「このアームはまるで〝光のクレーン〟だね。パワフルに自在に動かせて、読みたい文字をピタッと照らせる」
山下澄人さん
(作家)

芥川賞の受賞会見でもお話ししましたが、僕はスマートフォンで小説を書くんです。視力が劇的にわるくなったのは、間違いなくこの執筆スタイルのせいでしょう。集中すると3~4時間はスマートフォンの画面を見つめっぱなしだから、ひと息つこうとテレビをつけると、視界に霧がかかったようでアナウンサーの顔が判別できない。創作力を刺激するためには2~3時間は読書にあてたいけど、細かい文字を追うと目の奥がズキズキ痛むので、まったく読めなくなった時期もありました。目にやさしい光源を使っているという読書専用ライトでも、痛みは変わらなかった。

でも、このライトで読書量が戻りました。こんな風にソファに座ろうが床に寝転がろうが、文字のすぐ近くに光を引き寄せてページ全体を照らせるから、目にかかる負担が軽い。僕の目には、光源の質以前にこんな風にまんべんなく照らせることが大事だったんですね。このアームのスムーズな動きは何かに似ているぞと思ったら、富良野塾の塾生時代に稽古棟を建てるときに使っていたクレーンアームでした。左右にも上下にも軽快に動かせて、ここだという位置でピタッと止められる。自在さを備えたパワフルな〝光のクレーン〟のようです。

僕は複数の本を同時進行で読み進めるタイプなのですが、いまは月に5~6冊は読み通せています。最近はサミュエル・ベケットの『名づけえぬもの』を再読したけど、難解なベケットの文章を行きつ戻りつしながら、細かい文字を追うようなときにこのライトはうってつけでした。そう、ベケット仕様のライトと言ってもいいと思う(笑)。

昨年、新型が出たときに別室用に早速、もう1台追加しましたが、前よりも光の色が自然になりましたね。いま別冊文藝春秋で隔月連載している『ほしのこ』は、挿絵も僕がタブレット型のパソコンで描いているのですが、これだと10インチ(約24×17センチ)の画面全体をしっかり照らせるので助かります。

やましたすみと/1966年兵庫県生まれ。19歳で倉本聰主宰の『富良野塾』に入塾。96年に劇団FICTIONを創設し、作・演出を手がける。17年『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞。

ご覧ください。どこにランプを動かしても、手を離した位置にピタリと止まる。

床上20〜175cmまで無段階に調節できるから、好きな姿勢で使える……読書好きの必携品。

本機最大の自慢は、関節が3ヵ所あること。上下左右どこでも好きなようにアームをスーッと伸ばせて、ここだという位置で手を離したとたん、ピタッと停止します。

居間のソファで本を読む、寝室のベッドに寝転んでミステリを読みふける……どんな状況でも、手元を明るく照らしてくれます。

台所のテーブルでお子さんが宿題をするときや、家計簿や日記をつけるとき、ビーズや刺繍など細かい作業をするときにも便利。

床上20cmまで首を下げられるので、床に広げた新聞を照らすのもお手のもの。首を高くもたげれば(175cmまで)フロアランプに。ランプヘッドは真下から左右にくるっと315度回転するので、天井に向けて照らせば間接照明としても使えます。

ランプがまたすばらしくて、消費電力は7.5WのLED。明るさは白熱灯の60Wに相当しますから、本や新聞の上を照らすには十分。

ランプの色は太陽光の波長に近づけた昼白色なので、目の負担も少なくてすみます。このLED光源は東芝マテリアル製で、イタリアのアンブロジアーナ美術館やミラノ万博日本館レストラン、国内の病院の外科用や歯科用ランプとしても採用されています。

ランプの寿命は約4万時間(1日5時間使ったとして約21年)、電気代は年間約365円の計算。

台座の重さは3.6kgと安定感があるので、アームを勢いよく動かしてもぐらつかないところも好評です。