画像:カタカナ語辞典 タ行

ダークツーリズム

戦争・災害・事故などの被災地や、虐殺・公害などの悲劇にまつわる地を訪ねること。記憶を共有し、理解を深めて追悼することが目的。広島の原爆ドームや東日本大震災の被災地、アウシュヴィッツ強制収容所が訪問先の一例。

ターゲティング広告

インターネットを利用した広告の手法の一つ。利用者のインターネットの閲覧履歴から年齢や性別、好みなどを割り出し、利用者に合致した広告を表示する。

ダイアベティス

糖尿病の新たな呼び方。英語名Diabetes Mellitusに基づく。糖尿病という病名は、尿に糖が出ない患者も多く症状を正確に表していないことなどから、正しい理解を進めるため日本糖尿病学会などが提案した。

ダイナミックプライシング

商品やサービスの価格を、需要と供給の状況に合わせて変動させる制度。変動料金制。航空運賃や宿泊料金などに取り入れられ、繁忙期には高額に、閑散期には低額に設定することで需要の調整を行ない、利益の最大化を図る。2023年にはJR東日本が通勤混雑緩和を目的に「オフピーク定期券」を導入した。

タイパ

タイムパフォーマンスの略。掛けた時間に対して得られる成果、時間対効果。

ダイバーシティ

多様性。会社の組織管理や人事の分野では、性別・国籍・年齢・宗教などで区別せず、様々な人材を積極的に受け入れようとする考え方。

タイムライン

①エックス(旧ツイッター)などのインターネットサービスで、投稿や活動を時系列で追うことができるようにした画面や表示方式。本来は時刻表、予定表などを意味する言葉で、TLと略される。
②将来発生が予測される大規模災害について、関係機関がどのように行動するか想定し作成された防災行動計画。

タイムラグ

互いに関連する二つの事象や現象の間に生じる時間的なずれ。一般には、ある出来事や変化が発生してから、その影響や結果が現れるまでに要する時間の遅れを意味する。報道や経済活動、技術的処理など、多くの分野で用いられる。

ダイレクトメッセージ(DM)

エックス(旧ツイッター)などの機能の一つで、特定の相手に向けて送信できる非公開の伝言。

ダウンロード

インターネットや電子メールの通信回線を使い、大容量のデータ(資料や情報)を自分のパソコンやスマホに受信すること。送信することは「アップロード」という。

タスク

①会社などで個人や部署に課せられた個々の業務。
―フォース 特別な任務を遂行する部門やチーム。
②コンピュータが処理する仕事の単位。

ダブルスタンダード

二重規範、二重基準。同じ行為をしても対象によって異なる基準が適用されること。相手によって意見や対応を変えて便宜を図るため、不公平感や不満を増大させる。「ダブスタ」と略すことも。

タブレット

①錠剤。
②板状の持ち運びが可能なコンピュータ。液晶画面に触れることで操作ができる。
例)最近では、―で学習する子供が増えている。

チケットレス

航空機や鉄道を利用したり、観劇をする際などに紙の切符を用いない方式。

チャージ

①ICチップ内蔵のカードやスマホへ入金すること。
②航空機や自動車に燃料を補給したり、電池に充電すること。
③利用の際に支払う料金。
④ゴルフなどで先行選手を追い上げること。

チャットGPT【ChatGPT】

アメリカのベンチャー企業、オープンAIが開発したAI技術。対話能力が高く、会話調の文体で指示を入力すると、ネット上の膨大なデータを参照し、人間が書いたように自然な文章の執筆、要約、プログラムの作成などができる。世界中で利用者が増えており、業務の効率化が進む半面、フェイク情報の氾濫やチャットGPTによるサイバー攻撃の危険性など懸念も多い。近年、名称を省略して「チャッピー」という愛称で呼ぶのが若者の間で流行っている。

チル

①冷たさ。肌寒さ。冷やすこと。
②英語の俗語「chillout」から、冷静になる、リラックスする、落ち着く、まったりするの意。
例)―い音楽。

ツイッター

インターネット上で、不特定多数に向けて140字以内で言葉を発信したり、他人の発信を読むことができるサービス。米ツイッター社が2006年に開始。23年に「エックス」と名称を変更。ブランドロゴも青い鳥から「Ⅹ」に変わった。

ツープラスツー【2プラス2】

安全保障政策などを協議する二国間協議の枠組み。両国から外交担当閣僚と国防担当閣僚が出席するためこう呼ばれる。日米間の正式名称は「日米安全保障協議委員会」。日本はオーストラリア、ロシア、フランス、イギリス、インドネシア、インドなどとも行なっている。

