通販生活の処方箋

スプーン1杯で
健康になる!

これ、何だかわかる?

イラスト/日野優子

「オメガ3脂肪酸」って、ご存知ですか?
血流をサラサラにしたり、
お肌を健康にしたり、体内で重要な働きをしてくれる栄養素で、
魚、とくに青魚に多く含まれています。
「でも、魚って調理するのが面倒くさいし……」
そんな魚をあまり食べない人は、
毎日スプーン1杯の〝ある油〟を摂ってみてはいかがでしょうか。

教えてくれる人

守口徹先生

もりぐち・とおる●横浜市立大学卒業後、製薬会社に勤務。国立がんセンター研究所、東京大学薬学部に研究出向の後、博士号を取得し、客員研究員として米国国立衛生研究所(NIH)で脂肪酸と脳機能に関して研究をする。 08年より麻布大学生命・環境科学部教授。定年退職後、食機能探索研究所 BABILONを設立。 日本脂質栄養学会理事長。「主治医の見つかる診療所(テレビ東京)」ほかテレビやラジオへの出演多数。『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』(日本文芸出版)などの著書も多い。

不足すると動脈硬化になることも…。

 オメガ3脂肪酸は、「必須脂肪酸」のひとつに分類されています。肌の健康を維持したり、血液をサラサラにしたり、脳を活性化したりといった、とても重要な働きをしますが、人間の体の中ではつくることができないため、食事から補う必要があります。

 同じく必須脂肪酸にはオメガ6脂肪酸もありますが、オメガ3脂肪酸と働きが異なるため、これらの脂肪酸の摂取バランスが重要です。 理想的な摂取量としてオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の比率は2:1が望ましいと考えられています。
 もし、オメガ3脂肪酸の摂取量が減ってバランスが崩れると、肌荒れ、うつ、高血圧、動脈硬化、心臓病、がんなどのリスクが高くなるので注意が必要です。

必須脂肪酸
(体の中でつくることができない)

オメガ6脂肪酸

オメガ3脂肪酸

 上の図のように、オメガ6脂肪酸はサラダ油などに含まれていますから、不足するということはまずないですし、むしろ控えるように心がけたほうがよいでしょう。
 不足しないよう気をつけなければいけないのはオメガ3脂肪酸です。青魚のサバやイワシに多く含まれているのですが、残念ながら、日本では魚離れが進んでいるのが現実です。実際、食生活の欧米化によって、日本人はオメガ3脂肪酸の摂取量が減り、2:1どころか5:1と摂取量の偏りがより大きくなっている人もいるといわれています。

 そこでおすすめしたいのが「エゴマ油」です。スプーン1杯で、1日に必要なオメガ3脂肪酸を摂取できます。魚で言えば、アジ3匹分のオメガ3脂肪酸が、スプーン1杯で簡単に摂れることがエゴマ油の強みです。

エゴマ油のおすすめレシピ

 エゴマ油は香りや味にクセがなく、さまざまな料理とも相性が良いため、食べやすさは抜群です。そのままサッと料理にかけるのもいいでしょう。
 熱に弱いため加熱調理には向きませんが、カレーやお味噌汁、コーヒーなど、できあがった温かい料理や飲み物に直接かけるのはOKです。
 簡単でおいしい、おすすめの食べ方をご紹介します。

エゴマ油のおいしい食べ方

  • ヨーグルト

    プレーンヨーグルトにエゴマ油をかけるだけ。お好みでフルーツやはちみつも加えましょう。

  • 冷奴

    水を切った豆腐に塩とエゴマ油を加えます。かいわれ大根やネギを加えてさっぱり。

  • 卵かけご飯

    お醤油をかけたあとにエゴマ油を加えると、卵が濃厚な味わいに。

  • サラダ

    旬の野菜にドレッシングとしてかけてください。塩を加えてもおいしいですよ。

 エゴマ油は酸化しやすいため、容器を開封した後はフタをしっかりしめて冷蔵庫で保管してください。エゴマ油の近くにヨーグルトやお豆腐を置いておく習慣をつけると忘れずに食べることができます。無理なく毎日続けやすい方法を探しましょう。

ライター/藤子さとり

『搾り立てエゴマ油』を見る