イラスト/辛酸なめ子
第3週
今週は3本ですが、内容は充実。これまで4回もドラマ化されたあの「15cmの恋人」が、再び令和版で登場。昭和を彷彿とさせるヤンキードラマも!
採点表
相田 | 影山 | 田幸 | |
---|---|---|---|
南くんが恋人!? (テレ朝) | |||
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ (テレ東) | |||
伝説の頭(ヘッド) 翔 (テレ朝) |
- 絶対見るべき
- 時間があれば
- んー……
私のイチオシ
-
相田冬二相田冬二
南くんが恋人!?
テレビ朝日系 火 21:00~とにかく飯沼愛が素晴らしい。どんな設定も、彼女の明瞭な芝居で成立している。オーソドキシーを貫く王道のヒロインぶりに、まずは乾杯! 武田真治の登場にも泣く。
-
影山貴彦影山貴彦
南くんが恋人!?
テレビ朝日系 火 21:00~これだけ何度も映像化されていると飽きられそうなものだが、そうならないのは何より原作が魅力的ということか。男女逆転させた岡田惠和の脚本は、アレンジも効いており、胸キュン+アルファの期待ができそうだ。
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田幸和歌子田幸和歌子
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~
テレ東系 金 20:00~ポップな主演と映像にベテラン勢の配置、テーマの現代性、SNSでの誹謗中傷被害の法的措置のメリットとリスク・意義や費用の実用性などバランスよく構成。感情に振り回されない「他人事」だからできる勝ち方の模索は秀逸。
ひとこと批評
火
30年ぶりのあのドラマが男女逆転で再び
南くんが恋人!?
テレビ朝日 21時
出演
飯沼愛、八木勇征(FANTASTICS)、武田真治
-
相田
時代を踏まえているようでいて、古典を遵守。岡田惠和(脚本)、気持ちのいい横綱相撲。 -
影山
男女逆転のアレンジが奏功。胸キュンのストーリーに深みもあり。岡田惠和の脚本光る。 -
田幸
男女逆バージョンは令和的。メイン2人の瑞々しい芝居と綺麗な映像、チープなCGも好印象。
金
ネット炎上&SNSトラブルに挑むリーガルドラマ
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~
テレビ東京 20時
出演
中島健人、白石聖、片平なぎさ
-
相田
生臭い話題を再現ドラマで。中島健人できゅっと〆る。どこまでもバラエティ。それでいい。 -
影山
意外としっかりした作りで悪くない。中島健人のキャラ付けが定着するかが明暗を分ける。 -
田幸
原作に忠実かつ、ターゲットの間口を広げるポップな画作りが良い。さすが濱谷Pの調整力。
金
伝説の不良といじめられっ子、高橋文哉が一人二役を熱演
伝説の頭(ヘッド) 翔
テレビ朝日 23時15分
出演
高橋文哉、関水渚
-
相田
手垢のついた設定だが、「伝統芸能」を守り抜こうとする矜持と迫力を感じる。 -
影山
1人2役の高橋文哉熱演。中高年ファンに飯島直子出演は嬉しい。食わず嫌いは惜しいか? -
田幸
男子女子共に特撮出身者大集合のワクワクするメンバーだが、冗長。30分枠で良いのでは。
採点担当
相田冬二
影山貴彦
田幸和歌子
-
相田冬二
あいだ・とうじ●雑誌、ネット、劇場用パンフレットなどで執筆中。著書に「作家主義 レオス・カラックス アートシアター時代1988×2022」(A PEOPLE)「さよならくちびる」(徳間文庫)など。
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影山貴彦
かげやま・たかひこ●同志社女子大学メディア創造学科教授/コラムニスト。元毎日放送(MBS)プロデューサー。専門は放送を中心としたメディア研究。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」「テレビのゆくえ」「おっさん力」など。
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田幸和歌子
たこう・わかこ●出版社、広告制作会社勤務を経てフリーランスのライターに。著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)や、共著に『脚本家・野木亜紀子の時代』(blueprint)など。
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