ツール

直訳すると「道具・工作機械」のことだが、最近ではコンピュータを効率よく使用するための便利なソフトウエアを指す。

ティーエスエムシー【TSMC】

台湾の半導体企業「台湾積体電路製造(Taiwan SemiconductorManufacturing Company)」。アップル、エヌビディア、ソニーなどを主要取引先とし、半導体の受託製造では世界シェアの約6割を占め、時価総額ではトヨタ自動車を超えるアジア最大の企業。日本では熊本県に工場を建設し2024年に稼働開始、第2、第3の工場建設も予定されている。

ディーアイワイ【DIY】

do it yourselfの略で、専門家ではない素人が自分で工作や修繕をすること。主に住宅や庭づくりに使われる。

ディーイーアイ【DEI】

Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)の頭文字を取って、ただ多様性を受け入れるだけでなく、公平性と包括性を備えることで初めて多様性を生かすことができるという理念を示す。「DE&I」とも表記される。

ディーエヌエー【DNA】

deoxyribonucleic acidの略。デオキシリボ核酸。細胞の染色体の中にあり、親から受け継がれる髪や肌、目の色などの身体的特徴や特定の病気の可能性などの遺伝情報が記録されている。「体の設計図」とも呼ばれる。

ディープフェイク

AIを用いて人工的に作成した人物の画像や動画、音声、またはその技術。AIの深層学習であるディープラーニングとフェイク(偽物)を組み合わせた造語。特別な知識がなくても簡単に作れる。政治工作や大衆扇動、犯罪などに悪用される危険性があり、世界各国で問題視されている。

ディープラーニング

画像の特定や音声認識など、人間が自然に行なう作業をコンピュータのAIに学習させる手法の一つ。

ディーマット【DMAT】

Disaster Medical AssistanceTeamの略。災害派遣医療チーム。自然災害や大事故後の現場で急性期(約48時間以内)から活動できる、特別な訓練を受けた医師、看護師、業務調整員で構成される。1995年の阪神・淡路大震災で初期医療体制の遅れがあった反省から日本DMATが誕生した。

ディール

取引。契約。売買。
―外交 ある問題で譲歩するかわりに、別の問題で自国の利益や協力を引き出す外交手法。米トランプ政権の駆け引き的な外交の特徴として用いられる場合が多い。

ディエラ

アルバニア政府が2025年に任命した、世界初のAIによる閣僚。名はアルバニア語の「太陽」に由来する。物理的な存在ではない仮想の人物で、画面上は伝統衣装をまとった女性の姿をしている。同国で長年、政治家による汚職が横行していたことを背景に就任した。汚職対策を担い、政府が民間企業と結ぶすべての公共入札を監督する。

デイサービス

通所介護。介護専門施設の利用者が、宿泊せず日帰りで入浴や食事など日常生活の支援を受けながら機能訓練や簡単なゲームなどを行なう介護保険サービス。

ディスる

否定する、けなすの意味。「否定」「けなし」を意味する「ディスリスペクト」が動詞化した俗語。

ティックトック【TikTok】

スマホ向け動画サービスの一つで、中国のバイトダンス社が2016年に提供開始。楽曲に合わせて歌ったり踊ったりする姿を自分で撮影し、15~60秒の動画に編集・加工して公開する。

ティッピングポイント

転換点、分かれ目。物事が突然、劇的に変化するきっかけとなる分岐点を意味する。

ディテール

全体の中の細かい部分。建築などの詳細図のことも指す。

デコルテ

①西洋の貴族社会で女性の夜の正装とされた、首から肩の部分を大きく露出したワンピース「ローブデコルテ」の略。
②首の下から鎖骨、肩にかけての胸の上部。

デジタルトランスフォーメーション(DX)

IT(情報技術)が社会のあらゆる領域に浸透・普及する「デジタル化」が起こることで、社会や組織に変革がもたらされること。

デジタルタトゥー

インターネット上で公開された投稿や画像などが、いったん投稿されると拡散され永続的に残り続けること。入れ墨(タトゥー)を完全に消すのが難しいことになぞらえている。

デジタル通貨

硬貨や紙幣などの現金ではなく、コンピュータ上で取引されるデータ化された通貨。代表的なものに、
①事前入金で使用が可能となる交通系ICカードや買い物カードといった電子マネー。
②法定通貨を基準としない、インターネット上のみで決済できる暗号資産(仮想通貨)。
③中央銀行の債務として発行される中央銀行デジタル通貨。

デジャブ

既視感。一度も体験したことがないはずなのに、すでにどこかで体験したことがあるように感じること。フランス語で「すでに見た」を意味するdéjà‐vu(デジャヴュ)が語源。

テスラ

①磁束密度の国際単位。記号は「T」。
②アメリカの電気自動車メーカー。社名はクロアチア出身の電気技師・発明家のニコラ・テスラに由来。太陽光発電システム、畜電池などの開発も手掛ける。現CEOはイーロン・マスク氏。

