年齢とともに気になる顔のくすみは、
メイクでパッと明るくできます。
〝晴れ晴れ顔〟を簡単につくれる時短メイク術を、
メイクアップアーティストの
たなかあきらさんに教えていただきました。
教えてくれたのは
たなかあきらさん
(トニーズコレクション
メイクアップアーティスト)
たなかあきらさん
1997年よりヘアメイクアップアーティストとして活動を始め、CMを中心に、映画・グラフィック・美容学校特別講師など幅広く活躍中。女性の悩みを解消するメイクテクニックに定評がある。『紅あかり』『絹珠』の開発者。
「メイクで顔のくすみを打ち消すいちばんの近道は、血色とツヤをプラスすることです。若いころはバラ色だった頬や唇も、歳とともに血色が悪くなって赤味が薄くなりがちに。くすみが目立つだけでなく、不健康に見えてしまいます。スロワージュ世代が目指すべきは、元気に見える顔。唇と頬に血色感を出して、ハツラツとした印象をつくりましょう。そうすれば、自然と若々しく見えて、くすみも気にならなくなります。注意したいのは、チークのつけ方です。〝頬に丸くつけるもの〞と思っている方も多いですが、塗りました!と分かるほどにつけるのは間違い。内側からにじむような血色をイメージして、濃くつけすぎないように気をつけましょう。口紅とチークで血色を加えたら、仕上げはハイライトとアイカラーがあれば十分。今回使った『紅あかり』と『絹珠』なら、ベースメイクからたった4分で明るい元気な顔がつくれます。」
口紅
ライトベージュを使用
『紅あかり』を指や紅筆にとり、上唇の外側から内側へ、下唇の外側から内側へすべらせるように塗る。色が足りなければ付け足して、ポンポンと唇に均一につくようなじませる。
くすみ決別のポイント
「唇にツヤと血色が加わることで、顔全体が明るくなってくすみは自然と気にならなくなります。口紅は保湿成分が多いものを選ぶと、唇がしっとり潤って縦ジワも目立たなくなるので若々しく見えます。」――たなかさん
チーク
ライトベージュを使用
『紅あかり』を指にとり、頬に塗って境目をなじませるだけ。塗る位置で顔全体の印象も変えられる。見せたい自分に合わせて、塗る位置を選んで。
くすみ決別のポイント
「くすみを払うには、自然に血色をよく見せてくれるベージュ系やピンク系のカラーがおすすめ。クリームチークは少しずつつけられるので、実はパウダーよりも使いやすい。なじませるのも簡単でパサつかず自然に仕上がります。」――たなかさん
チークの詳しい使い方
つける位置
自然な血色をつけたい場合は、頬骨の上に塗ってください。範囲を広げ過ぎるとバランスが悪くなるので、黒目の外側の延長線より中にはつけないようにしましょう。
ライトベージュを使用
薬指にチークをとったら、耳側から顔の中心に向かって徐々に薄くなるように塗り広げる。つけたところの境目を、指でポンポンとぼかして肌になじませる。最初は薄くつけ、重ねづけして色を濃くしていくと失敗しません。
すっきりした印象に
仕上げるなら。
プラムレッドを使用
つける位置
「レッド系の色は自然に影をつくって引き締まった印象がつくれます。つける位置は頬骨の頂点よりも少し下。頬のくぼみとの間に、耳側から顔の中心に向かってつけましょう。上記の血色を出す場合と同様に、黒目の外側の延長線より中にはつけないこと。」――たなかさん
ハイライト
額の中央、眉山の下、鼻筋にハイライトを塗り、指で境目をなじませる。
くすみ決別のポイント
「くすみをすべて消そうとすると厚化粧になってしまいがち。ハイライトで光りを集めることで、顔全体の印象が明るくなってくすみ感が抑えられます。ハイライトは色が白すぎるとかえってくすみが目立つので、明るめのベージュがおすすめです。」――たなかさん
使ったのはこちら
アイカラー
目尻側から目頭側に向かって徐々に薄くなるように、アイホールの半分程度までアイカラーを塗る。指で自然にぼかす。
くすみ決別のポイント
「くすみをカバーするには、アイカラーは細かなパール感のあるタイプがいいですね。光が乱反射して目元が明るく見えます。くすみがひどい場合には、上段で使ったハイライトをまぶたに入れると、色がきれいに入りますよ。」――たなかさん
お悩みにあわせて
塗り方を変えても。
まぶたのたるみが気になる
まぶたの目尻側に三角形を描くように、目頭側に向かって塗り広げる。指に残ったアイカラーを目尻の下に三角形に軽くつける。
目尻の下がりが気になる
下まつ毛の延長線上につけたら、目頭側に向かって塗り広げる。指に残ったアイカラーを、目頭の下あたりに軽くつける。
ライラック
使ったのはこちら