すぎドコ

　手づくりのぬか漬けづくりに挫折してしまった人やぬか漬け初心者におすすめなのが本品です。ご存じのとおり、ぬか漬けは日本古来の発酵食品で、植物性乳酸菌を豊富に含む優秀食材。ぬか床に漬けるだけで、野菜が持つ栄養素を増やしてくれると言われ、例えばきゅうりなら、ぬか漬けは生と比べてビタミンB6が4倍、B1は8.7倍にもなります（日本食品標準成分表2020年版（八訂）より）。
　一方で、野菜から染み出した水分によってぬか床がびしょびしょになったり、カビが生えてしまったりと、管理が難しいのが難点でした。
　本品は、間伐材を使用した木の器を手がけるいなかず商店（創業1950年）が開発した、ぬか漬け用木製容器。九州産天然杉を使っているため、ふたを開けるとふんわり木の香りが漂います。何度か漬けを繰り返しても、ぬか床がふかふか、しっとりした状態を保ってくれるのは、天然杉の調湿力のおかげ。高級建材としても利用される杉は天然の調湿材とも言われ、余分な水分を逃してぬか床を腐敗から守ります。初心者がつまずきがちな水抜きの作業が不要だから、誰でもかんたんにぬか漬けづくりを楽しめるはずです。
　杉の持つ消臭作用で、ぬか床独得の臭いが抑えられるのもうれしいポイント。気温が25℃未満なら室温で、25℃以上になるときは冷蔵庫で漬けてください。
1回につき、きゅうり2本＋にんじん半分程度が漬け込みの目安。ぬか床を準備したら、お好みの野菜を漬け込んでください。半日〜1日おいたら食べ頃です。
　さらにかんたんに始めたいなら、「ウニ殻カルシウムとアカモク入りのかんたんぬか床」をおすすめします。通常1週間程度かかるぬか床の準備を省いて、届いた翌日からぬか漬けを楽しめるすぐれもの。無農薬で育てられた米ぬかに、神奈川県三浦半島と鹿児島産ウニ殻や逗子産のアカモク、昆布、煮干、鰹節、唐辛子などで旨みを加えているから、漬けはじめでも風味豊かなぬか漬けに仕上がります。