デトックス

解毒・浄化。体内の有毒物や老廃物を排出すること。主に健康に関する分野で、食事や運動、入浴などと組み合わせて使われる。

デバイス

装置、機械。現在では、パソコンの周辺機器や電子部品、スマホのような機器を総称していう。

デフォルト

①債務不履行、財政破綻。
②IT分野では初期設定の意味。転じて、標準装備されている事柄や、特定の選択肢を選ぶ行為なども指す。

デブリ

①破片を意味するフランス語(débris)。
②雪崩によって堆積した雪塊や、山崩れによる岩や土砂の堆積。
③原子炉が異常過熱した結果、溶けた燃料や制御棒などが冷えて固まったもの。燃料デブリ。

デフリンピック

英語で「耳が聞こえない」を意味する「デフ(deaf)」と「オリンピック」を組み合わせた造語。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)の主催により4年ごとに開催される、きこえない・きこえにくい「デフアスリート」を対象とした国際スポーツ大会。

デベロッパー

①開発者、開発業者。
②大規模に都市開発や宅地開発を行なう企業等の開発業者。

デリバティブ

「派生的」「副次的」を意味する語で、株式・為替など従来の取引から派生した新たな金融商品。金融派生商品ともいう。将来行なわれる売買について、価格や数量をあらかじめ決める先物取引などが該当する。

デリバリー

本来の意味は荷物や郵便物の配送、配達。日本では特に料理や食材、弁当などを出前、配達することやその業者、配達された食品そのものを指す。

テレワーク

tele(離れた所)とwork(働く)を組み合わせた造語。インターネットなどのICT(情報通信技術)を利用し、自宅や喫茶店など職場以外の場所で業務を行なうこと。リモートワークとも。

トー横

「東京・歌舞伎町の新宿東宝ビル横」の略。このエリアの路上や広場に、いじめや虐待などから生きづらさを抱えた若者が多く集まり、集団オーバードーズ(薬物の過剰摂取)や集団リストカットなどの事件が起きている。大阪・道頓堀にあるグリコの看板下は「グリ下」と呼ばれ、トー横と同じような事件が起きている。

トクリュウ

匿名・流動型犯罪グループの略。暴力団のような組織性はなく、犯罪の実行犯はSNSでそのつど募り、離合集散を繰り返すなど、つながりが流動的であることや、匿名性の高い通信手段等を利用しながら役割を細分化し、収益を吸い上げる中核部分の正体が見えないといった特徴がある。例として特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺、悪質なリフォーム業者による詐欺、強盗・窃盗、違法スカウトなど。

ドメスティック

①家庭・家族に関すること。
―バイオレンス 家庭内暴力。
②自国・国内のもの。

トラウマ

強烈な恐怖や衝撃を伴う経験によって生じる精神的外傷。

トランスジェンダー

出生時に割り当てられた性別と自身で認識している性別(性自認)が異なる人のこと。

トリアージ

緊急時にどの傷病者から治療や搬送を行なうかという優先順位。現場で傷の程度を判断し、重症度を数段階に分類して緊急性の高い人から医療対応をする。日本では1995年の阪神・淡路大震災で広く知られるようになった。

トリエンナーレ

3年に1度開催される美術展。世界各国で開催され、特にイタリアのミラノ・トリエンナーレが有名。横浜トリエンナーレ、あいちトリエンナーレなど日本でも開催されている。なお、隔年ごとの開催をビエンナーレという。

トリガー条項

ガソリン価格が継続して値上がりしたときに自動的に減税する仕組み。トリガーとは銃などの引き金、出来事を引き起こすきっかけを意味する。ガソリン価格が高騰したときに一時的に免除して、消費者の負担を軽減させる狙いがある。

トリセツ

取扱説明書の略。2015年に発売された歌手・西野カナの楽曲「トリセツ」に共鳴した若い女性たちが使い始めたことを機に広まった。
例)部下の―が欲しい。

トレーサビリティ

農産物や食品がいつどこで作られ、どのような経路をたどって食卓に届いたのかの履歴を管理する仕組み。医薬品や工業製品にも使われる。

トレードオフ

一方の目的を達成するために、他方を犠牲にしなければならない経済的関係。

トレンド

①傾向。趨勢。ファッションの流行や経済変動の動向など、時代や状況に応じた動きや方向性を指す。
②SNSやインターネットにおいて、検索数が多く話題になっている事柄。
例)―化。
③株式や為替などの値動きの傾向。

ドローン

小型の無人航空機。遠隔操作や自動制御で飛行し、報道現場の空中撮影や災害状況の視察、農薬の散布のほか、偵察・攻撃など軍事目的でも使用される。

画像:ドローン

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