通販生活の1話だけ観て2023秋ドラマ採点

イラスト/辛酸なめ子

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いよいよ秋ドラマ特集も最終週。採点対象のドラマは1本とちょっと寂しいですが、特集の締めくくりは嵐の相葉雅紀主演の「今日からヒットマン」です。

採点表

相田 影山 田幸
今日からヒットマン (テレ朝) 2 1.5 2
  • 3 絶対見るべき
  • 2 時間があれば
  • 1 んー……

ひとこと批評

平凡な会社員がある日突然「殺し屋」に

今日からヒットマン

テレビ朝日系 23時15分
出演

相葉雅紀、山本舞香、本仮屋ユイカ

  • 相田

    2 ありえないお話がここまで違和感なく愉しめるのは相葉雅紀のリアクション芝居の賜物。
  • 影山

    1.5 荒唐無稽な展開は一定の興味を誘うものの、今の時代にフィットしているか疑問が残る。
  • 田幸

    2 営業のエースはともかく、トラブルに巻き込まれて頑張る役柄に相葉雅紀は好相性。

2023秋ドラマ
「1話だけ観て」総評

  • 相田冬二
    相田冬二

    痛感する「初回延長」という慣例の無駄。

    全20本観て、とにかく痛感するのは、初回延長という慣例の無駄。なぜ、やめられないのか。ハイクオリティなものも、あれで緩む。連ドラは原点に戻るべき。初回延長は選ばれた例外的な作品だけにしてほしい。強く望む。

  • 影山貴彦
    影山貴彦

    観応えある作品の中からこの3作を推す。

    今季は観応えある作品が目立った。生方美久の脚本に惹き付けられる「いちばんすきな花」、松本穂香と堤真一のやり取りが魅力的な「ミワさんなりすます」、小池栄子の堂々たる主演が光る「コタツがない家」の3作を特に推す。

  • 田幸和歌子
    田幸和歌子

    NHKやテレ東深夜に良作が揃ういつもの流れ。

    民放各局の看板作品が軒並み好調だった夏ドラマから、秋ドラマはNHKドラマやテレビ東京深夜ドラマに良作が揃ういつもの流れに戻った印象。脚本・演出・役者の総合力で『大奥2』は突出している。『何食べ2』も期待通り。

採点担当

相田冬二

影山貴彦

田幸和歌子

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  • 相田冬二

    あいだ・とうじ●雑誌、ネット、劇場用パンフレットなどで執筆中。著書に「作家主義 レオス・カラックス アートシアター時代1988×2022」(A PEOPLE)「さよならくちびる」(徳間文庫)など。
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  • 影山貴彦

    かげやま・たかひこ●同志社女子大学メディア創造学科教授/コラムニスト。元毎日放送(MBS)プロデューサー。専門は放送を中心としたメディア研究。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」「テレビのゆくえ」「おっさん力」など。
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  • 田幸和歌子

    たこう・わかこ●出版社、広告制作会社勤務を経てフリーランスのライターに。著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)や、共著に『脚本家・野木亜紀子の時代』(blueprint)など。
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