カタカナ語辞典

マーケット

①市場(いちば)。

―プレイス

商品を売買するインターネット上の取引市場。消費者向けのものに楽天市場、アマゾンマーケットプレイスなどがある。②市場(しじょう)、相場。

マーケティング

販売戦略。商品の製造から輸送、宣伝広告、販売に至るすべての企業活動。

―リサーチ

市場調査。

マイクロ

極小、微小なという意味で、ミクロともいう。対義語はマクロ。

―チップ

個体識別のために動物の体内に埋め込む超小型の電子機器。

―ツーリズム

自宅から1~2時間以内の近場を観光する短距離旅行。

―プラスチック

微小なプラスチック粒子。ペットボトルやレジ袋などが劣化して砕けたもので、海洋汚染の原因として問題になっている。

マイナンバー

国民全員に割りあてられた12桁の個人番号。国や地方自治体が、税と年金や医療などの社会保障をまとめて管理するために、2016年から運用を開始した。

―カード

個人番号や姓名、住所、生年月日などの情報が記載された顔写真付きカード。国に個人情報を管理されることや、個人情報の不正利用、流出を危惧する声が多く、カードの普及率は2020年10月現在、約2割にとどまっている。

マイニング

もとは、地中にある石油や鉱物を採掘することを意味する語。近年では、大量のデータから有用な情報を取り出すことを「データマイニング」という。また、仮想通貨の取引に関わる作業にコンピュータで協力することで報酬を得るビジネスそのものを指す。例)―に特化した新しい部署が多くの企業で作られている。

マイノリティ

少数、少数派。多民族国家における少数民族や、性的少数者を指す。対義語はマジョリティ。

マインド

心、精神。

―コントロール

自分の精神を制御したり、他人の心理状態を支配したりすること。

マウント

サルなどが上下関係を示すために相手に馬乗りになる行為。転じて、自慢話をしたり威圧的な態度をとったりして、相手よりも優位に立とうとする言動を「マウントを取る」「マウンティング」という。

マクロ

巨大な、大規模な、巨視的なという意味。

―経済学

社会全体の経済の動きや仕組みを分析する経済学。巨視的経済学ともいう。

マジョリティ

多数、多数派。多数民族や多数勢力のこと。

サイレント―

物言わぬ大衆。政治において積極的な意思表示をしない多数派のこと。

マター

問題、事態。仕事の場では、担当者、担当部門という意味で使われる。例)この案件は営業部―です。

マトリクス

基盤、母体。数学の行列のこと。

―図

関連する情報を縦軸と横軸に分類したもので、情報を整理するときに使う。

マニフェスト

①宣言、宣言書。②選挙で各政党や候補者が、当選した際に実行する政策の数値、期限などを具体的に示した公約文書のこと。2003年の衆議院議員選挙から発表されるようになった。

マネーロンダリング

資金洗浄。麻薬取引などで違法に得た金や企業の隠し金などを、いくつもの銀行口座を移動させることで出所や所有者をわからなくすること。不正資金を洗浄する(ロンダリング)ことから、こう呼ばれる。

マネタイズ

通貨を発行する、資産を金に換えるなどの意味。最近は、インターネット上の無料のサービスを収益が見込める事業にすることの意味で使われることが多い。

マンスプレイニング

「Man=男性」と「Explain=説明する」を合わせた言葉。男性が女性に対して見下す感じで物事を説明すること。

ミートゥー

「MeToo(私も)」と連帯の声をあげる運動。2017年に米国の映画プロデューサーによる性的嫌がらせ、性的暴行が告発されたことをきっかけに世界的に広がった。運動を広げるための手段としてSNSが多用された。

ミスマッチ

釣り合わないことやちぐはぐな状態。企業が求める人材と求職者の属性が合わないことなども指す。また、釣り合わないものを意図的に組み合わせることもいう。

ミッション

任務、使命。果たすべき役割のこと。

ミニシアター

一般的に大手の配給会社や興行会社の系列に入らない、独立経営の劇場を指し、単館(系)とも呼ばれる小規模映画館。文芸的な作品や実験的作品を上映することが多く、優れた海外作品が発掘されることも多い。例)―系作品出身監督の活躍が近年めざましい。

ミニマル

必要最低限の、最小限の。無駄なものを持たないで生活する人を「ミニマリスト」という。「ミニマリズム」は建築や美術などで、装飾的な要素を最小限に抑えて表現する手法のこと。

ミレニアル世代

1980年代から90年代半ばに生まれ、インターネットが整備された環境で育った世代。

メインストリーム

主流、本流。―の製品、大衆向け製品。

メール

①電子メール(Eメール)の略。インターネット上でメッセージをやりとりする手段、またはメッセージそのもの。電子メールを送受信する際の宛先を「メールアドレス」という。②郵便、郵便物。

メソッド

目的を達成するために確立された方法や方式。ヤマハ音楽教室の学習方法を「ヤマハメソッド」というように、教育や運動などの分野では特定の教え方を「○○メソッド」という。

メタファー

対象物とよく似ているものを「~のような」という直喩ではなく、別の言い回しで表現する方法。隠喩(暗喩)。例えば、「君は太陽だ」という表現はメタファーにあたる。小説や映画、デザインなどで幅広く用いられる。

メタボ

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の略。糖尿病や心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病を引き起こす前段階を指す。内臓脂肪のほか、高血圧、高血糖、高コレステロールなどの症状を併せ持つ状態。日本では、40~74歳を対象にした特定健康診査(メタボ健診)を実施。一定以上の腹囲(男性85センチ以上、女性90センチ以上)があり、さらに血圧、空腹時血糖値、脂質のうち二つの基準が当てはまるなどするとメタボと診断される。

メッセンジャーRNA(mRNA)

DNAから転写された遺伝情報をもとにたんぱく質を合成するリボ核酸のなかで、情報をたんぱく質合成の場であるリボゾームへ伝える役割を持つもの。

―ワクチン(mRNAワクチン)

ウイルスのたんぱく質を作るための遺伝情報を組み込んだワクチン。体内に入ると、この情報をもとにできたたんぱく質から抗体が作られ、ウイルスに対する免疫ができる。新型コロナウイルス感染症のワクチンでは、mRNAの働きを利用したファイザー社製が、いち早く承認・接種された。

メルカリ

2013年に日本のメルカリ社がサービスを開始した、スマホ向けのフリーマーケットアプリ。「蚤の市」のように、アプリを利用することで誰でも簡単に商品を売り買いできる。

メルマガ

メールマガジンの略。企業などが、購読希望者に電子メールで情報を配信するサービス。

メンタルヘルスケア

メンタルヘルス(心の健康)の不調を防止し、健康に保つための取り組み。

モール

ショッピングモールの略。遊歩道風の歩道の両側に小売店や飲食店などが並び、ベンチなども置かれた大型商業施設のこと。

モチーフ

絵画や小説、音楽など芸術において、創作の動機となる中心的な思想や題材。例)植物を―にした作品。

モチベーション

行動を起こす原因、動機づけ。意欲、やる気を指すことが多い。例)社員の―が高い会社だ。

モニタリング

①ものや人を観測、監視し続けて記録すること。例)放射性物質の―調査を行なう。②企業などが、商品やサービスについて消費者の感想や評価を調査すること。

モビリティ

移動性、機動性、流動性。

超小型―

軽自動車よりもコンパクトで小回りが利く1~2人乗り車両。

モラル

道徳、倫理。

―ハザード

社会的な道徳や倫理が失われている状態。