通販生活×あすのば 2020年度入学準備金カンパ

新入学で必要なランドセルや制服が買えずに不安を抱えている子どもたちに、一口2000円のカンパをお願できませんか?
2016年冬号から公益財団法人「あすのば」さんとタッグを組んではじめたこの企画は、今年で6年めを迎えました。

2020年盛夏号で読者にお願いした「緊急コロナカンパ」(あすのばとしんぐるまざあず・ふぉーらむの2団体向け)は3億1001万862円も集まりました。通販生活史上、最高募金記録になりました。
●2020年9月に両団体へ1億1000万円ずつカンパして、大変よろこんでいただきました。
●残る9001万862円は、21年度新学年用の「あすのば入学準備金」に使わせていただきました(例年冬号の入学準備金のカンパ募集は初めてお休みとしました)。
その1年があっという間に過ぎて、再びコロナ禍の中、22年度新学年用の「あすのば入学準備金カンパ」のお願いです。来年の春、ひとりでも多くの子どもが新品のランドセルや制服を身につけて笑顔で学校の門をくぐれますように…。

緊急特別投稿

「コロナ禍で苦しくても、
子どもの前でつらい顔はしたくない」

「いま、誰にも言えずに困っていること、つらいこと、悩んでいることを教えていただけませんか?」――あすのばの給付金を受け取ったご家庭へメールでお願いしたところ、3週間足らずで581通のお返事が届きました。苦しい近況告からは、お子さんのために踏んばり続けるお母さんたちの姿が垣間見えました。
※「緊急コロナ高校生支援(20年秋)」「新入学準備給付金(21年春)」の受給者6203名から投稿を募集(21年7月23日~8月10日実施)。


 地域の福祉センターにも相談を何度もしましたが、お米などの救援物資は有難く頂けたものの、金銭面で助けてくれる所がなく、日々不安で子どもたちとこの先どうやって暮らしていけるか困り果てている時、あすのばさんの給付金を知り、すがる思いで応募しました。
 人は本当に困った時に助けてくれた人のことは、一生忘れません。世の中に助けてくれる人がいる有り難さ。気持ちも生活も救われました。いつか、私も何かの形で人を助けられる人になりたいと思いました。あすのばさんに、生きる光を頂きました。感謝に尽きます。(45歳/中部地方)

 DVで離婚し、ほぼトランク一つで保護されました。勉強が好きな娘の学習スペースを持つため、部屋を借りて自立しましたが、進学で揃える物も沢山あり、食事や通学の服までお金がまわりませんでした。あすのばの給付を受け、安心して食事を摂り、数枚の通学のための服を買い足しました。コロナで貸付も借りてなんとか生活していますが、娘のこれから何年も続く学びの門出に必要なものを揃えられました。本当にありがとうございます。(38歳/関東地方)

 パート勤務でコロナ禍の影響をもろに受け、経済的に困っています。先のことを考えると転職したいですが、下の子が小さく急なお迎えが多いので、夜な夜な求人情報や資格を調べていますが手が出せません。1日1時間でも多く働かないと生きていけないので時間に余裕もありません。
 頂いた給付金はまだ買えていなかった子どもの夏服と、破れたり穴が開いていた下の子の着替えの買い換えやオムツ、おしりふきに使いました。あとはご飯やおやつ代に残しておいて、少しずつ大切に使っています。子どもが笑って過ごせていることが唯一の救いです。(36歳/関東地方)

 コロナが流行り始め、飲食店を経営していた我が家はすぐにダメージを受け、早々に閉店へと追い込まれた中で子どもが高校入学となりました。最低限必要な物を揃えてあげる事しか出来ず、学校で必要な文房具すら買ってあげる事が出来なかった中での給付金でした。最初は遠慮していた子どもでしたが、一緒に買い物へ行きニコニコして選んでいた笑顔を見られ、本当に有り難かった。(40歳/関東地方)

 新型コロナウイルスでパートはシフト時間を削られ、お給料が4マン近くも少なかった。ひとり親で育てる恐怖…そんな中、あすのば給付金は泣くほど嬉しかった。新しい制服、Yシャツ、靴下、靴…きちんと揃えられたのは、あすのばの給付金のおかげなんです。ありがとう御座いました。(44歳/中部地方)

