伊東賢児が案内するフランスワイン入門10ヵ月頒布会

昨年の春号で初心者向けのフランスワイン頒布会を企画したところ、予想の2倍を超えるお申込みが集中しました。うちの方たち、そんなにワインに興味があったのか！ そこで第2弾の登場です。前回は厳選したフランスワイン2本とチーズのセットで1ヵ月9350円だったのに対して、今回はチーズなしで1ヵ月5900円。入会しやすい価格になりましたから、ぜひお申込みください。

「産地が変ると重さも力強さも変ることに驚かれると思います」（伊東さん）

　フランスの7大ワイン産地、ご存じですか。ボルドー、ブルゴーニュ、アルザス、ローヌ、ラングドック、ロワール、シャンパーニュの7地方と言われています。
　この7大産地のワインを月替わりでお届けするのが本頒布会です。
　東京駅近くに本店をかまえるフランス料理の名店、『シェ・イノ』代表取締役の支配人ソムリエの伊東賢児さんによると、「フランス料理にとってワインとは、食事のときに欠かせない友人」だそうです。「われわれソムリエにとって、フランスワインはワインの原点です。ワインはその地方の土壌と水で育ったブドウでつくります。入門編としてはまず土地によるワインの違いを自分の舌でたしかめることからはじめてください。想像以上に産地ごとに重さ、軽さ、力強さが違うことに驚かれると思います」
　複数のブドウ品種をブレンドするボルドー、それに対して1種類のブドウしか使わないブルゴーニュ、生産量の80%が赤のローヌ、柔らかい口当りと甘みで人気のロゼが名産のロワール、辛口の白ワインで知られるアルザス、紀元前のフェニキアの船乗りまで歴史を遡れるラングドック、シャンパンで著名なシャンパーニュ......。
　「料理を一口、そしてワインを一口。料理とワインの組合せによって、同調したり、補完しあったりして複雑で思いがけないおいしさが口の中で生まれてくるのがフランスワインです」

「今月のワインを愉しむ家庭料理レシピ」を伊東さんにつくっていただきました。

　フランスワインは料理とともに味わうものですが、ご家庭で本格的なフレンチはむずかしい。そこで、伊東さんにワインに合うレシピを考案していただきました。
　「チーズもいいですが、ご家庭では食事といっしょに召し上がっていただきたい。たとえばボルドーの赤にはすき焼き、アルザスの白にはロースとんかつ。ワインの渋みとすき焼きの甘じょっぱさの組合せ、キリッとした飲み口の白ワインと豚の脂身はとてもよく合います。ラングドックの重厚なフルボディの赤は麻婆豆腐と相性抜群です。肉には赤、魚には白という固定観念を持ち続ける必要はありません」
　毎月2本（最終回のみシャンパン1本）、産地の個性が感じられるワインを厳選してお届けします。伊東さん考案の家庭でつくりやすいレシピ（毎月2点）もいっしょにお届けします。
　すべてフランス政府が産地と製法を確認している「AOC認証」つきです（※）

（※）2009年よりEU基準では「AOP」表示となりましたが、歴史のあるワイナリーでは引き続き「AOC」を使用しているので、本誌ではそれに準じています。