン以上。紙容器と混ぜて再生パルプにします」

(大和紙料・音城剛一さん)

 本品の和紙糸には、コーヒーフィルターの端材や牛乳パックなどを溶かした再生パルプが40%使われています。中でもコーヒーフィルターはバージンパルプ100%にも関わらず、水に溶けにくいためリサイクルが進んでいなかった素材です。
 これはもったいない、と立ち上がったのが、古紙再生の老舗、大和紙料(1876年創業)の音城剛一さんです。
「うちは古紙専門なので、水に溶けないことを生かした紙ができないかと考えました。詳しくは企業秘密ですが、水に浸ける時間を変えたり、新しく機械を導入したりと、試行錯誤して半年。丈夫な糸をつくるための良質な再生パルプができました」

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