 娘の受験まで1年を切ったころに父親である私が血液のガンに蝕まれているということがわかりました。娘は大学進学は断念して、専門学校に入学しました。それでも入学金などで思った以上の出費が。あすのばさんよりいただいた給付金は娘の教科書代など進学の費用となりました。「この教科書はみんなの汗と君への期待だよ」と言いました。当然、娘もわかっています。勉強して恩返しする、という気持ちです。(60歳/中国・四国地方)

 コロナ禍になってから仕事がなくなり、手当や給付金、日雇い派遣で、その日暮らしをしています。今年の夏休みは3食食べさせてあげるのが難しく、お米がなくなる不安から、朝昼兼用にしたり、食パン1枚にしたりです。子どもは資格をとるために、将来、専門学校に行きたいと言っていますが、入学金や初期費用が用意できるのか、かなり不安です。無理なら諦めると言っていたけれど、行かせてあげたい。(年齢不記載/中部地方)

 頂きました入学準備金から少しだけ、ピザの材料を買いました。生地は小麦粉を適当にこねて、トマトソースは90円の缶詰から作り、ペパロニの代わりにダイソーのサラミを使いました。もう1枚はガーリックホワイトソースのピザで、具は冷蔵庫に残っている野菜のかけら (キャベツ、レタス、ブロッコリーの芯と玉ねぎ)を使いました。チーズはスライスチーズを使いました。材料費は700円位ですが、普段の食費は1日3人で500円位なので、この日のピザは私たちにとっては宅配ピザの様に贅沢で、久しぶりに子どもたちも満腹になりました。本当に本当に感謝しております。(56歳/関東地方)

 あすのばさんには生活が苦しいときに給付金という形で支援いただき、本当に助かりました。
 私たちには親がなく、弟には不便ばかりかけたと思います。口には出しませんが、親が恋しい時に親が居なくて、友達とかを見て寂しい、羨ましいとも思っていたと思います。それでも2人で協力して、何とかここまで来られました。弟も卒業し、今頑張って働いています。喧嘩ばかりの時もありましたが、嬉しかったのは、弟が初バイトの初給料でバッグを買ってくれたことです。グレた時もあり心配もしましたが、心優しい人に育ってくれてよかったです。(23歳/北海道・東北地方)

 シングルマザーで頑張ってきましたが、今回ばかりは生活が行き詰まり身動きが取れない状態になりました。光熱費や携帯代がたまり、支払い期限だけがせまり、どうしようかと悩む毎日です。会社はとうとう解散になり、職まで失いました。
 長すぎるコロナ禍で家賃が大きくのしかかり、あすのばの給付金以外に国の住宅確保給付金も使わせて頂きましたが、それも終わりました。この先どうやってたまった支払いをしながら生活をして行けばよいか、正直わかりません。今はその日その日をとりあえず生きているという感じです。(51歳/関西地方)

 突然主人を亡くして、哀しくて辛くて。そしてコロナで私のホテルの仕事も減り…そんなどん底のときに、あすのばからの給付金でどれほど心が救われたか。娘と泣きました。世の中あたたかく優しい方がいるんやなぁ。ありがたいよなぁって。今は少しずつ前を向いて、父ちゃんのことを思いながら頑張っています。本当に本当にありがとうございました。(47歳/関西地方)

 双子の小学校入学で給付金をいただきました。ひとり親という事もあり、沢山我慢をさせていることもあります。入学の学用品もギリギリまで買えないかなと悩んでいた時に、あすのばと出会いました。おかげで必要な物を新品で買ってあげる事ができました。娘たちもすごく喜んでいました。あすのばの皆様、寄付をしてくださった皆様の「あなたを思っている人がここにいるよ!」というメッセージに涙が止まりませんでした。泣いている私を見て、娘たちも泣いていました。
 娘たちのお礼の言葉も伝えさせて頂きます。「あすのばさん、みなさん ありがとうございました! 小学校は楽しいです。これからも、元気に学校に行きます! ありがとう」(42歳/関東地方)


子どもたちから

中学生、高校生世代の中には、保護者の体調不良などで、自分自身で給付金の応募手続きをする子どももいます。昨年度応募した子どもたちからも投稿が届きました。

 母親の仕事もコロナでなくなり、学校代が払えなかったのが一番ショックでした。そのあと母親が「目が見えない」と言い出した時は、泣きそうになった。三ヵ月ぐらいで見えるようになりましたが、言葉も出ないくらいありがたい給付金でした。ありがとうございました。(17歳/九州・沖縄地方)

