干物名人の地魚一夜干し6ヵ月頒布会

毎年恒例の「干物名人の一夜干し」、本年度は過去3年間でとくに人気の高かった6人の名人の一夜干しを毎月お届けします。味見人は、仏文学者の鹿島茂さんにお願いしました。横浜の漁師町で育った鹿島さんにとって、干物は日常の味だったそうですが......。

「八角の脂の旨みはこれまで食べた干物の中で一、二を争う。いや、まさか干物に感動するとは（笑）」鹿島 茂さん(仏文学者・作家)

　「横浜伊勢佐木町に旨い刺身が時価で出てくる名店があるんだけど、脂がのっているのに上品なところはあの刺身の旨さに通じる。脂の旨みが濃いのにしつこくない。八角（北海道・菅原水産/7月）の滴るような脂の旨さ、真あじ（長崎・山口水産/8月）の複雑な旨み、笹かれい（島根・渡邊水産/9月）はとくに食べる価値があると思った。まさか、干物に感動する日がくるとはね」
　どれも刺身で食べられるほど新鮮な地魚ばかり。冷凍保存しておいた魚を加工する大量生産型の干物とは大違いで、地元の港に揚がった地の魚を名人が厳選して、生のまま塩を振って一夜干しにしています。
　「鮮度のよさは一口ですぐわかった。くさみは感じないし、身はふっくらして柔らかい。脂が旨いのも鮮度がいいからでしょう。僕は血圧が高くて塩分の取りすぎが気になるので、塩気が強すぎないところも安心できる」
　6月から毎月下旬に、季節の地魚を4種〜5種、冷凍便でお届けします。
【調理方法】 冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍（約半日）して、魚焼きグリルで焼きます。炊飯器で炊き込みご飯にしてもおいしい。

※すべて天然魚なので形にバラつきがあります。なお、天候不順などにより、魚種を変更することがあります。