崔誠恩（チェ・ソンウン）名人の薬食同源韓国料理5ヵ月頒布会

薬食同源と聞いて、韓国ドラマ好きの読者は『チャングムの誓い』を連想するかもしれません。17世紀の韓国の医学書『東医宝鑑』にも曰く、「病気になったらまず食物で癒し、ついで薬を使う」。この薬食同源料理を永年手掛けてきたのが崔誠恩（チェソンウン）さん。李氏朝鮮時代に宮廷料理の献立作りをしていたお祖母さまの口伝を伝承している人。

崔チェ・誠ソン恩ウンさん（韓国料理研究家）

　食べ物はすべて薬である……この韓国伝統の考え方で崔さんがつくる薬食同源料理は、どれもやさしい味。宮廷料理の流れをくんだ家庭料理です。
　韓国の食文化に詳しい女子栄養大学の守屋亜記子准教授によると、薬食同源の考え方は、現代の韓国の暮しに溶け込んでいるそうです。
「韓国では、子どものころから“食べ物は薬である”と教えられて育ちます。薬で病気を治す前に、まず毎日の食事で治していくという考え方です。熱があるときは白がゆではなくて体を冷やす緑豆のおかゆ。風邪をひいたら滋養をつける牛肉のおかゆを食べます。寒い冬に体を温めるために生姜やナツメのお茶を飲むのも、伝統的な薬食同源の実践です」
　メインの惣菜、副菜2種、スープ、主食（ご飯や餅）、崔さんが選んだ体にいい食材と調味料だけでつくった料理を毎月5品（4人前目安）ずつお届けします。日本ではめったに食べられない本格韓国料理です。むろん、保存料、着色料、アミノ酸のたぐいは一切無添加です。
　冷凍パックのまま湯煎または自然解凍で。