 私は祖母と2人家族で、祖母は病気で働けないため、高校生の私が3つバイトを掛け持ちして何とか生活しています。しかし、コロナ禍でシフトが減ったり営業停止したりで収入が減少して困っていました。そんな中であすのばの給付金を頂けて生活の足しにすることが出来たのでありがたかったです。(17歳/中国・四国地方)

 これから先、自分はどうやって生きていくのか、自分自身が納得できる幸せを掴むことができるのか、漠然とした不安が毎日頭の中をぐるぐるしています。(19歳/関東地方)

 給付金をもらえたから新しい体操服を買ってもらえました。お下がりだと黄ばんでいたから恥ずかしかった。新しい体操服が嬉しかったです。ありがとうございました。(13歳/九州・沖縄地方)

 コロナ禍でバイトの収入も減り、母も認知症の祖母を抱えて仕事もままならず、大学にどうしても進学したかった自分は、バイト代でなんとか進学しようと思っていました。受験代もなく諦めかけていたところにあすのばの給付金を頂き、無事に受験もし、合格しました。
 母のように家族の介護に追われて仕事もままならない母子家庭の為に何か出来ないかと経営学の道を選び、いつか自分で会社を興すことが目標となりました。大学でたくさんの事を学んでいきます。ご支援ありがとうございました。(18歳/関東地方)

あるお母さんからの長いメッセージ

あすのばへ届いた581通の投稿のほとんどが、給付金へのお礼を伝えるものでした。その中で、感謝の言葉とともに、お金を受け取る複雑率直に書いてくださったお母さんがいました。
※一部、編集して掲載します。

 今回はじめて下の子が中学進学時の給付金をもらいました。誰に感謝していいか具体的にはイメージできませんが、本当にありがたいことだと思います。
 コメント募集とのメール、いい機会だから近々の思いを吐き出してみようと思いました。日常生活でかなりイライラ度が増しているので、文章は感情的で支離滅裂になるしかありませんが……すみません。それに常々思っていることは、天にむかってつば吐くようなことばかりです。

 今回の給付金応募と、コロナ、オリンピックによって、自分が貧困層(階層)の住人であることを明確に自覚しました。寄付をする側ではなく、何かを与えられる側、求める側であるということも自覚しました。
 私だって、人のために少額でも寄付をすることもあるし、税金も払っているし、気が向けば人のお手伝いだってしているので、社会のために何かしら役立っていることも少しはあると思うけれど、給付金に応募してみて、やはり貧困層(階層)の住人だと思いました。
 春にお金をもらって複雑な思いも残りました。3万円をもらったのですが、これは、私が30時間は働かないと得られない金額です。たしかに3万円はかなりうれしいけれど、かなり助かるけれど、それを見ず知らずの他人様からもらっていいのやら、どう理解したらいいのか、いまだ腑に落ちていません。
 コツコツ時給を積み重ねる思いが、壊れてしまうように感じたことも確かです。だって誰かが30時間働いて得た3万円だと思うと、過呼吸になってしまいそうです。私だったら30時間働いたお金を寄付するなんて、絶対できないことですから。

 まったく違う話でごめんなさい。「オレオレ詐欺」の被害額や、クラウドファンディングで集まった支援金額を見ると、浅はかなうらやましさから、世の中には「今使わない、今使う必要がない」お金を沢山持っている人が多くいるんだ、と思うときがあります。そして、今必要なお金がない自分がとても情けなくなります。お金がないということは、仕事がない、給料が少ない、自分の能力がない、につながってしまうからです。

 雑誌『通販生活』の商品は、きっと質のいいものだと思いますが、それを買えない(買ったことがない)自分です。いつも100均だし、いつも××スーパーだし、それも●%引きだし。子にアトピーがでても有機食品には手がでないし。そうした雑誌の読者の寄付によって、自分が何かの恩恵、お金を受ける、これもかなり強烈な構図です。
 それに、給付金の応募者が多くて該当しない方が多数いることを聞くと、自分が受給したことに罪悪感を感じます。私たち親子が、困っている多くの人のお金を奪ってしまったのではないか。少しでも分けたほうがいいのじゃないかしら。きっと私の考えが歪んでいるのでしょう。でも、善意の寄付を貧者が奪い合っているような構図は、かなりグログロです。正直惨めです。
 うまく言えませんが、大げさに言えば「人権」の一つとして、善意(や善意のお金)が転化できるような仕組みになるといいと思ったりしました。例えば、善意から受給者へのお金の移動ではなく、善意をいったん公助化して、人の情けではなく、正当な権利に近づけるみたいな……、うまくいえないけど。

