遺された家族のことを考え、
自分の理想の形を決めておきましょう。
教えてくれる人
一般社団法人 終活カウンセラー協会代表理事
武藤頼胡さん
“終活”という考えを普及すべく、全国各地で年間230件以上の講演を行なう。著書に『こじらせない「死に支度」』(主婦と生活社)。
亡くなったら先祖代々の墓に入ろうと考えています。いまから準備は必要ですか?(64歳・パート)
墓の種類や埋葬方法は多種多様になっています。墓の承継者がいるかどうかを踏まえ、じっくり検討しましょう。
墓の種類
【承継墓】承継者に受け継がれていく、先祖代々の墓。
【永代供養墓】承継者を必要としないタイプの墓の総称。個別墓、集合墓、合祀墓、納骨堂、樹木葬などさまざまな埋葬の仕方がある。「永代」は永遠に続くというわけではなく、「一定期間」という意味で、期間を過ぎると個別墓であっても更地に戻され、遺骨は合祀される。
墓地・霊園の種類
【寺院墓地】寺院の境内や隣接地にあることが多く安心感がある。墓参りと法要が同時に行なえる。原則は、そのお寺の檀家であることが条件。
【公営墓地】自治体が管理している。比較的安価だが「三親等までしか納骨できない」などの規則がある場合も。都心部では墓地の空きが少なく、抽選などを行なっている。
【民間霊園】公益法人・宗教法人が管理している。生前購入が可能。ガーデニング霊園やペット共葬型など、ニーズに合せて多様化している。