遺された家族のことを考え、
自分の理想の形を決めておきましょう。
教えてくれる人
一般社団法人 終活カウンセラー協会代表理事
武藤頼胡さん
“終活”という考えを普及すべく、全国各地で年間230件以上の講演を行なう。著書に『こじらせない「死に支度」』(主婦と生活社)。
葬儀費用はなるべく自分で出したいのですが、亡くなったあと、家族は預貯金を使えないと聞きました。(72歳・主婦)
口座は凍結されるので、生命保険金を充てるか、もしくは葬儀社と「生前契約」を結びましょう。
一般的な葬儀の全国平均費用は約200万円と言われていますが、お寺や規模によって差があります。まずは見積りをとって自分が望む葬儀の費用を把握しましょう。
19年7月に、遺産分割が成立する前でも、相続人が凍結された口座から一定額を引き出せる「預貯金仮払い制度」が施行されました。
ですが、手続きが面倒で時間がかかるのが難点です。亡くなってから葬儀までは時間がありません。ご自身のお金から葬儀費用を出したい場合は、受取人が請求後5日ほどで受け取れる生命保険金を充てることをおすすめします。
また、元気なうちに葬儀社に費用を支払う「生前契約」という方法もあります。まだ行なえる会社は少ないので事前に葬儀社に確認しましょう。