寒い季節はあまり気にならない足の爪。
でも、夏に素足でサンダルを楽しみたいなら
いまから足の爪の「育爪」を心がけてください。
難しいことをする必要はありません。
靴をきちんと選ぶだけで、
厚くなったり、横すじが入ったりしている足の爪も
「きれいになる可能性が大」だそうです。
教えてくれる人
嶋田美津惠さん(育爪セラピスト)
嶋田美津惠さん
育爪セラピスト。ネイルサロンの開業後から10年後の2003年にネイル材料に含まれる有機溶剤が原因で化学物質過敏症を発症。これを機に、素のままで美しい爪へ育てる「育爪®」を提唱。大阪と東京で「育爪サロン」を展開して、1万人以上の施術実績を持つ。著書に『育爪のススメ』(マガジンハウス)、『女は爪で美人になる』(SBクリエイティブ)がある。
夏に向けて足の美爪準備を開始!
寒い季節は素足を人に見せることが少ないので、足の爪のお手入れもおろそかになりがちです。
しかし、初夏にサンダルを履いておしゃれを楽しみたいなら、いまのうちに足の爪をケアするのがおすすめです。
足の爪は、だいたい1年で1枚、半年で半分伸びますので、いまから意識することで、夏に美しい爪を手に入れられる可能性が高くなります。
足の爪のトラブルの8割は靴選びが原因
30年以上にわたって、お客様の足の爪をきれいにするお手伝いをしていますが、爪にトラブルを抱えている方は少なくありません。
足の爪にありがちなトラブルの例
靴の先に爪が当たり、爪が割れてしまう。
靴の先に爪が当たり、爪が厚くなってしまう。爪が厚くなるのに伴って、爪の色が変わってしまう。
靴の先に爪が当たり、爪に横すじができてしまう。
つま先のとがった靴の先(三角形になっている部分)に足指が圧迫され、爪や足指が変形してしまう。
足の爪のトラブルの原因は、8割が靴に関することです。
具体的には、
・靴のサイズが小さすぎる
・靴のサイズが大きすぎる
・靴の型が足と合っていない
・ヒモ靴なのに、ヒモを結び直さないで履いている
ということが原因なのです。
つまり、多くの場合、足の爪のトラブルは靴の選び方や履き方を変えるだけで回避できるのです。
「爪が厚くなってしまった」「変色してしまった」など、すでに足の爪のトラブルを抱えていても、靴の選び方や履き方を変えると、改善できる可能性が高いです。
新しく生えてくる爪が美しくなるように、いまから取り組みましょう。
ポイントは次のとおりです。
足の爪を美しくする
靴選びのポイント
爪を根本的に改善するには、次の3つをすべて満たす靴が必須です。
①一番長い指先に1cmくらい余裕がある
靴を履いたとき、足のすべての爪の先と指の先が靴の内側の先端に当たらないのが理想。
足の形によって、必要なつま先の余裕は変わる。
足の形別 必要なつま先の余裕
エジプト型…親指が一番長い。
ギリシャ型…人差し指が一番長い。
スクエア型…指の長さがどれもだいたい同じ。
②足の横幅がピッタリ
足の横幅より靴内部の横幅が、小さすぎると圧迫されて指が変形し、大きすぎると歩くたびに靴の内側の面に爪や指がぶつかる。
③甲の部分で足を固定できる
トラブルのほとんどは靴の内側の面に爪がぶつかることが原因。歩いても走っても、靴の中で足が動かないよう固定できるひも靴がベスト。
足の爪を美しくする
ひも靴の履き方
①ひもを全体的にゆるめる。
②靴に足を入れ、つま先を45度くらい上げて、靴のかかとと足のかかとを密着させる。
③つま先を上げたまま、つま先のほうからひもを締めていき、結ぶ。
④つま先を下ろし、足の指先に隙間があるか確認する。
⑤2~3歩歩いて、歩きづらさや違和感があれば、①に戻る。違和感を覚えやすいのは、イラストの〇部分。
美爪から遠ざかる靴の履き方
①爪先で床を「トントン」する
靴の中に足を入れたあと、靴先を床や地面にたたきつけて「トントン」して履くのはNG。トントンするたびに爪や指が衝撃を受け、トラブルの原因になる。
②一度結んだら結びっぱなし
一度結んだひもを結びっぱなしにして脱いだり履いたりすると、ひもがゆるんできて靴の中で足が動き、トラブルの原因になる。ひもは履くたびに結び、脱ぐたびにゆるめる。
いまから靴を見直して、夏の美しい足爪を目指しましょう。