K・E（60歳）作
本物のアトムより何かひきつけられるものがあります。なんてかわいらしいんでしょう。それも若者が口ぐせのように言う「カワイー」なんてのとは一味も二味も違う、しみじみとしたかわいらしさです。
H・S（75歳・無職）作
アニメや漫画を実写にすると辛い場合が多いものです。ゴルゴ13の高倉健、ブラック・ジャックの加山雄三、いずれもとほほでした。これもそれと似た「とほほ」を感じます。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
Kファミリー・母（58歳）作
あれはツノなのかどうか知りませんが、でもアトムといえばツノ。この作品は「ツノ 」だけを手掛かりにアトムに挑むことで、記憶の不確かさに弄ばれる人間の姿を浮き彫りにしました。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
I・S（48歳・主婦）作
これまた大胆な。頭に生えた３本の何か、矢印のみで表された下半身。絵かき歌を思わせる顔とはアンバランスな、超抽象的表現。よくわかりませんが「科学の子」って事でしょうか。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
M・Y（6歳）作
根性なさそう。カラダ弱そう。どこもアトムじゃないのですが、なぜかアトムっぽいから不思議です。でもやっぱり「鉄腕」感は皆無。十万馬力は夢のまた夢。そのかわり手先は器用そう。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
I・S（41歳・自営業）作
誰これ？アトムがこんな顔だったら、永遠の名作とは呼ばれていなかったかもしれません。手塚治虫先生の人生も変わっていたことでしょう。何でしょう、人を不安にすらさせるその唇。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
O・A（41歳・団体職員）作
アトムじゃないにもほどがあります。何で空飛んでんだよ！とむやみに叱りつけたくなるのは何故。鼻の下から上唇にかけての部分が特にむかつかせます。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
I・T（34歳・公務員）作
モヒカン？３つボタン？なで肩？多くの「？」が浮ぶ作品。奇をてらってワザとこんなアトムを......という疑いも出るギリギリの作品です。でもパンツやブーツの黒い部分のまだらな塗りつぶし方の大人げなさに天然を見ました。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
T・R（50歳・主婦）作
真面目そうです。ふざけた下ネタの冗談など言おうものなら、顔つきを変えて怒りそうです。ご主人の心を知り尽し、常に一手先を読みながら仕える、熟達の召し使いのようです。30年間寝坊などしたことがない。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
S・J（56歳）作
最大の難敵です。まさに「何？」。コレは御家族の方がS・Jさんにウソのお題を教えてだましたのではないか、そんな家庭の事情にまで思いを巡らせました。S・Jさん、お題はジャネット・ジャクソンじゃありませんよ。騙されてますよ。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
I・Y（5歳・幼稚園）作
ヨーロッパの森の奥の木の根元に埋って、こうやって顔だけ出してる妖精がいそうです。地元のお土産屋には、この人形が魔除けと称して売られていますが、地元の人は信じていません。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
K・G（94歳・無職）作
ツノが２本。それ以外はどうでもいいじゃないですか。アトムがテレビに初めて登場した1963年、K・Gさんはすでに59歳。マンガの事なんか知ったこっちゃありません。そりゃそうですとも。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
U・T（50歳・主婦）作
これはベトナムの働き者の少年でしょう。それはともかく、ランニングに半ズボン。日常的な衣服を着せてしまうと、一気にロボット感が消えて無くなる事が証明されました。このコもせめて上半身ハダカなら。頭は黒い傘か？陽よけの。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
I・M（43歳・主婦員）作
かなり優等生な作品です。記憶も大筋ではほぼ当ってるし、それを描き表す絵もそこそこ上手です。どこがアトムじゃないかときかれたら困るくらい。しかし、意外にもアトムな感じがしない。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
Y・H（13歳・中学生）作
これまたアトム度低し。似ているところをさがす方が難しいわけですが、一番致命的なのはアトムは少年を模したロボットなのに、これはおっさんロボット。42歳働き盛りってとこでしょう。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。
今回のお題「鉄腕アトム」の総評
「鉄腕アトム」はアニメの主人公ですが、物語を離れてもキャラクターが成立するほどのスターキャラです。繰返しＣＭに登場したり、グッズが売られたり、今も子供からお年寄りまでにお馴染みです。ロボットではあるけれど外見は人間を模しているという点も、なじみやすさの原因のひとつでしょう。でも、逆にロボット感をどう出すかが勝負どころということでもあります。とりあえず、頭の２本のツノ（状の突起）はほとんどの作品に描かれていました。しかしその生え方は千差万別。千差万別といえば聞こえはいいけど、デタラメ。そしてそれが醍醐味でもあります。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39歳。
ナンシー関
消しゴム版画家、コラムニスト。1962年、青森市生まれ。84年、消しゴム版画家としてデビュー。コラム執筆でも才能を発揮し、雑誌連載や著書も多数。02年6月12日逝去。享年39。