
パーティーや観劇など華やかな場には、よそいきメイクでお出かけを。
気になるお悩みもカバーするテクニックを、
大人メイクが得意なヘア&メイクアップアーティストの
広瀬あつこさんに教えていただきました。

教えてくれたのは
広瀬あつこさん
(ヘア&メイクアップアーティスト)
広瀬あつこさん
ヘア&メイクアップアーティスト。俳優、モデル、美容家からのご指名が絶えないヘアメイクのプロ。女性誌の特集企画にも多く取り上げられ、大人の悩みを解決する数々のメイクテクニックを披露している。
「お花見など、気分華やぐイベントが増えるこれからの季節。せっかくですから、メイクもよそゆき仕様にアップデートしませんか?スロワージュ世代は、気がつけばもう何十年も同じメイクをしている……という方も多いはず。年齢とともにどうしてもたるみやシワが増えて、顔全体の印象は変わってきます。今回はちょっとしたコツでぐっと若々しく見えて、華やかな雰囲気がつくれるメイクテクニックをご紹介します。ぜひ挑戦して、この冬のお出かけを楽しんでみてください。」
お悩み1
いつもの口紅だと
仕上がりがなんだか地味です。

\これで解決!/
思い切ってリップを赤系にすると、
パッと華やかな印象に。

How to 1
やり過ぎ感を出さないためには
指でつけるのが◎。

1.口紅を薬指にとり、唇の中心から左右に滑らせて広げる。
2.再度薬指に口紅をつけ、唇の中央にポンポン重ねたあと全体になじませる。

薬指に口紅をとったら、少しずつ色を重ねて調整しましょう。
輪郭をとってベッタリ塗ってしまうと古臭い印象になってしまうことも。指を使ってラフにつけていきましょう。薬指を使うと余計な力がかからず優しくつけられるのでおすすめ。乾燥すると縦ジワが出やすくなるので、保湿成分がしっかり入った口紅を選ぶのもポイントです。
How to 2
コンシーラーで
口角をあげて幸せ顔に。

1.A色を大ブラシに少量とって、手の甲などでなじませる。❶のゾーンの下から上に向けてスッとすべらせるようにつける。
2.❷のゾーンに左右にブラシをすべらせる。
年齢とともに下がる口角は、明るいコンシーラーを入れてぐぐっと上げましょう。唇の輪郭がぼんやりするのも、老けて見える原因のひとつ。山の上にもコンシーラーを入れると若々しい印象になります。濃くつけると不自然なので、ふわっと薄くつけること。大ブラシで幅広に入れると自然です。
お悩み2
顔が間延びして、
長くなった気がします。
\これで解決!/
顔の真ん中のラインに
チークを入れるとキュっと丸顔に。

How to
低めのチークを入れると
目の錯覚で顔が短く見える。

1.チークを薬指につけて、小鼻の横から猫のヒゲのようにポンポンつける。
2.眉尻より横に広がらないように気をつけながら、全体を指で自然にぼかす。

チークの色が濃くて浮いてしまう場合は、コンシーラーのB色と混ぜて使うと肌なじみがよくなります。
年齢とともにたるみや筋力が落ちることで、顔が長くなりがちに。顔の上下の中心あたり(小鼻の横のライン)に横長にチークを入れると、顔が短く見えて小顔効果もありますよ。
お悩み3
目のまわりがたるんできて、
目も小さくなったみたい。
\これで解決!/
茶系シャドウとまつ毛アップで
ぱっちり目もとが復活。

How to 1
茶系のアイシャドウで
たるみを引き締める。

1.目を開けて、目尻の上の見えている位置にアイシャドウを当てる。
2.そのまま目を閉じてトントンと色をのせたら、指で目頭に向かって自然に広げる。
たるみが気になるなら、明るい色より締め色の茶系シャドウがおすすめです。目をつぶってそのままつけると、目を開けた時にまぶたがかぶって隠れてしまうので、目を開けた状態でまずはつける位置を決めましょう。たるみやすい目尻が一番濃くなるようにつけると引き締まります。
How to 2
たるんだまぶたは、
上向きまつ毛が持ち上げる。

1.まつ毛の根元にビューラーを当てて、まずは根元をしっかり持ち上げる。そのまま上にずらしていって全体をカールさせる。
2.根元にはマスカラ下地をつけてカールを固定し、毛先はボリュームアップさせるために黒のマスカラをつける。
たるんでかぶさってくるまぶたは、まつ毛をしっかりカールさせれば上がって見えます。黒いマスカラを全体につけると、たるんだ上まぶたや下まぶたにもつきやすくなるので、無色のマスカラ下地を上手く使いましょう。
\さらにパッチリ!/
さみしくなったまつ毛は
アイラインでカバー。

目を開いて、まつ毛とまつ毛の間をリキッドアイライナーの筆先でつぶすように塗っていく。目に入らないよう注意。
まつ毛が細く、少なくなってくると目元がぼんやりしてしまいます。リキッドタイプのアイライナーで、まつ毛の間を埋めてあげましょう。黒よりも茶を使うと仕上がりが自然。黒目と一体化して目も大きく見えますよ。
お悩み4
しっかりメイクをしようとすると
どうしても厚塗りに見えます。
\これで解決!/
ファンデは部分づけ、パウダーも重ねて
ナチュラル感を残します。

How to 1
下地は顔全体に薄く広げて
まずは土台を整える。

1.小豆大を手に取り、頬、額、顎、鼻、目元にのせる。
2.まんべんなく塗り広げる。エラの部分は下地がたまりがちなので、一度塗った後に内側に向けて再度塗り広げる。
ファンデを部分づけするために、まずは下地で土台を整えましょう。シワになりやすい目元や口元もまんべんなく塗ってください。
How to 2
ファンデは隠したいシミゾーンを
中心につける。

1.シミが目立ちやすい左右の❶ゾーンにファンデを指で置いたら、Tゾーンと鼻筋(❷ゾーン)もスーッとなでるようにつける。
2.1でつけたファンデを手で自然に塗り広げる。ほうれい線や目尻のシワ部分は、指についたファンデを軽くつける程度でOK。
隠したいところはしっかりつけて、そのほかは薄く済ませるのが自然に仕上げるコツ。ほうれい線などファンデがたまりがちなところは薄くつけた方が、時間がたってもキレイが長持ちします。
スポンジ仕上げでさらに自然に。

手で整えたら、仕上げはスポンジでポンポンなじませる。Tゾーンや口周りなどをおさえたら、最後にシミが気になる頬を軽くおさえる。
How to 3
パウダーは、エラからつけると
小顔効果も期待できる。

1.パフにパウダーを揉みこんだら、エラから輪郭に沿うようにおさえていく。すべらせずにポンポンつける。
2.おでこの生え際も同様につけたら、パフに残ったパウダーを鼻筋に沿ってスッとなでるようにつけ、最後に両頬に軽くつける。
パウダーはつける前によくパフに揉みこんで、均一にしておくことが大切です。パウダーをしっかりつけてマットに仕上げると引き締まって見えるため、エラとおでこの生え際からつけると小顔効果が。光を集めたい頬は薄めにつけることで、顔に自然な立体感が出ます。