 ピンポーン、子どもが朝練から帰ってきたので、やめます。愚痴愚痴を書いて自己嫌悪ですが、それでも、ストレスは少し発散したような気もします、ごめんなさい。寄付をしていただいた心あたたかき皆さま、あすのばの皆さま、受給した皆さま、応募したけれど受給できなかった皆さま、コロナと熱中症にならないように。

【編集部より】
 あすのばのカンパ企画は今年で6年目になります。毎年「年金から少しだけですが」というメッセージとともに、カンパを送ってくださる読者が大勢います。
 読者の皆さんが心を込めて送ってくださったお金を、あすのばでは「あなたのことを思っている人たちがここにいるよ」というメッセージとともに届けていますが、給付金をもっと堂々と、未来を支える子どもの当然の権利として受け取れる社会の空気が必要だと感じました。心の内を正直につづってくださったこのお母さんに、心からお礼を申し上げます。

コロナ禍における子どもの影響調査から見えてきたこと。

「子どもたちへの支援は、私たちの社会への“投資”でもあります。社会の未来を支える人材を、社会で守るのは当然のことです」

大阪府立大学教授/スクールソーシャルワーク評価支援研究所所長
山野則子さん

 昨年秋、厚労省の委託事業として全国の子どもと保護者、教育委員会や児童相談所などの支援機関を通じてコロナ禍の子どもへの影響を調査しました(※1)。
 結果は衝撃的でした。子どもの9割がストレスを抱えており、2割弱は「居場所がなくて困っている」と感じていました。また、保護者の約3割はコロナで仕事状況に変化があり、年収200万円以下、400万円以下の低所得世帯の5割以上の保護者が、仕事の変化を負担に感じていました。
 一方で、保護者の精神的健康状態と子どものストレスレベルの相関関係についての調査では、親のストレス値が高い(40点満点中15点以上)子どものおよそ4人に1人が「重いストレスレベル」にあり、保護者のコロナ禍ストレスが子どもにも影響していることがわかりました。
 さらに保護者への調査では、「困った時の相談先」の大半は配偶者やパートナー、親などの身内で、「公的機関や役所の相談員」と答えた人は3%もいませんでした。日本は“恥の文化”で、たとえコロナ禍の不可抗力で収入に打撃を受けても、相談に行くのは恥ずかしいと思ってしまう。逆に言えば、それだけ社会の目が冷たいことの表れでしょう。支援を受けると差別される、子どもを守らなければと親御さんは内にこもっていきます。社会が敵に見えてしまっているのです。
 もし、通販生活の読者の皆さんが困っている親子に何かしたいと思われたら、まず、ご近所の子育て層を温かい目で見ていただきたいと思います。同時に、その温かい気持ちが伝わるように声をかけていただく。「大きくなったね」「元気でいいね」、そんなひと言のつみ重ねで親御さんに社会への信頼が生まれて、いつか困りごとを抱えたときに支援を受ける道を選べるかもしれません。
 温かい目というのは、慈悲のように上から注がれる目線とは違います。コロナで経済が一変したように、貧困は誰でも陥る可能性があります。その渦にはまってしまった親子がいたら周りがひっぱり上げて、こんど自分が落ちたときはひっぱり上げてね、という温かい社会関係をつくっていく。子どもは確実に社会の未来を支えますから、子どもへの支援は、私たちの社会への「投資」でもあります。実際、18〜20歳まで職業訓練費と生活保護費を460万円受けた子どもが、その後、就職をして正社員として働いた場合、20~65歳までに納める税金や社会保険料は4500~5100万円となって、およそ4000万円の利益が社会へ還元されるという試算もあります(※2)。
 子どもへの支援は、社会からわが子にかけられている期待――困っている親御さんがそう思って、堂々と支援を受けられる社会が必要なのです。


(※1)『令和2年度 コロナ禍における子どもへの影響と支援方策のための横断的研究』大阪府立大学・山野則子研究室・2020年10~12月実施。
(※2)『子どもの貧困Ⅱ』(阿部彩著・岩波新書)。厚労省からの依頼で、高校を中退した18歳の若者へ職業訓練費と生活費を2年間支援するケースを試算。

やまの・のりこ●社会福祉学研究の実践者として内閣府の「子どもの貧困対策に関する有識者会議」構成員などを歴任。困窮する子どもを調査からすくいあげるスクリーニングの普及に力を注いでいる。

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